第一部門:既刊著作
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「マルティン・ハイデッガー」の記事における「第一部門:既刊著作」の解説
第1巻. 初期論文集:1912/16年。岡村信孝、丸山徳次 他訳「現代哲学における実在性の問題」「論理学に関する最近の諸研究」「書評」「序文―『初期論文集』(1972年)初版のための」「心理学主義の判断論―論理学への批判的・積極的寄与」「ドゥンス・スコトゥスの範疇論と意義論」「歴史科学における時間概念」 第2巻 有と時。辻村公一、ハルトムート・ブフナー 訳 [目次] 序論「有の意味への問の概要的提示」 第1部「現有を時性に向って研究的に解釈することと、時を有への問の超越論的地平として解明すること(現有の準備的基礎分析。現有と時性)」 第3巻. カントと形而上学の問題。門脇卓爾、ハルトムート・ブフナー訳 [目次] 第1章 発端における形而上学の根拠づけ(形而上学の伝承的概念 伝承的形而上学の根拠づけの発端 ほか) 第2章 遂行における形而上学の根拠づけ(形而上学の根拠づけの遂行のための還帰次元の特徴づけ オントロギーの内的可能性の企投の遂行の諸段階) 第3章 その根源性における形而上学の根拠づけ(根拠づけにおいて置かれた根拠の明確な特徴づけ 二つの幹の根としての超越論的構想力 ほか) 第4章 回復における形而上学の根拠づけ(人間学における形而上学の根拠づけ 人間における有限性の問題と現有の形而上学 ほか)付録 第4巻 ヘルダーリンの詩作の解明。濱田恂子、ブフハイム,I.(イーリス) 訳『帰郷/つながりのある人たちに宛てて』「ヘルダーリンと詩作の本性」『あたかも祝日のように…』『追想』「ヘルダーリンの大地と天」「詩」所収 第5巻 杣径:1935/46年講演論文。茅野良男 ハンス・ブロッカルト訳「芸術作品の起源」「世界像の時代」「ヘーゲルの経験概念」「ニーチェの言葉「神は死せり」「何のための詩人たちか」「アナクシマンドロスの箴言」 第6巻 ニーチェ 1936-41年フライブルク大学講義、1940-46年論稿73篇。第6-1巻ニーチェ<1>:円増治之、セヴェリン ミュラー訳 [目次] 第1部 芸術としての力への意志(形而上学的な思索者としてのニーチェ、著書『力への意志』、「主建築」に対する諸プランと準備作業 ほか) 第2部 等しいものの永劫回帰(ニーチェの形而上学の根本思想としての永劫回帰説、回帰説の成立、ニーチェの回帰説の最初の告知 ほか) 第3部 認識としての力への意志(形而上学の完成の思索家としてのニーチェ、ニーチェのいわゆる「主著」、新たなる価値定立の原理としての力への意志 ほか) 第6-2巻ニーチェ<2>:円増治之、シュミット、H / 訳 [目次] 4:等しいものの永劫回帰と力への意志 5:ヨーロッパのニヒリズム 6:ニーチェの形而上学 7:有の歴史に即したニヒリズム規定 8:有の歴史としての形而上学 9:形而上学としての有の歴史に向けての諸草案 10:形而上学の内への回想 第7巻 Vorträge und Aufsätze 講演と論文 1936-1954年。未邦訳。「技術への問い」「科学と省察」「形而上学の超克」(以上3論文は関口浩訳、平凡社 2009=平凡社ライブラリー2013) 「建てる、住む、考える」:1951年8月5日、ダルムシュタットでのシンポジウム「ダルムシュタット会話:人間と空間」講演(邦訳は中村貴志訳『ハイデッガーの建築論』中央公論美術出版、2008.) 「物」:1949年12月、ブレーメン。1950年6月、ミュンヘン、バイエルン芸術アカデミー(Bayerische Akademie der Schonen Kunste)講演 「…詩人のごとく人間は住まう…」(邦訳「詩人のように人間は住まう」『哲学者の語る建築―ハイデガー、オルテガ、ペゲラー、アドルノ』伊藤哲夫, 水田 一征 訳、中央公論美術出版 2008、所収) 「ロゴス」(1951)「モイラ」所収(邦訳:ハイデッガー選集 33 ロゴス・モイラ・アレーテイア 宇都宮芳明訳 1983) 第8巻 思惟とは何の謂いか:フライブルク大学1951-52年講義。四日谷敬子、ブフナー、H 訳 [目次] 第1部=1951-2年冬学期の講義および講義時間の移行 第2部=1952年夏学期の講義および講義時間の移行 補遺(1951-2年冬学期第九時間目の講義からの従来未刊行のテクスト一節/1952年夏学期からの講義されなかった最終講義(第12時間目)) 第9巻 道標 1919-1961。辻村公一 ブフナー,H.(ハルトムート) 訳 1985年「カール・ヤスパースの『世界観の心理学』に寄せる論評」「現象学と神学」「マールブルクでの最終講義より」「形而上学とは何であるか」「根拠の本質について」「真性の本質について」「真性についてのプラトンの教説」「ピュシスの本質と概念について。アリストテレス、自然学B1」「『形而上学とは何であるか』への後記」「『ヒューマニズム』に関する書簡」「『形而上学とは何であるか』への序論」「有の問へ」「ヘーゲルとギリシア人達」「有に関するカントのテーゼ」所収 第10巻. 根拠律 1955-6冬。 第11巻 同一性と差異 1949-1957年(未邦訳。単行本の邦訳はハイデッガー選集10 同一性と差異性 大江精志郎訳 理想社。) 第12巻 言葉への途上 1950-59年。亀山健吉 グロスH. 訳「言葉」(1950)「詩における言葉―ゲオルク・トゥラークルの詩の論究」「言葉についての対話より―ある日本の人と問いかけるある人との間で交わされた」「言葉の本質」「語(ことば)」「言葉への道」「出典の指示」 第13巻 思惟の経験から。東専一郎 芝田豊彦 他訳 1994年私家版本、初期詩篇、芸術論、往復書簡、アンケート、式典祝辞など小品35編。"Warum bleiben wir in der Provinz ?"(1934):「なぜわれらは田舎に留まるか?」は矢代梓訳『30年代の危機と哲学』平凡社ライブラリー1999所収。 第14巻 Zur Sache des Denkens 思惟の事柄へ 1969年単行本、講演「時間と存在」「哲学の終焉と思索の課題」。未邦訳 第15巻 Seminare (1951–1973) 未邦訳。創文社別巻1『四つのゼミナール』 大橋 良介 ハンス・ブロッカルト訳 1985年 第16巻 演説と証言 (1910–76) 未邦訳。
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