第2回作品 『マッスルボディは傷つかない』
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「ドラバラ鈴井の巣」の記事における「第2回作品 『マッスルボディは傷つかない』」の解説
企画・脚本:安田顕 2002年5月30日 - 9月5日(全14夜、本編全6話) あらすじ:高校中退の挫折を味わい、再び働きながら定時制高校に通っている主人公・安原剛。彼は廃部となっていたボディビル部を仲音浩二とともに復活させ、体を鍛えることで己の弱さを克服しようとする。しかしそんな彼の前に、突如、サルを連れた謎の男・真池龍が現れる。真池龍は、黒い噂の絶えない製薬会社の御曹司で、安原はいつしか真池龍の壮大な陰謀へと巻き込まれていくのだった。 初代「鈴井の巣」、「n×u×k×i」時代通じて、「鈴井の巣シリーズ」史上最低の視聴率を記録。事を知った安田は後述するボディビル大会後にもかかわらずショックで涙を流した。ドラバラ・リメイク版の放送では善戦したものの、当の安田は当時の最低視聴率のことを今もなお気にしているとの事。 ごく少数にカルト的な人気を博しているとも言われる。 「平成の怪物」と呼ばれる安田の作品だけに、安田が「唐突の美学」と呼ぶ、常人には理解されがたい世界が繰り広げられている。実際に三日間徹夜して脚本を書き上げており、当初これを見た出演者達はあまりの支離滅裂さに激怒、特に大泉に至っては「書き直せ! 全部書き直せ!」と脚本を叩きつけながら怒声を張り上げたほど本気で怒っていた。 この作品は「音尾の大ブレイク」が1つのテーマになっている。その一環としてドラマ撮影後、安田と音尾は本物のボディビル大会に出場したが、結果は観客のみならず出場者からも失笑を買ってしまったほどに散々なものだった。出場部門8人中、音尾は7位、安田は最下位。応援に駆けつけた他の出演者も「恥ずかしい」と発言。さらにフリーポーズの時間にはボディビルのポーズの合間に「コマネチ」「シェー」等を組み込み、それに対して他の出演者が掛け声に混ざって茶々を入れていた。大会開会式の主催者あいさつで「ショーではありません」という言葉もあり、大会終了後、運営から遠回しにお叱りを受けるなど、大会役員の怒りまで買っていた。また、撮影終了後は二人ともトレーニングをしなくなっており、さらに大会前夜焼き鳥屋にて食事をしていたことが発覚、撮影中よりも体は不完全だった。 この時、安田は「勝手に」体を焼いてしまい、この後のホワイトストーンズの撮影に支障が出た。ただ、ホワイトストーンズでは「お前、焼けたなあ」と言う大門(大泉)の一言のセリフで片付けられている上に、安田と音尾が日焼けサロンに行く際、ドラバラ撮影班が同行して、その様子を撮影しており、本当に「安田の勝手」かは不明。 ドラバラの中で唯一海外ロケ(アメリカ・ロサンゼルス)を敢行した作品である(ナレーション曰く「悲しき珍道中」)。安田と同姓同名のボディビルダーであるケン安田(本名・安田顕持)と共演。番組の都合上、低予算で撮影しなければならなかったが、スタッフ達が渡米への激安の運賃の航空会社を探し当てることに成功したため、実現した。 本作に登場する森崎先生(森崎)は後のホワイトストーンズ第3作にカメオ出演している。 森崎先生を演じた森崎は「リアルジャイアン」の異名を持つほどの音痴であるが、この作品のテーマソングを収録したCDに、エンディングテーマ「ハッスルマッスルブギ」の森崎バージョンがボーナストラックとして収録されている。 キャスト安原剛(安田顕):定時制高校に通いながら、ボディビルに 青春のすべてを賭ける主人公。 仲音浩二(音尾琢真):安原の親友で、共にボディビルの道を志す好青年。 用務員(鈴井貴之):安原の行く末に大きな影響を及ぼす事になる物語のキーマン。 真池龍【マイケ・リュウ】(大泉洋):安原の幼馴染でありながら敵役。大手製薬会社の御曹司。 森崎先生(森崎博之):安原・仲音が通う定時制高校の先生。情に厚い熱血教師。 小百合(片山くみこ):教育実習生。 安原の幼馴染で憧れのマドンナ。 アッキー(小橋亜樹):高校のクラスメートで、元レディースのヤンキー娘。 ジョー(佐藤重幸):アッキーが想いを寄せる熱い恋の相手。バイク好きの不良少年。 留学生(河野真也):定時制高校に留学中の謎の異邦人(クラスメート)。 生徒A(藤尾仁志):異邦人と喧嘩を繰り返す不良生徒。 生徒(坂本サトル):30歳を過ぎて高校に通い始めたアウトローミュージシャン。 タカユキ(鈴井貴之):真池龍の飼うペットのサル。モデルはマイケル・ジャクソンのバブルス。 中山きんに君(なかやまきんに君):「今日のポージング」担当。 ケン・ヤスダ:安原が憧れるボディビル界のスター。ロサンゼルス在住。
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