闇組織ドレッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 12:33 UTC 版)
カスタムロボを悪用する秘密結社。『初代』『V2(激闘編のみ)』に登場。ユリエの体内にあったナノマシンを悪用して世界征服を狙っていた。資金源は闇バトルの掛け金。『初代』の終盤でメンバー全員が逮捕されるが、その後、脱獄したことが『V2』で判明。『V2』以降は犯罪組織との対決が旅立ち編のラストバトルになっているが、唯一ドレッドだけは例外となっている。組織として一枚岩とは言えず、『V2』においては「メンバー同士の結束が脆かった」ことが敗因として挙げられている。またロボキチからは「(違法)パーツの性能に頼り切っている」ことから『初代』グレートロボカップ本戦出場者の方が手強いと言われた。 下っ端は黒い服装にサングラスで目元を隠しているのが特徴。 シノノメ ドレッドの総帥。世界征服のためにロボ技術によって、様々な悪事やテロ行為を働く科学者。四天王と違い異名は持たない。ロボキチと何かしら接点があったようだが、詳細は明らかにされていない。 『初代』にて主人公と二度対決。最終戦の際は「真の闇を見せようぞ」と豪語するも、主人公がには及ばず敗北。表の世界で育った主人公の強さに驚愕した後、反動により倒れたところで警備隊が駆けつけ、潔く逮捕された。『V2』では脱獄後、散り散りになった仲間を集めて組織を再建。メンバーたちが研究所のデータを奪おうとするがロックの解除に手間取っている間に駆けつけた主人公によって阻まれる。更にはアジトに乗り込んだ主人公とのバトルに破れ、組織完全復活の野望が潰えてしまった。アジトでの戦いで負けた後は主人公に違法パーツが転送されるように調整してくれる。 使用機体はワイルドソルジャー型のゾラ。愛用のガンはVレーザーガンの違法であるシノノメガン。『初代』で二連戦することになるが、二戦目は非常に手強くなっている。 続編『V2』にも登場するが初登場は激闘編のアジトから。このためドレッドのメンバーの中では非常に影が薄い。 スバル ドレッド四天王のひとりで、闇戦士のエリートと呼ばれている。通称「伝説のカマイタチ」。当初はホムラの甥ということで主人公に紹介されるが、本当に血縁関係があるのは不明。ドレッドの面子の中では年少なようで、体格もやや小柄だが四天王のリーダー格。子供ながら態度は大きく、ドレッドの下っ端の中には少し嫌がっている者もいるが、実力は認められている。ドレッドに所属しているのは飽くまで「危険で熱いバトルを楽しみたい」だけであり、組織には一切忠誠を誓っていない。主人公に対し「ドレッドに忠誠を誓うヤツなんてバカさ」と告げているが、シノノメのことは「ミスターシノノメ」と呼んでいる。四天王の中では最後に戦うことになるが、その際も「遊び」としか考えていなかった。ユリエを助けるために本気で立ち向かって来る主人公に敗北。「闇戦士のエリート」と呼ばれた自分が負けたことに驚愕して気絶した。続編『V2』にも登場するがゴウセツ、ミナモ、ホムラと比べると影が薄い。 使用機体はシャイニングファイター型のディム。愛用のガンはホーネットガンの違法であるスバルガン。ダイブ時の決め台詞は「ゲームを楽しもうじゃないか!」「たっぷり遊んであげるよ!」。 ホムラ マッドサイエンティスト。ドレッド四天王のひとりで通称「異端の闇軍師」。『初代』では始め主人公の母の助手として登場。穏かな人物を演じている。しかし、物語後半でユリエの治療に使われているナノマシンの情報などを得るためのスパイ活動であったことを明らかにし、主人公達に牙を剥く。逃走の際は主人公の母親にケガを負わせている。後に本拠地にて「常にバージョンアップを繰り返した」という自立起動型ロボ・オラクルヘッドで挑むも主人公に敗北。自分の理解を超えた実力を見せるその強さに激情を抱き、戦意を喪失した。 『V2』ではドレッド崩壊後ゴライアスの手引きで脱獄し、研究に手を貸している。研究者という立場から、「性に合わない」と称してバトルする際は自分自身ではダイブせずに、自らプログラムした自律機動型ロボを使用する。だが実際はダイブをすると体調が悪くなる「ダイブ酔い」をしやすい体質だからというのが真相。 『V2』では、前作での恨みもあるユリエに散々罵られ激昂し(特に「陰気メガネ」という発言に反応していた)、ダイブ酔いを覚悟で自らダイブし主人公に挑むもあっさり敗北してのびてしまう。そのため『V2』激闘編ではダイブ酔いを防ぐ薬を持っている事が多いが、泥棒して手に入れてきた物が多く、シーザー用の酔い止めを飲んだ事もあった。『V2』激闘編終盤では、ドレッドの幹部とゴライアスの科学者を両立しているのでどちらに居た方がいいかと悩んでいた様子。ダイブして戦うが、バトルに負けると「僕はダイブしない方がカッコいいのか」と落ち込む。 使用機体は自律機動型を使う場合はオラクルヘッド、自らダイブする場合はスティンガーヘッドと共にトリックフライヤー型。愛用のガンはドラゴンガンの違法であるホムラガン。戦闘時の決め台詞は「ムーブオン!(ロボ名)!」。 ミナモ ドレッド四天王の紅一点。通称「妖艶の女戦士」。異名に違わず妖しげな雰囲気を纏った大人の女性。薄緑色の髪を大きなツインテールにしているのが特徴。制服のような格好だが学生かは不明。ゴウセツからは「姐さん」と呼ばれている。 ドレッドに参加してはいるが悪事や世界征服そのものには興味が無く、活動は専ら「自分の愉しみ」のために行っている。その奔放な性格も合わせ人気のあるキャラ。愛機のロボ「バネッサ」(セクシースタンナー型)には時々口紅をつけたりメイクを施すなど彼女なりの愛着を持っている。愛用のガンはレイフォールガンの違法であるミナモガン。 『初代』では本拠の地戦いにて主人公に敗北し、悔しがった後に気絶した。 『V2』激闘編の終盤では「悪の組織の仕事に飽きたらロボにメイクをする仕事でもしようか」と述べていた。 『V2』激闘編の「カトレアの園遊会」と「フタバの時計塔」にてモブキャラに変装して登場する事もある(口調で彼女だと判断できる)。 『GX』激闘編のダークステーションでは彼女と思しき人物が受付嬢をしているが、本当に彼女であるかどうかは不明。 ダイブ時の決め台詞は「お姉さんが天国に連れてってあ・げ・る!」。 ゴウセツ ドレッド四天王。通称「荒ぶる鬼神」。語尾に「ズラ」と付けるのが口癖。見るからにパワーキャラ担当といった感じのする巨躯の男で、頭はあまり回らない。大会で主人公と戦った際は違法パーツを用いており、それを係員に咎められても「なんのことズラ?」とシラを切って逃げるなど肝も座っている。しかし、ミナモの舎弟のような役回りにあることが多く、彼女を「姐さん」と慕いよく行動を共にする面もある。彼女と同じくドレッドの活動に参加してはいるものの組織の理念に賛同しているかは怪しい所がある。『初代』では主人公に敗北し動揺したのちに気絶した。 『V2』激闘編の「マリンパーク・フェスティバル」と「トラジの修行場」にてモブキャラに変装して登場する事もあるが、口癖を誤魔化すのに必死な様子である(口調で彼だと判断できる)。『初代』一度フカシに代わって主人公と大会の一回戦を競った事があるが、その際に違法パーツのゴウセツガンを使用し、レギュレーション違反で捕まりかけたが、前述のようにトボけて逃げている。 使用機体はメタルグラップラー型のクレイジーバブーン。愛用のガンは3ウェイガンの違法であるゴウセツガン。ダイブ時の決め台詞は「ワシのパワーバトルに驚くズラ!」。 リヒト 友達の少ない優等生。語尾に「~だヨ」をつけるのが特徴。イヤミな性格でカリンたちからも好かれていない。立て続けに主人公に敗北したため闇バトルに手を出すようになり、更に終盤ではドレッド側について訓練を受け、闇戦士として主人公と対峙。しかしそれでも主人公には勝てず、部屋の隅で泣き崩れ、勝てない理由を最後まで理解することが出来なかった。その後、アジトに乗り込んで来たポリス隊によって捕縛された。『V2』では半ば裏世界に片足を踏み入れた状態になっており(本人曰く「表の世界も裏の世界にも精通している」)、激闘編「シルバー・タワー」においては通常のバトル以外に闇コマンダー達とのバトルでも対戦相手として登場している。『V2』では主人公と偽主人公の二人に立て続けに敗北し泣き崩れるが、「このままではすまさない」と戦意自体は衰えていなかった。 使用機体はリトルレイダー型のドレイク。愛用のガンは初期はガトリングガン、中期はスナイパーガンといろいろ変えているが、後記からはイーグルガンとなる。 ゴウセツを除いた幹部のシノノメ、スバル、ホムラ、ミナモは『激闘!』旅立ち編のグレートロボカップの最中に発生した事件の途中、地下三階へ向かう際のゲートキーパープログラムとして名前のみ登場している。
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