第2回以降公判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 00:40 UTC 版)
「岐阜市ホームレス襲撃殺人事件」の記事における「第2回以降公判」の解説
2021年3月12日(2回公判)では、事件当時まで犠牲者の男性と共に生活していた女性が証人として出廷。女性は、「昨年(2020年)3月に入ってから、深夜になると毎日のように被告らが現れ、石を投げられた。殺されるかもしれないという恐怖から、夜も眠れない状況だった」と当時を振り返った。被害者たちは、4回ほど110番通報したのにも関わらず、状況が改善されるどころか日に日に激しさを増していったことが明らかになった。男性が死亡した2020年3月25日には「今日は逃がさんぞ」という言葉とともに、執拗に追いかけられ、逃げるために使おうとした女性の自転車の車輪あたりを何度も蹴って転倒させられたと語った。女性は最後に、「なぜ私たちを狙い、何の落ち度もない渡辺さんを死なせたのか」と訴えた。 2021年3月15日(3回公判)では、当時会社員だった元少年の被告人質問があった。被害者を約1キロにわたり執拗に追いかけた理由は、「警察に言われないように、止めようとした」と述べた。さらに元少年は、「怒った被害者をからかったり逃げたりすることが楽しくなっていった」。通報される不安もあったが「けがをさせるつもりはなかったし、ちょっとの間なら警察に見つからないと思った」と説明した。この襲撃は、事件を含めると7回行われていて、この元少年は4回目から参加。「被害者はどんな風に出てくるかな」と思いながら石を投げた。女性が堤防のり面の細い通路を自転車を押して逃げるのが目に入り、追い掛けた。回り込んで立ちふさがり「足で自転車を抑え、ライトを照らした」。それまでの襲撃で通報されていたことを知っていたとし、これ以上の通報を止めたかったと証言した。元少年が、投げたソフトボール大の土の塊を被害者の顔面に当て絶命させた。被害者の近くに行くといびきみたいな音は聞こえたが、「やってしまったことから逃れようと思い、救急車は呼べなかった」と逃げたという。元少年は、「被害者の立場を見下して、嫌がらせや石投げをした。その考えは全部間違っていた」と声を震わせた。 2021年3月16日(4回公判)では、当時大学をすでに退学していた元少年(けがの影響で退学)の被告人質問があった。元少年は「自分は合図をしただけで、石は投げていない。投げる振りをした」と主張。「『投げない』と言っても仲間に納得してもらえないと思った」。死亡した男性を追いかける過程では、石を2回、男性の2~3メートル手前に投げたという。被害者らに石を投げた理由として元少年は、「当時、死にたいと思っていて、それ以外どうでもよかった」と述べた。そして、事件当時の心境は、「楽しいというより、投石で死亡した男性に鉄の棒を持って追いかけられたり、石を投げ返されたりする恐怖心を味わっていた。心霊スポットより恐怖心が味わえたので何度も行った」と説明した。元少年は、被害者らに謝罪を述べた一方で、「自分の今後についてもどうでもいい」と話した。
※この「第2回以降公判」の解説は、「岐阜市ホームレス襲撃殺人事件」の解説の一部です。
「第2回以降公判」を含む「岐阜市ホームレス襲撃殺人事件」の記事については、「岐阜市ホームレス襲撃殺人事件」の概要を参照ください。
第2回以降公判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 06:19 UTC 版)
「津山小3女児殺害事件」の記事における「第2回以降公判」の解説
同年10月8日(第2回)に開かれた公判では、女児の姉が証人として出廷した。証人尋問では、妹(本件被害者の女児)を見つけた状況などを質問された。当時高校1年生だった姉は、自宅の居間に入ると、テーブルとサイドボードの間に、うつぶせになった妹を発見。発見時は「寝てるとしか思わなかった」。暑くて窓を開けた後、振り返って妹に声をかけた。しかし、反応がなく、不審に思い妹に近づいた時、白い制服の上着の背中部分が血で赤くなっていた妹を目にしたと証言した。裁判官らからは、居間の臭いや明るさも質問されたが、いずれも「記憶にない」と答えた。
※この「第2回以降公判」の解説は、「津山小3女児殺害事件」の解説の一部です。
「第2回以降公判」を含む「津山小3女児殺害事件」の記事については、「津山小3女児殺害事件」の概要を参照ください。
第2回以降公判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 15:44 UTC 版)
「三春町ひき逃げ殺人事件」の記事における「第2回以降公判」の解説
同年6月8日(2回公判)では、Xの被告人質問が行われた。事件当日を「縁石などの障害物がない場所を歩く2人連れを探して回った」と振り返り、一定程度の刑期にするために2人組にこだわって無差別にはねたと説明。現場で被害者2人を発見すると、一度通り過ぎてUターンし、徐々にアクセルを踏み込み加速して2人をはねた―と説明した。争点の殺意の程度を巡っては、弁護側の「殺そうとしたのか」との問いに「そこまで考えていなかった」と回答。改めて確定的な殺意について否定した。 同年6月9日(3回公判)でも被告人質問が行われた。Xは、遺族への心情を問われ「自分勝手な考えで大変な事件を起こし、申し訳ないと思っている」などと述べた。また、AとBの被害者遺族は被害者参加制度を利用してXの厳罰を望んだ。Aの遺族は、「犯人の夢をかなえるような判決だけはやめてください」と訴えた。さらに「もし刑務所を出所したら、また罪のない誰かを傷つけ刑務所に戻ろうと同じことを繰り返す」と非難し「Xは自分の夢をかなえるため、普通では考えられないほどの恐怖と痛み、絶望を与えた」と男性の思いを代弁した。「大切な主人を返して」としゃくり上げた。Bの遺族は、「失うものがないからと言って、何ら関係のない2人を犠牲にしたことは許し難い。民意が感じられる判決を望む」などと読み上げた。 同年6月11日(4回公判)、検察側は「生命軽視の態度が甚だしい」として死刑を求刑した。一方、弁護側は最終弁論で「衝突の直前に目を背け、死亡を確認せずに立ち去り、何度もひいていないのは明確な殺意がない表れ」と主張。殺人罪の成立は認めた上で「積極的な殺意と比べ非難の程度は弱い」として無期懲役が相当とした。
※この「第2回以降公判」の解説は、「三春町ひき逃げ殺人事件」の解説の一部です。
「第2回以降公判」を含む「三春町ひき逃げ殺人事件」の記事については、「三春町ひき逃げ殺人事件」の概要を参照ください。
第2回以降公判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 12:16 UTC 版)
「富山市奥田交番襲撃事件」の記事における「第2回以降公判」の解説
2021年1月18日の公判(2回公判)では検察側の証拠調べと、証人尋問が行われた。Xは、検察側に証拠として押収された「折りたたみナイフ、斧、ブッシュナイフ」について「あなたが持っていたものか」と問われても沈黙したままだった。証人尋問では、当時事件現場にいた交番相談員が出廷して当時の状況を語った。殺害された警察官を助けようと交番相談員は刺股で対抗するも被告Xに跳ね返されて太刀打ちできなかったことが明らかになった。その後交番の電話から110番通報をした際その音声に殺害された警察官が「撃つぞ」という言葉が入っていた。証人として出廷した交番相談員は、真実を語ってほしいと述べた。 2021年1月19日(3回公判)では、Xに射殺された警備員の同僚と県警で拳銃の指導をする警察官の証人尋問が行われた。まず、射殺された警備員の同僚は、「パンパンという音を聞き、振り向くと犯人と目があい、拳銃のようなものを構えて私に向かってくるのが見えた。恐怖心から、逃げて住宅のガレージに隠れた」と証言した。また緊急車両のサイレンが聞こえ状況を確認しに行った際、射殺された警備員から「何かあったんでしょうか」と問われたのが最後の言葉だったと証言した。そして、県警で拳銃を指導する警察官の証人尋問ではXは、「片膝をついて重心を低くするなど拳銃の扱い方の基本がわかったうえで実践していた」と述べた。 2021年1月21日(4回公判)では、Xに2発発砲した警察官の証人尋問があった。証人として出廷した警察官は、「『止まれ』と言っても速度を緩めず近くに詰め寄ってきたため、5メートルほどに迫ったところで銃を発砲した」と証言した。その際、倒れたXは目があいていて、「お前何したのかわかっとるんか」と問いかけると、Xは「撃たれたから何もできない」と話し、当時の事件の状況が明らかになった。 2021年1月22日(5回公判)では、射殺された警備員の長女が証人尋問に出廷した。「Xが自分の口で全く話をしないことに、すごく腹立たしく思っている」「私たち遺族は苦しい気持ちの中、今日まで毎日生活している。その苦しみを同じくらい被告人にも味わってもらいたい。私はXに死刑を望んでいる」と証言した。 2021年1月28日(6回公判)では、Xの母親が証人尋問で出廷した。Xの母親はまず「息子が重大な事件を起こして申し訳ありません」と被害者遺族に謝罪した。Xは、事件後の精神鑑定で自閉症スペクトラムだったことが判明した点においては「中学生の時に適切に対応していたら事件は起きなかった」と後悔の念を述べた。 2021年1月29日(7回公判)では、被告人質問が行われた。しかし、Xは、弁護側、検察側の双方の質問に対して全く答えることなく終わった。検察側は、事情聴取のときXが「今なら相手が誰であろうが殺せる。もうためらうことはない。それが(事件で)得たもの。」「重く受け止められない。まるで人ごと。」と供述していたことが明らかとなった。 2021年2月1日(8回公判)では、Xを精神鑑定をした精神科医(裁判所が依頼)が証人として出廷した。医師は、「当時、Xには自閉症スペクトラムというコミュニケーションをうまく取れない発達障害があった。これは犯行を行う心理的ハードルを下げるものの、犯行に特段影響を与えるものではなく、犯行は本人の意思によって行われたものだ」と証言した。弁護側は、Xの発達障害の度合いを質問すると「被告の発達障害は今回の事件に対する直接的な関係はない」と改めて自閉症スペクトラムの影響を否定した。鑑定をしている最中、Xは医師に「犯行は社会に対する不平不満や自分が置かれている環境への怒りが高まったことによる八つ当たりで、自分より強い武器を持っている警察官と戦って勝利することを思いついた」と話していたことが明らかになった。さらに「交番を襲撃した時から自分が撃たれて死ぬことは折り込み済みだった」と話していたことも明らかになった。 2021年2月2日(9回公判)では、弁護側からの依頼でXやXの両親と面会を行った犯罪心理学者の須藤明教授(駒沢女子大学)が出廷した。須藤はまず「発達障害の自閉症スペクトラム障害がある人は犯罪への傾向が高いわけではない」と指摘した。その上で「支援を受けられていないことで犯罪へのリスクは高くなる」と述べた。Xの症状の度合いについては、「今も被害感情が強く、それが今回の事件の被害者への反省や罪への意識を邪魔しているようにみえる」と証言した。裁判は、2月4日に結審する予定だったが、Xが何も言葉を発しなかった為、検察側が事情聴取の最中に録音したDVDを証拠採用として求めた。富山地裁は、これを認め、結審は2月8日に変更された。 2021年2月5日(10回公判)では、Xの取り調べの最中に録音したDVDの証拠調べを行った。Xは、「人を殺すことで社会とのつながりを絶とうとした。最後は射殺されて死ぬことも考えて、それで俺の人生終わらせようっていう、思いがあった」と事件の動機とも取れるような発言をしていた。また、なぜ交番を襲撃したのかという問いかけに対し、「一番の目的は警察官を殺すことだった。その警察官を殺して、また次、また次と警察官を殺して回ろうと思った」と供述した。拳銃は、いつ奪おうとしたのかという問いかけにはXが、何度も訂正したため曖昧な供述となった。
※この「第2回以降公判」の解説は、「富山市奥田交番襲撃事件」の解説の一部です。
「第2回以降公判」を含む「富山市奥田交番襲撃事件」の記事については、「富山市奥田交番襲撃事件」の概要を参照ください。
- 第2回以降公判のページへのリンク