褒め殺しとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > 褒め殺しの意味・解説 

ホメ殺し

読み方:ホメごろし
別表記:ほめ殺し誉め殺し、褒め殺し

相手絶賛してほめ尽くすことで、相手意欲を殺いだり苦境に立たせたりすることを指す表現

ほめ‐ごろし【褒め殺し】

読み方:ほめごろし

いやみになるほどほめ立てること。必要以上にほめちぎることで、かえって相手ひやかしたけなしたりすること。


ほめ殺し

(褒め殺し から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/24 22:36 UTC 版)

ほめ殺し(ほめごろし)とは、元々は対象をほめることでその対象を「だめにしてしまうこと」を指していたが、後にだめにすることを目的として「ほめる」ことをも意味するようになっている。

伝統芸能・芸能界

元々は歌舞伎などの芸能関係で使われてきた用語で、頭角を現し有望格と見なされた若手を必要以上に褒めることで有頂天にさせ、結局その才能をだめにしてしまうこと。

また、競合関係にある人物を過剰にほめ上げて増長させ、大きなスキャンダルや不祥事を誘発させて社会的信用を失墜させることで、その活躍の機会を失わせて才能を潰すことを指す。

政治手法

日本における政治家、政治団体の活動に見られる戦術の一つ。前述の伝統芸能の用語から転じて、「攻撃対象者を批判するのではなく、敢えて賛美・賞賛する中で皮肉告発を織り交ぜることにより、脅迫罪強要罪の構成要件を排除しつつ攻撃対象者のイメージダウンをもたらす」という、一種の嫌がらせ活動を意味する。

1987年昭和62年)に、稲川会系の右翼団体日本皇民党」が、自民党総裁選に立候補していた竹下登に対して「日本一金儲けが上手い竹下さんを内閣総理大臣にしましょう」と街頭宣伝活動を行ったことで、一躍有名になった(皇民党事件)。このほめ殺しを定着させた人物は当時衆議院議員だった浜田幸一とされる。浜田が竹下の意を受け、8億円を持参して皇民党の本部がある香川県高松市まで訪問したが、皇民党の幹部に一顧だにされず、激昂して発した言葉が、『お前らのやってることは、ホメ殺しじゃないか』とされた[1]

慣用句

  • 先生と 呼ばれるほどの 馬鹿でなし(川柳といわれる)
  • 役者殺すにゃ刃物はいらぬ、ものの三度も褒めりゃよい(後半の言い回しは多数あるうちの一例)

脚注

  1. ^ 岩瀬達哉『われ、万死に値す』213ページ、新潮文庫。

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「褒め殺し」の関連用語

褒め殺しのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



褒め殺しのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのほめ殺し (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS