導入部
(序論 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 22:19 UTC 版)
導入部(どうにゅうぶ)は、本題・本編・本筋へ入る前の始まり部分をいう[1][2][3][4][5][6]。以下のように、分野ごとに異なる語意をもつ。「導入」ともいう[3][4][5]。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 20:07 UTC 版)
「水銀に関する水俣条約」の記事における「序論」の解説
第一条 目的 この条約は、水銀及び水銀化合物の人為的な排出及び放出から人の健康及び環境を保護することを目的とする。 第二条 定義
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/11 02:08 UTC 版)
現代では石油資源の消費はますます加速しており、再生可能資源からのエネルギー生産の増加が急務となっている。工業または地熱プロセスにより製造される低品位廃熱(200 ℃未満の排熱)は、発電に利用できる重要なエネルギー源として期待されている。また一方で医療機器やセンサーなどの小型携帯電子機器に電力を供給できるウェアラブルデバイスの分野で、体温の利用に対する関心が高まっている。 熱エネルギー変換に関する研究は、最近まで固体熱電素子に集中していた。熱電素子は、直列に接続されたp型とn型の半導体で構成される。熱勾配が印加されると、材料中の電荷キャリア(電子および正孔)が低温側に拡散し、この電荷の蓄積により電位差が生成される。この現象はゼーベック効果として知られており、単位温度差当たりに生成される電位差はゼーベック係数と呼ばれる。一般に、半導体材料に基づく熱電デバイスは、μVK-1オーダーと小さな電位差であり、低温での効率が低いために低品位排熱の回収には適さないという問題があった。 熱化学電池、またはサーモセルは、そういった低品位の熱エネルギーの変換への応用が期待される新たな素子である。熱化学電池は温度勾配が存在するときに、発光したり材料を消費したりすることなく連続的に電気エネルギーを生成することができる。酸化還元活性な電解質を用いることで、サーモセルはmV K-1のオーダーで電位差を生じさせることができる。これは低温熱エネルギー回収のための素子として興味深い。 この記事では、サーモセルの材料化学および電気化学の観点からの最近の進歩、特に新しいレドックス対、非水性電解質および新規電極材料の開発の概要を紹介する。さらにセル設計の進展に着目し、最後にサーモセルの性能の向上に向けた今後の展望について述べた。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 02:35 UTC 版)
「解析教程 (コーシーの著書)」の記事における「序論」の解説
第6頁でコーシーは、まず変量に関して議論を行い、極限の概念を「ある同一の変化量に次々に割り当てられる値がある一定の値に限りなく近づき, 最後にはどれほどでも望むだけわずかな違いしか見られないようなとき, この値は他のすべての値の極限 (limite) と呼ばれる」との言葉で導入した。 第7頁でコーシーは、無限小を「同一の変化量の連続する数値が, 与えられたどのような量よりも小さくなるように, 際限なく減少するとき, この変化量は無限小 (infiniment petit) あるいは無限小量 (quantite infiniment petite) と名づけられる. この種の変化量は 0 を極限にもっ」と加えている。 極限の記法 lim {\displaystyle \lim } は第12頁で導入される。訳者は脚注で「極限を表す記法 “Lim.” はサイモン・アントワーヌ・ジャン・リュイリエ (1750–1840) が [L’Huilier 1787, p. 31] で初めて導入した。コーシーはこれを “lim.” と [Cauchy 1821, p. 13] で用いた。ピリオドが消えたのは [Cauchy 1897, p. 26] あたりである」としている。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 03:59 UTC 版)
人類学者や社会学者はしばしば、人間には生来社会的傾向があるが、人間の社会行動の各々は非遺伝的な原因と力学にもとづいている(言い換えればある社会環境のもとで社会的相互作用によってそのような行動が学び取られる)と考えている。それぞれの社会は、社会的(=他の社会との相互作用)かつ生物的(=天然資源や自然的制約との相互作用)な複合的環境のもとで存在しているのであり、こうした環境に自己適応している。従って必然的に全ての社会は変化することになる。 初期の社会文化的理論はオーギュスト・コント、ハーバート・スペンサー、ルイス・ヘンリー・モーガンらによってほぼ同時に唱えられた(彼らの理論はチャールズ・ダーウィンの進化論とはまったく関係ない。ダーウィンの理論が普及するのは19世紀後半から第一次世界大戦末頃である)。彼らの19世紀的な単系的進化理論によれば、社会は原始的な状態から開始され、時間が経つに従って徐々に文明化していき、西洋文明の文化・技術水準に到達するまで進歩していく。ある種の形態の社会文化的進化理論(主に単系的進化理論)は悪評高い理論を導き、過去には植民地主義や奴隷制などのすでに行われている政策や優生学のような新しい政策を正当化するために用いられることもあった。 多くの19世紀的研究やいくつかの20世紀的研究は、人類を単一の存在とみなしたうえで人類進化のモデルを提示しようとしていた。これに対して20世紀の研究の多くは、多系進化モデルのように、個別の社会に特有の変化に焦点を合わせている。また一方向的変化という考え方(定向進化説、目的論的進化など)も斥けられている。多くの考古学者は多系進化の枠組で研究している。社会変化についての他の現代的な研究としては、ネオ進化論、社会生物学、二重相続理論、近代化論、脱工業化社会論などがある。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/03 03:51 UTC 版)
渦鞭毛藻は海域・淡水域共に広く分布する植物プランクトンである。渦鞭毛藻の約半分は光合成を行う独立栄養生物であり、生態ピラミッドの最底辺に位置する。残りの半分はバクテリアや他の藻類を捕食する従属栄養生物であるが、より大型の生物に捕食される点は同じである。有毒渦鞭毛藻にも独立栄養性のものと従属栄養性のものの双方が含まれる。 有毒渦鞭毛藻を魚類や貝類が捕食すると、産生された毒素が分解されずに捕食者に蓄積される事がある。毒素を蓄積した魚介類は貝毒やシガテラといった食中毒の原因となる。有毒渦鞭毛藻には水環境の富栄養化などにより赤潮を形成する種もあり、大発生した場合には特に問題視される。また船舶の航行増加と高速化に伴い、バラスト水によって他水域から持ち込まれる(持ち出される)有毒渦鞭毛藻も増加している。その為、従来貝毒が発生していなかった水域で食中毒が発生するなどの被害が報告されている。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 23:28 UTC 版)
滑膜肉腫の細胞が顕微鏡像上、滑膜の細胞とよく似た形態であるため、この疾患は「滑膜肉腫」と命名された。しかしながら、実際に何の細胞が腫瘍化したものであるかは不明であり、必ずしも滑膜由来とは限らない。初期の滑膜肉腫は、一般的には腕や足の大関節付近の軟部組織に発現する場合が多いが、脳、前立腺、心臓など殆どの人体組織・臓器で確認されている。 滑膜肉腫の多くは一般的に若年者に発生し、全体の軟部組織肉腫のおよそ8%を占めているが、15-20%は青年 - 若年成人に見られる。発症率のピークは30歳前後とされ、女性より男性の発症率が高い(比率 1.2:1)。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 04:29 UTC 版)
ヘリウム原子の量子力学的記述は特に興味深い。これは、最も単純な多電子系であり、量子もつれの概念を理解するために使うことができるためである。2つの電子と1つの核の3体系として考えて、重心運動を切り離した後のヘリウムのハミルトニアンは以下のように書くことができる。 H ( r → 1 , r → 2 ) = ∑ i = 1 , 2 ( − ℏ 2 2 μ ∇ r i 2 − Z e 2 4 π ϵ 0 r i ) − ℏ 2 M ∇ r 1 ⋅ ∇ r 2 + e 2 4 π ϵ 0 r 12 {\displaystyle H({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})=\sum _{i=1,2}{\Bigg (}-{\frac {\hbar ^{2}}{2\mu }}\nabla _{r_{i}}^{2}-{\frac {Ze^{2}}{4\pi \epsilon _{0}r_{i}}}{\Bigg )}-{\frac {\hbar ^{2}}{M}}\nabla _{r_{1}}\cdot \nabla _{r_{2}}+{\frac {e^{2}}{4\pi \epsilon _{0}r_{12}}}} 上式において、 μ = m M m + M {\displaystyle \mu ={\frac {mM}{m+M}}} は核に対する電子の換算質量、 r → 1 {\displaystyle {\vec {r}}_{1}} および r → 2 {\displaystyle {\vec {r}}_{2}} は電子–核距離ベクトル、 r 12 = | r 1 → − r 2 → | {\displaystyle r_{12}=|{\vec {r_{1}}}-{\vec {r_{2}}}|} である。核電荷 Z {\displaystyle Z} はヘリウムでは2である。無限に重い核 M = ∞ {\displaystyle M=\infty } の近似においては、 μ = m {\displaystyle \mu =m} となり、質量分極項 ℏ 2 M ∇ r 1 ⋅ ∇ r 2 {\textstyle {\frac {\hbar ^{2}}{M}}\nabla _{r_{1}}\cdot \nabla _{r_{2}}} は消える。原子単位系では、ハミルトニアンは以下のように単純化される。 H ( r → 1 , r → 2 ) = − 1 2 ∇ r 1 2 − 1 2 ∇ r 2 2 − Z r 1 − Z r 2 + 1 r 12 . {\displaystyle H({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})=-{\frac {1}{2}}\nabla _{r_{1}}^{2}-{\frac {1}{2}}\nabla _{r_{2}}^{2}-{\frac {Z}{r_{1}}}-{\frac {Z}{r_{2}}}+{\frac {1}{r_{12}}}.} これは通常の空間ではなく6次元の「配置空間」 ( r → 1 , r → 2 ) {\displaystyle ({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})} の式であることに注意しなくてはいけない。この近似(パウリ近似)では、波動関数は4成分を持つ2次スピノル ψ i j ( r → 1 , r → 2 ) {\displaystyle \psi _{ij}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})} (添字 i , j = ↑ , ↓ {\displaystyle i,j=\,\uparrow ,\downarrow } は両方の電子のスピン射影(z方向で上向きまたは下向き)を記述する)である。通常の規格化条件 ∑ i j ∫ d r → 1 d r → 2 | ψ i j | 2 = 1 {\displaystyle \sum _{ij}\int d{\vec {r}}_{1}d{\vec {r}}_{2}|\psi _{ij}|^{2}=1} に従わなければならない。この一般スピノルは2x2行列 ψ = ( ψ ↑↑ ψ ↑↓ ψ ↓↑ ψ ↓↓ ) {\displaystyle {\boldsymbol {\psi }}={\begin{pmatrix}\psi _{\uparrow \uparrow }&\psi _{\uparrow \downarrow }\\\psi _{\downarrow \uparrow }&\psi _{\downarrow \downarrow }\end{pmatrix}}} として書くことができ、その結果としてスカラー関数係数 ϕ i k ( r → 1 , r → 2 ) {\displaystyle \phi _{i}^{k}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})} を持つ4つの(2x2行列のベクトル空間における)直交定数行列の任意の基底の線形結合 ψ = ∑ i k ϕ i k ( r → 1 , r → 2 ) σ k i {\displaystyle {\boldsymbol {\psi }}=\sum _{ik}\phi _{i}^{k}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2}){\boldsymbol {\sigma }}_{k}^{i}} としても書くことができる。便利な基底は1つの反対称行列(全スピン S = 0 {\displaystyle S=0} で一重項状態に対応する) σ 0 0 = 1 2 ( 0 1 − 1 0 ) = 1 2 ( ↑↓ − ↓↑ ) {\displaystyle {\boldsymbol {\sigma }}_{0}^{0}={\frac {1}{\sqrt {2}}}{\begin{pmatrix}0&1\\-1&0\end{pmatrix}}={\frac {1}{\sqrt {2}}}(\uparrow \downarrow -\downarrow \uparrow )} と3つの対称行列(全スピン S = 1 {\displaystyle S=1} で、三重項状態に対応する): σ 0 1 = 1 2 ( 0 1 1 0 ) = 1 2 ( ↑↓ + ↓↑ ) ; {\displaystyle {\boldsymbol {\sigma }}_{0}^{1}={\frac {1}{\sqrt {2}}}{\begin{pmatrix}0&1\\1&0\end{pmatrix}}={\frac {1}{\sqrt {2}}}(\uparrow \downarrow +\downarrow \uparrow )\;;} σ 1 1 = ( 1 0 0 0 ) = ↑↑ ; {\displaystyle {\boldsymbol {\sigma }}_{1}^{1}={\begin{pmatrix}1&0\\0&0\end{pmatrix}}=\;\uparrow \uparrow \;;} σ − 1 1 = ( 0 0 0 1 ) = ↓↓ {\displaystyle {\boldsymbol {\sigma }}_{-1}^{1}={\begin{pmatrix}0&0\\0&1\end{pmatrix}}=\;\downarrow \downarrow \;} である。一重項状態は全ての回転下で不変(スカラー実体)であるのに対して、三重項状態は3つの成分 σ x = 1 2 ( 1 0 0 − 1 ) {\displaystyle \sigma _{x}={\frac {1}{\sqrt {2}}}{\begin{pmatrix}1&0\\0&-1\end{pmatrix}}} , σ y = i 2 ( 1 0 0 1 ) {\displaystyle \sigma _{y}={\frac {i}{\sqrt {2}}}{\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix}}} and σ z = 1 2 ( 0 1 1 0 ) {\displaystyle \sigma _{z}={\frac {1}{\sqrt {2}}}{\begin{pmatrix}0&1\\1&0\end{pmatrix}}} を持つ3次元空間ベクトル ( σ x , σ y , σ z ) {\displaystyle (\sigma _{x},\sigma _{y},\sigma _{z})} にマッピングすることができる。上記の(スカラー)ハミルトニアンにおける ψ {\displaystyle {\boldsymbol {\psi }}} の4成分間の全てのスピン相互作用項は無視されるため(例えば、外部磁場、あるいは角運動量の合成のような相対論効果)、4つのシュレディンガー方程式は独立に解くことができる。ここで、スピンはパウリの排他原理を通してのみ作用する。パウリの排他原理は(電子のような)フェルミ粒子に対して「スピンおよび座標の同時交換の下で」反対称性を要請する。 ψ i j ( r → 1 , r → 2 ) = − ψ j i ( r → 2 , r → 1 ) {\displaystyle {\boldsymbol {\psi }}_{ij}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})=-{\boldsymbol {\psi }}_{ji}({\vec {r}}_{2},\,{\vec {r}}_{1})} . パラヘリウムは「対称」関数 ϕ 0 ( r → 1 , r → 2 ) = ϕ 0 ( r → 2 , r → 1 ) {\displaystyle \phi _{0}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})=\phi _{0}({\vec {r}}_{2},\,{\vec {r}}_{1})} を持つ一重項状態 ψ = ϕ 0 ( r → 1 , r → 2 ) σ 0 0 {\displaystyle {\boldsymbol {\psi }}=\phi _{0}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2}){\boldsymbol {\sigma }}_{0}^{0}} 、オルソヘリウムは「反対称」関数 ϕ 1 ( r → 1 , r → 2 ) = − ϕ 1 ( r → 2 , r → 1 ) {\displaystyle \phi _{1}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})=-\phi _{1}({\vec {r}}_{2},\,{\vec {r}}_{1})} を持つ三重項状態 ψ m = ϕ 1 ( r → 1 , r → 2 ) σ m 1 , m = − 1 , 0 , 1 {\displaystyle {\boldsymbol {\psi }}_{m}=\phi _{1}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2}){\boldsymbol {\sigma }}_{m}^{1},\;m=-1,0,1} である。電子-電子相互作用項が無視されれば、どちらの空間関数 ϕ x , x = 0 , 1 {\displaystyle \phi _{x},\;x=0,1} も2つの任意の(直交で規格化された)1電子固有関数 φ a , φ b {\displaystyle \varphi _{a},\varphi _{b}} の線形結合 ϕ x = 1 2 ( φ a ( r → 1 ) φ b ( r → 2 ) ± φ a ( r → 2 ) φ b ( r → 1 ) ) {\displaystyle \phi _{x}={\frac {1}{\sqrt {2}}}(\varphi _{a}({\vec {r}}_{1})\varphi _{b}({\vec {r}}_{2})\pm \varphi _{a}({\vec {r}}_{2})\varphi _{b}({\vec {r}}_{1}))} として、あるいは φ a = φ b {\displaystyle \varphi _{a}=\varphi _{b}} (両方の電子が同じ量子数を持つ。パラヘリウムのみ)の特別な場合は ϕ 0 = φ a ( r → 1 ) φ a ( r → 2 ) {\displaystyle \phi _{0}=\varphi _{a}({\vec {r}}_{1})\varphi _{a}({\vec {r}}_{2})} として書くことができる。( H {\displaystyle H} の固有値としての)全エネルギーは全ての場合で E = E a + E b {\displaystyle E=E_{a}+E_{b}} である(対称性とは独立)。 これは、オルソヘリウムでの 1 3 S 1 {\displaystyle 1^{3}S_{1}} 状態( φ a = φ b = φ 1 s {\displaystyle \varphi _{a}=\varphi _{b}=\varphi _{1s}} )の欠如を説明し、その結果としてオルソヘリウムでは 2 3 S 1 {\displaystyle 2^{3}S_{1}} ( φ a = φ 1 s , φ b = φ 2 s {\displaystyle \varphi _{a}=\varphi _{1s},\varphi _{b}=\varphi _{2s}} )が準安定基底状態である(主量子数 n {\displaystyle n} 、全スピン S {\displaystyle S} 、角運動量量子数 L {\displaystyle L} 、全角運動量 J = | L − S | … L + S {\displaystyle J=|L-S|\dots L+S} を持つ状態は n 2 S + 1 L J {\displaystyle n^{2S+1}L_{J}} で示される)。 電子-電子相互作用項 1 r 12 {\displaystyle {\frac {1}{r_{12}}}} が含められれば、シュレディンガー方程式は変数分離不可能である。しかしながら、上述の全ての状態は( ψ = φ 1 s ( r → 1 ) φ 1 s ( r → 2 ) σ 0 0 {\displaystyle {\boldsymbol {\psi }}=\varphi _{1s}({\vec {r}}_{1})\varphi _{1s}({\vec {r}}_{2}){\boldsymbol {\sigma }}_{0}^{0}} を持つ 1 1 S 0 {\displaystyle 1^{1}S_{0}} のように2つの同一量子数を持つものでさえも)1電子波動関数の積として書くことはできない。 ψ i k ( r → 1 , r → 2 ) ≠ χ i ( r → 1 ) ξ k ( r → 2 ) {\displaystyle \psi _{ik}({\vec {r}}_{1},\,{\vec {r}}_{2})\neq \chi _{i}({\vec {r}}_{1})\xi _{k}({\vec {r}}_{2})} 波動関数はもつれている。粒子1が状態1にあり、もう1つが状態2にあると言うことはできず、他方に影響を及ぼすことなく一方の粒子を測定することはできない。 にもかかわらず、ヘリウムのかなり良い理論的記述をハートリー–フォック近似およびトーマス–フェルミ近似内で得ることができる。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 14:22 UTC 版)
デジタル信号の伝送で使用される、主なデジタル変調技術は、次の三種類である。 振幅偏移変調 周波数偏移変調 位相偏移変調 全て、データ信号に応じて、基準信号、搬送波(通常シヌソイド)の一部の特性を変化させることによってデータを伝送する。PSKの場合、データ信号を表すために位相を変化させる。この様にPSKで信号の位相を利用するためには、以下の二つの方法がある。 情報を伝達する信号の位相自体を見る方法。この場合、復調器は受信信号の位相を比較する基準信号を持たなければならない。 情報を伝達する信号の位相の「変化」を見る方法。すなわち、位相の差を判断する。この方式の一部の構成では、基準搬送波を必要としない。 PSKを表現する便利な方法に、信号空間ダイヤグラムがある。これは、同相の信号を実数軸に、直角位相の信号を虚数軸にとったガウス平面上に信号点を示す方法である。垂直な軸におけるそのような表現は、簡単な実現に適している。同相軸に沿ったそれぞれの信号点の振幅はコサイン(またはサイン)波を変調し、さらに直角位相軸に沿った振幅はサイン(またはコサイン)波を変調する。 PSKでは、選ばれる信号点は、通常円のまわりに、均一の角度間隔で配置される。これにより、隣接点間の位相距離を最大にし、干渉に対する耐性を最大にする。それらの点は全て同一のエネルギーで送信が可能であるように、円上に配置される。この方法によって、それらが表す複素数のノルムは等しくなり、コサインとサイン波に必要となる振幅も同じになる。いくつの位相を用いても良いが、一般的な例として、二つの位相を使用する、二位相偏移変調や、4つの位相を使用する四位相偏移変調が存在する。伝達されるデータは通常バイナリであるので、PSKは通常、2の累乗である信号点の数で設計される。
※この「序論」の解説は、「位相偏移変調」の解説の一部です。
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序論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 05:09 UTC 版)
まず、ブルネイの歴史を形成した要因について触れる。ブルネイの歴史は、東南アジア島嶼部という地理的な条件に強く依存している。その条件とは (1) 熱帯雨林、(2) 世界最大の多島海、(3) 大文明の交通路(隘路)、というものである。 (1) の条件は絶対的である。近代に到るまでブルネイを含む東南アジアでは、農業における土地生産性は温帯諸地域に比べ極端に低かった。というのも、熱帯雨林の土壌は栄養塩類の溶脱が激しいため農地には不向きであり、それよりも生産性の低い小規模農耕、たとえば山岳部の照葉樹林地帯における陸稲や小規模な棚田におけるジャポニカ種の水稲栽培、熱帯雨林ではあっても溶脱した栄養塩類が集積する低湿地におけるサゴヤシ栽培、生産性が低く何年も継続耕作すると地力消耗が起きてしまうが、短期的には森林土壌に森林バイオマスにトラップされた栄養塩類を注ぎ込むことができる焼き畑におけるイモ類栽培といったものが、農業の基盤となってきたからである。現代においては人口過剰な東南アジアという像が確立しているが、これは比較的最近になってから大河の河口デルタ地帯でインディカ種の水稲栽培を行う大規模な稲作地帯が開墾されてからの現象である。そのため食糧生産基盤が脆弱だった19世紀に至るまでは大陸部のデルタを含む東南アジアは、他地域と比べ人口過疎地域だったのである。一方、熱帯雨林は野生生物の多様性が極めて高く、熱帯特有の動植物、特に他の地域に例を見ない香辛料や薬用植物、高価な工芸用木材などといった付加価値が高い天然生物資源を産するため、より生物多様性の低い近接したふたつの高度文明地帯、すなわちインドと中国を交易対象とした天然資源の採取という形での資源開発は進み、交易を基盤とした王朝や文化が花開いた。 (2) は熱帯雨林という特性と相まって、面的に広がる一円的な領土を持たない国家群、人を寄せ付けない内陸部と切り離された沿岸同士で相互交流を欠いたまま、別個に文化、物質を交換するという地域社会のあり方を促進した。たとえば、ボルネオ島山岳部にはダヤク人と呼ばれる山岳少数民族が暮らしていたが、ブルネイの記録には18世紀に至るまでダヤク人が登場しない。沿岸部と山岳部が全く異なる文化圏に属しており、相互の交流に乏しいことが分かる。 (3) の条件が要因となって、他地域との交流が他のどの世界と比べても進んだ。古代から近現代に到るどの時代においても軽工業製品を自国で生産するよりも輸入した方が安かったほどである。いずれの特性もブルネイの歴史に対し、強い影響を与えた。ブルネイと他の東南アジア島嶼部諸国との違いも3点にまとめられるだろう。(1) 貿易の結節点に位置していない、(2) 周囲に他の都市国家(港市国家)がなく、港市国家間の抗争の影響を受けていない、(3) 19世紀に至るまでヨーロッパ人の搾取の対象となる資源を生み出しえなかった、という特徴である。 沿岸貿易の結節点は島嶼部東南アジアに分類されるマレー半島とスマトラ島、さらに焦点を絞ればマラッカ海峡周辺となる。ブルネイはマラッカ海峡と中国との間に位置し、中継点とはなっていたが、産物の性質、規模から、結節点とはならなかった。特有の香辛料を大量に産するモルッカ諸島(マルク諸島)はボルネオ島自体をはさんで、ちょうど裏側の位置となるため、モルッカ諸島獲得の争いともほぼ無関係でありえた。 東南アジア島嶼部、特にマレー半島、スマトラでは、川が都市の基盤となった。ジャワにおいても古代における内陸部の国家をのぞけばやはり河川が都市国家の基盤である。これは、熱帯雨林においては河川だけが大人口を支える基盤となり得たからである。川のない沿岸部はマングローブ林が繁茂し、陸と海の境界さえはっきりしない不毛の地であった。内陸部に侵入しようとしても、河川交通以外の手段はなく、ヨーロッパ人による植民地化も沿岸を飛び石伝いに進み、全域が植民地化されるまで300年、実に第一次世界大戦直前にいたるまでの期間を必要とした。ブルネイはブルネイ湾に注ぎ込むブルネイ川の河口に成立した国家だが、都市国家を生む条件が周囲に整っておらず、いわば孤立していた。 3番目の特徴は、どのような農法を採ったとしてもブルネイ周辺ではヨーロッパ人の興味の対象となる商品作物を産しえなかったこと、特異な香料、鉱物資源が見つからなかったことを意味している。鉱業やプランテーション農園のために大量の外国人が導入された他の東南アジア島嶼部諸国では、マレーシアにおけるマレー人、インド人、中国人のように、宗主国の人種分断政策によって独立後も民族融和が進まず、深刻な国内対立が生まれている。このような問題もブルネイとは無関係であった。 以上から、島嶼部を含む東南アジア諸国のなかでも、ブルネイはもっとも安定し、平穏な時が流れた国であると要約できるだろう。ブルネイ王朝自らも、東南アジア、さらに世界において最も長く続いた王朝であると自国の歴史を規定している。少なくとも先住民族の文化・王国がいずれも滅んだ東南アジア大陸部はもちろん、戦争と侵略に応じて国の位置を変えていった他の東南アジア島嶼部諸国と比べ特徴のある歴史を持つとは言えるだろう。 ブルネイ史の結節点となったのは、16世紀におけるポルトガル・スペインとの関係、19世紀におけるイギリス人のジェームス・ブルックとの交渉と戦闘、第二次世界大戦後のマレーシアとの関係である。いずれも、ブルネイの勢力圏・版図を絞り込む方向に働いたが、国自体の消滅は免れた。 以下では、ボルネオ島を中心とする東南アジア島嶼部の自然条件に触れたのち、紀元前2万年の過去から、現代に及ぶ、ブルネイと周辺地域の歴史を時代を追って紹介する。
※この「序論」の解説は、「ブルネイの歴史」の解説の一部です。
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