2011年 - 2021年(J2)
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2011年 クラブスローガン :「Change」 監督に甲府元監督の大木武、ゼネラルマネージャー(GM)に千葉元GMの祖母井秀隆がそれぞれ就任した。 柳沢敦、角田誠が仙台、渡邉大剛、片岡洋介が大宮、増嶋竜也が柏、水本裕貴が広島、郭泰輝がKリーグ・蔚山現代FC、西野泰正が讃岐へ移籍、平井直人が引退、中谷勇介が退団(のちに東京Vへ入団)、チエゴはレンタル移籍期間満了により退団した。また、8月にディエゴが仙台へレンタル移籍した。 一方で、工藤浩平(千葉)、秋本倫孝(甲府)、アライール(愛媛)を完全移籍で獲得、酒井隆介、チョン・ウヨン、内藤洋平が加入、駒井善成、伊藤優汰らがユースから昇格した。 リーグ戦は、6月5日(第15節)まで2引き分けを挟んで5連敗を喫するなど、同節時点で僅か1勝(2分6敗)の19位に落ち込んだ。後半戦に入り、2種登録選手ながら10得点を挙げて、チーム得点王になった高校生FW久保裕也などの活躍もあり、最終順位は7位。 天皇杯は、第82回以来の決勝進出。決勝で同じJ2所属のFC東京に敗れたが、準優勝の成績を収めた。 2012年 クラブスローガン :「Changing〜俺たちは変わり続ける〜」 大木体制2年目。森下俊が川崎へ完全移籍、中村太亮が新潟へ期限付き移籍した。 一方、中国・陝西宝栄からバヤリッツァ、徳島から倉貫一毅を完全移籍で、浦和から原一樹らを期限付き移籍で獲得した。 開幕前は天皇杯準優勝などの実績より昇格候補に挙げられ、第8節の東京V戦まで4連勝、第16節の北九州戦まで5連勝で同節で首位に立ったが、第17節から3連敗を含む7戦連続勝ちがなく、第23節時点で8位へ順位を下げた。第27節の鳥取戦まで4連勝して6位に浮上(その後連勝を6に伸ばす)して以降、J1昇格プレーオフ圏内となる6位以上を保ち、第39節ホーム岐阜戦の勝利で自動昇格圏内の2位に浮上。第41節時点で2位をキープしたが、最終節の甲府戦でスコアレスドローに終わり、最終節勝利した湘南と入れ替わって3位となり、J1昇格プレーオフへ回った。J1昇格プレーオフは準決勝で6位の大分にホームで敗北し、J1昇格はならなかった。天皇杯は3回戦で磐田にPK負けした。 2013年 クラブスローガン :「必昇」 大木体制3年目。中村充孝が鹿島、水谷雄一が福岡へ完全移籍、チョン・ウヨンが磐田へ期限付き移籍した。 一方、川崎から山瀬功治、湘南から三平和司(2012年は大分に期限付き移籍)、徳島からオ・スンフン、愛媛から田森大己、Honda FCから中村祐哉を完全移籍で、G大阪から横谷繁を期限付き移籍で獲得した。7月に久保裕也がBSCヤングボーイズへ完全移籍した。 開幕から4試合を2勝2分とし第4節時点で2位。第5節から2連敗を含め第9節まで1勝3敗1分に留まり第9節時点で11位に順位が低下するが、その後は第28節から第30節の3連敗を除いて連敗することなく推移し、第16節で4位に浮上して以降は昇格プレーオフ圏内をキープ。第32節からは7連勝し、第34節終了時点で3位に浮上したが、第40節・G大阪戦に敗れて自動昇格圏内の2位以内が消滅。なお、最終順位は2年連続の3位。J1昇格プレーオフ準決勝はホームで長崎に引き分け。規定により決勝へ進出したが、徳島に敗れて2年連続でプレーオフ敗退。天皇杯は3回戦で鹿島に敗北。シーズン終了後に大木が監督を退任した。 2014年 クラブスローガン :「NEVER GIVE UP 勝利へ」 イラン代表元監督のヴァルデイル・バドゥ・ヴィエイラが監督に就任。安藤淳と染谷悠太がC大阪、倉貫一毅が鳥取、秋本倫孝が富山、原一樹が北九州、中村祐哉が長崎、児玉剛が愛媛へ完全移籍した。 一方、名古屋から石櫃洋祐、ブラジル・アメリカFCからアレッサンドロらを完全移籍で、神戸から有田光希、横浜FMから比嘉祐介、杭州緑城から大黒将志を期限付き移籍で獲得した。 開幕節終了直後に首位に立ったが、その後第18節時点で7勝5敗6分の11位に留まり、6月18日にバドゥを監督から解任。後任決定までコーチの森下仁志が監督代行を務めた後、6月29日より元東京V監督の川勝良一が監督に就任し、徳島からドウグラスを期限付き移籍で獲得したが第41節・富山戦での引き分けにより昇格プレーオフ進出が消滅し、最終順位も9位に終わった。シーズン終了後に監督の川勝、GMの祖母井秀隆、強化部テクニカルディレクターの高間武らが退任した。 2015年 クラブスローガン :「SANGA INNOVATION」 元神戸監督の和田昌裕が監督に就任。オ・スンフン、ジャイロが退団。ドウグラス、比嘉祐介、田中英雄が期限付き移籍期間満了につき退団。高橋祐治が讃岐、田村亮介が鳥栖へ期限付き移籍。酒井隆介が松本、工藤浩平が広島、横谷繁が大宮、三平和司が大分、内野貴志が長野へそれぞれ完全移籍した。 一方で、宮吉拓実が富山から、原川力が愛媛から復帰。清水圭介(大分)、山口智(千葉)、菅沼駿哉(磐田)、金南一(全北現代)、黄辰成(AFCテュビズ)、佐々木勇人(仙台)、ダニエル・ロビーニョ(群馬)を完全移籍で獲得。奥川雅也らがユースから昇格した。 前半戦を終えて6勝12敗4引き分け。7月8日の徳島戦で敗北し、7月10日に成績不振を理由として和田が監督を解任され、ヘッドコーチの石丸清隆が後任の監督に就任した。10月25日の大宮戦の引き分けで7位以下が確定。最終順位は17位。 2016年 クラブスローガン :「一丸 よみがえる不死鳥(サンガ)」 石丸体制2年目。ユース出身の駒井善成が浦和へ、伊藤優汰が新潟へ、原川力が川崎へ、宮吉拓実が広島へそれぞれ移籍。 一方で、名古屋から牟田雄祐と本多勇喜、柏から菅野孝憲、松本から岩沼俊介、甲府から堀米勇輝、長崎からイ・ヨンジェ、C大阪から染谷悠太などを獲得。名古屋などでスカウトを務めた小島卓が強化担当で入団した。 開幕から4試合連続引き分けを含む5試合勝利なしで、第5節終了時には15位まで順位を下げるものの、第6節でシーズン初勝利を挙げてからの10試合で7勝2分1敗と躍進、第15節終了時にはプレーオフ圏内の5位に浮上する。その後はシーズン終了までプレーオフ圏内となる6位以上をキープしたものの、第18、26各節終了時の4位が最高で、J1自動昇格となる2位以上とは勝点で引き離されたまま5位でシーズンを終えた。3シーズンぶりに出場したJ1昇格プレーオフは、準決勝でC大阪と引き分け。規定により決勝進出はならなかった。 「2016年のJリーグ#J1昇格プレーオフ」も参照 シーズン終了後、石丸が監督を解任。また、平井、古邊の両コーチ、U-18監督の森岡隆三が退任。矢島卓郎が現役を引退した。 2017年 クラブスローガン :「Josho(上昇-常勝)魂 サンガノタメニ」 監督に前柏ヘッドコーチの布部陽功が就任。 山瀬功治(福岡)、有田光希(愛媛)、佐藤健太郎(山口)らが完全移籍により、アンドレイ・ジロットが期限付き移籍満了でそれぞれ退団。永島悠史が岐阜、沼大希が鳥取、石田雅俊が群馬、山田元気が山口へ期限付き移籍した。 一方で、名古屋から小屋松知哉、望月嶺臣(昨年は山口に所属)、田中マルクス闘莉王を、熊本から永井建成を、山形から伊東俊、韓国クラブからハ・ソンミン、ケヴィン・オリスを完全移籍で、柏から湯澤聖人を期限付き移籍で獲得。大黒将志が山形から復帰、仙頭啓矢(東洋大学)、大野耀平(常葉大学)、岩崎悠人(京都橘高校)が入団した。 闘莉王等の獲得によりJ1昇格候補にも挙げられていたが、シーズンが始まると一時期はJ3降格圏内まで低迷、その後はDF登録の闘莉王がFWで15得点を挙げるなど奮起したがシーズン中1度も1桁順位に浮上することが出来ず最終順位は12位。天皇杯は初戦で沼津に敗れた。 2018年 クラブスローガン :「団結心」 布部が監督を続投。小島卓が強化部長、前名古屋監督のボスコ・ジュロヴスキーがコーチに就任した。山口から宮城雅史、水戸から湯澤洋介が完全移籍。重廣卓也(阪南大学)が入団した一方、高橋祐治が鳥栖、李勇載が岡山に完全移籍した他、吉野恭平(広島に復帰)らが退団した。 開幕から低迷し、10試合を終えた時点で1勝3分け6敗でクラブ史上初のJ2最下位に転落。第13節は休養した布部に代わりコーチのボスコ・ジュロヴスキーが指揮を執った。5月11日、布部の退任とジュロヴスキーの監督就任が発表された。第28節まで最下位で推移。第30節に残留圏内となる20位に上がり、以降は残留圏内を維持したが、最終順位はチーム史上最低の19位に終わった。シーズン終了後、11月18日に強化部長の小島、監督のジュロヴスキーがそれぞれ退任した。 2019年 中田一三が監督に就任。第22節から第24節まで首位に立ったが、8月以降に4連敗を喫した他、アウェイ戦でも2勝7敗と苦戦し、最終節で、柏レイソルに勝利すれば、プレーオフ進出という所でまさかの13-1と大敗した。この記録は、1998年のセレッソ大阪対ジュビロ磐田戦で、ジュビロ磐田が1-9と大勝した記録を、大幅に更新した。この試合で、オルンガに8得点された。最終順位は8位。シーズン終了後、中田が監督を退任した他、ゲルト・エンゲルスがコーチを退任した(INAC神戸レオネッサ監督に就任)。 2020年 新監督にトップチームコーチの實好礼忠が就任。新本拠地で迎える最初のシーズンとなったが、ホームでは前半戦9試合無敗(7勝2分)と圧倒的な強さを見せたものの、逆にアウェーでは12試合で僅か2勝(5分5敗)に留まったこともあり、前半戦終了時点では勝点34、首位北九州に勝点差10の5位に留まった。後半戦に入るとホームでも5勝2分5敗と五分、アウェーでは2勝2分5敗で後半戦は勝点25と前半戦より勝点を挙げられず、年間では勝点59、最終順位は8位に終わった。シーズン終了後實好が退任した。 2021年 クラブスローガン :「一心」 チームスローガン :「HUNT3」 新監督に元湘南ベルマーレ監督 曺貴裁が就任。 クラブスローガンは「一心」「HUNT3」。「一心」は野性的とも言える石刻の鋭い打ち込みからゴールに突き刺さるシュートの軌跡をイメージした「一」、あえて安定感を求めず右上がりの勢いを持たせて躍動感やクラブの一体感をイメージした「心」、勝利を目指す不動の信念の表現。「HUNT3」は「HIGH INTENSITY」「ULTIMATE」「NEWBORN」「TOUGH」「勝点3」の頭文字5文字を途切れのない集合体にすることで強い結束を表現し、見ている人が引き込まれるインテンシティと究極に勝負にこだわる姿勢を見せ、新しいチャレンジを恐れずにタフに戦い続け、一年間を通じてエネルギーを保つために外側に見える一気なパワーだけではなく内側にも凝縮するエネルギーを込める事の表現。 曺は使用内容の良さよりも合理性を重視し、湘南監督時に使用していた「湘南スタイル」(ミスを割り切りアグレッシブにトライする攻守一体の堅守速攻)的な堅守速攻を使用した。また2021年の京都はリヴァプールFCとの類似性があり、フォーメーション 4-3-3・ゲーゲンプレス的なハイプレス・ハイライン・中央突破のショートカウンター・3ボランチのハードワークなどアグレッシブな戦術が顕著となった。その結果、第6節からの6連勝を含む15戦は無敗で、第15節終了時に3位から首位浮上すると同年のJ1昇格圏の2位以内に留まり続ける。第21節に磐田に首位を明け渡したものの後半戦は磐田と激しい首位争いを繰り広げ首位が入れ替わること5回、しかし第31節長崎戦に敗れ首位を再び明け渡した後は首位に戻れず第38節には勝てば首位再浮上となる磐田との直接対決に敗れ、その後最終3試合を3連続引分で終えたものの最終順位は磐田に次ぐ2位、曹貴裁監督就任1年目でJ1昇格を果たし、2010年以来12シーズンぶりのJ1復帰となった。ウタカがリーグ2位の21得点、宮吉が10得点を挙げたとはいえ総得点ではリーグ8位タイの59にとどまりながら堅守により失点は31で2番目に少ない千葉、岡山より5点少ない同シーズンJ2最少であった。
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