朝鮮の君主一覧
朝鮮国王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 06:22 UTC 版)
冊封を通じて政権の正当性への認証を獲得するという朝鮮の意図が、時には中国に利用されることもあり、明の太祖の家訓には、朝鮮が中国から冊封を獲得することが朝鮮の国内支配にとって重要であることを認識していたことが記載されている。明代には「朝鮮は中国の寵愛を恃むにあらざれば、則ち以てその臣民とせしむなし」、清代には「みなその国弱臣強により、もし我が朝の護持にあらざれば、几ど簒窃を経るを知らず」という記載は、この事例を説明するものである。 李栄薫は、「王が交替するときには天子から冊封を受けるのですが、それは朝鮮の王が享受する揺るぎない権威の土台でした。その代価として李朝は年に四、五回、中国に朝貢のための使節団を派遣しました。李朝が自主独立し繁栄を謳歌できたのは、ほかでもない、このような中華帝国の国際秩序の中でのことでした。今日とは大いに異なる国際秩序の、このような逆説をきちんと理解できなければ、李朝の歴史を完全に理解することはできません。前章で紹介した箕子正統説は、そのような国際秩序に裏打ちされた歴史観です」と指摘している。
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