荷知王とは? わかりやすく解説

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荷知王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/28 16:18 UTC 版)

荷知王
各種表記
ハングル 하지왕
漢字 荷知王
発音: {{{nihonngo-yomi}}}
日本語読み: かちおう
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荷知王(かちおう、生没年不詳)は、中国文献に現れる加羅国の王。南朝から本国王(または加羅国王)に任じられた。大加耶嘉悉王とする説が有力であるが、金官国の銍知王とする説もある。

治世

弁韓3世紀に伽耶諸国と呼ばれる小国家群となり、初期は金官、5世紀後半には大伽耶が盟主となった[1]東アジアの海上交通の要衝という地理的特徴を生かし、倭国中国とも交流し、479年に「加羅国王荷知」が中国南朝朝貢して、「輔国将軍・本国王」に冊封された[2]。しかし新羅百済の狭間にあって翻弄される伽耶諸国は562年に新羅に滅ぼされた[1]

脚注

  1. ^ a b 伊藤一彦『7世紀以前の中国・朝鮮関係史』法政大学経済学部学会〈経済志林 87 (3・4)〉、2020年3月20日、169-170頁。 
  2. ^ 「本国王」は前文の「加羅王」を受けた単なる代名詞であると考える研究者もある。大伽耶は『日本書紀継体天皇紀では伴跛(はへ)国とも記され、岩波文庫の注によると朝鮮史料の「本彼」に当たる(『三国史記』地理志の「本彼県」)。斉は任那・加羅の都督号を与えた倭王武に配慮して国名を変更し、武より低い将軍号を与えている。『日本書紀神功皇后62年条には加羅国王・己本旱岐(こほ・かんき)が現れる。

参考文献

  • 「アジア人物史 2」集英社、2023年



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