妖逆門に関する者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 21:43 UTC 版)
大木 長い時の中で意思や人間を超えた力を持つようになった木。きみどりやねいどを作り出した。きみどりやねいどにはそれぞれに大木の良心・悪心がこめられている(そのため、ねいどときみどりは「二人で一人」という関係が成り立っており、ねいどがきみどりの中に入ることも出来る)。妖逆門優勝者の願いを叶えるたびに葉を黒く染め、そこから滴り落ちた雫に触れた正人の欲望を増幅させた。妖逆門終了後は表の世界の葉が枯れかかっていた(力を使い果たしたか、妖逆門内では時が止まっていた可能性がある)。4年後に危険と判断され撤去されたが。残された根元からは、新たな歴史と新たな「げぇむ」の始まりを告げる、一つの「芽」が育っていた。 きみどり 声 - 福原香織 赤い傘に黄緑のカッパを着た紫色の髪の少女。三志郎以外には見えない筈の不壊のことが見える。三志郎を陰ながら助けることも。「きみどり」と言う名前はアニメ第12話で三志郎が黄緑色のカッパを着ていたことから付けた名前で本名不明。だが、鬼仮面とねいども使っていた。逆日本で雨が降るといつも現れる。人間と妖怪を結ぶ役割を持つ、大木の化身。人と妖怪の戦いを経て作られた二種族間の溝に心を痛めている。子供たちと遊びたいという願いから妖逆門を考案した「逆門」の一人。しかし正人(正確には、「蓄積された子供たちの欲望」)によって、今まで平穏だったげぇむを変えられてしまった。過去に一部ぷれい屋に会いに行っている。妖だからという理由で人間に受け入れてもらえなかったために、妖を少なからず怨んでいる。その後ねいどに嵌められ「妖逆門をやめたい」という「今の本当の願い」を言わされてしまう(ただし、その願いが叶うときみどりやねいどに何かしらの問題が起こる)。42話では、三志郎を応援するが、三志郎を自分を敵だとして怨む妖たちの味方であること、きみどりを妖だとして仲間に入れてくれなかった人間であることが理由で完全に心を閉ざしてしまった。だが、ねいどに「皆と一緒に遊びたい」と願い、今までの人の欲望の詰まった雫を越え、鬼仮面を止めようとする。鬼仮面和解後は妖たちを解放し、謝って許してもらえた。その後三志郎にうながされ、開放された妖やロンドンなどのぷれい屋たちに「あーそぼっ!」と言った(アニメ版では妖たちはいない)。昔のように断られるかと不安がるきみどりに、みんなが「いいよ!」と笑顔で答えてくれたのでやっと願いが叶ったと嬉しそうに遊んでいた。その後は漫画とアニメで展開が違い、アニメ版では、4年後、大木は三志郎たちが見守る中で撤去されてしまうが、その根元のあった地面には、新たな歴史と新たな「げぇむ」の始まりを告げる、一つの「芽」が芽生えていた(この時、全員の「妖逆門」に関する記憶は失われていなかった)。漫画版では妖化した体に耐えられない三志郎を助けるために力を使いきって消滅してしまい、大木も枯れてしまうが、枯れ木となった大木の根元に新しい芽が芽吹き、最後のシーンで4年後に新たな冒険へ旅立つ前に大木の元を訪れた三志郎の後ろに立ち、元気良く「あーそぼ!」と呼びかけ、物語はそこで終了している。 大木の意思である「きみどり」と「ねいど」を陰と陽に分けるならば、「大木の『陽』」といったところ。 ねいど 声 - 茶風林 げえむの審判兼進行役を務める妖。逆門の使徒。くねくねしながら無茶難題をふっかけるが、なぜか憎めないキャラクター。太陽と月、二つの顔を持ち、妖を撃符に変える力を持つ。お姉言葉を使う。性別不明。コスプレ・小ネタが多い。黒ねいどに変身した。きみどりが「夏」と「ひまわり」から考えて作り出した。長らく「黒ねいど」のままであったが、三志郎の妖逆門を楽しむ姿を見て、黒ねいどからねいどに戻った。この時の気分は本人いわく「久々にカラフルな気分」。その後は妖逆門を壊そうとする鬼仮面から離反し、三志郎たちの味方についた。そしてひまわりの花びらと共に、5人の記憶と個魔を戻した。 「きみどり」と「ねいど」を陰と陽に分けるならば、「大木の『陰』」といったところ。 漫画版では黒ねいどにならない。また、きみどりとの接点も薄く、常にげえむの進行役の立場に立っており、げぇむに逆らう妖の粛清も灼銅の鬼仮面ではなく彼(彼女?)が行っていた。 漫画版では妖逆門から離反せず、三志郎を匿った妖怪城を襲撃する。しかし、「三志郎自身がルールに反すること」を行っていなかったため三志郎を粛清はせず、その後もげえむに復帰させた。最後はげえむを終了させそうになった清の抹殺を妨害しようとする三志郎らを止めようとするも、焔斬の分身に威圧され彼らを取り逃がす。黒ねいど ぷれい屋がくらぎによって集められ、ねいどの前から居なくなった事によるストレス(?)で全身が黒く染まったねいど。「古きげぇむはもう終わり、新しきげぇむを始める」と、手始めに獄門世界でぷれい屋の再選考を行う。34話では三志郎に攻撃され、花火になり灰となったが、灰が集まってまた登場した(再生能力?)。37話ではサンタクロースのコスプレをして「メリー妖逆門!」といって登場した。この際には対撃ステージも冬風の「樹氷の森」になっていた。40話では対撃ステージのコンサート会場(厳密に言うと、対撃ステージには飛んでおらず、龍の道の交わったところ(ここがコンサート会場だった)で対撃をしている)で増殖して、ロンドンライブの観客になっていたが、ロンドンの音痴な歌声により分身は消え去り、本体もどこかに行っており、対撃が始まってからも最初と最後のみ現れて(この時には「対撃の開始宣言」と「対撃の勝者宣言&終了宣言」を行った)その後はまたどこかへ行ってしまっていた。41話では対撃ステージの三途の川(対撃ステージに飛んだのかどうかは不明)で船に乗って実況&解説をしていた。最終トーナメントでは、顔の表面(表ねいど)で実況を、顔の裏面(裏ねいど)で解説をしている(40話のみ実況&解説はしていない)。42話では三志郎たちを吸い込み、「ワンダーねいどランド」というげぇむを開いた。ねいどが言うには「今まできみどりのためにげぇむをしてきたのだから、最初で最後、最高の自分のためのげぇむをする」らしい。三志郎に代わって妖逆門に参加しようと、ワンダーねいどランドで三志郎のデータを集め、45話で三志郎とは正反対の性質を持つ「黒三志郎」を作り出して三志郎と対撃させたが引き分け。その対撃をも楽しんでいて、「妖逆門が大好きだから、終わらせたくない」という三志郎を見て、自分も楽しかったことに気づき、満足感を持ち、黒ねいどからねいどに戻った。コスプレ、小ネタが多く、黒ねいどになっても続いている。妖達の最後の砦であった「妖怪城」を倒した。 灼銅の鬼仮面(しゃくどうのおにかめん) 声 - 浪川大輔 妖逆門に反する行為を行ったぷれい屋や個魔、妖怪を処断する仮面の男。妖をげぇむの「道具」としか認識していない。冷徹だが自分の予期せぬ事態が起こると感情を高ぶらせる傾向がある。 須貝正人は彼の仮の姿であるが、また、本当の姿とも言える。自ら「妖逆門のすべてを操る究極のぷれい屋」「妖逆門の支配者」と言っている。「ストーリーのクライマックスをもりあげる究極のげぇむを用意する」と言っている。また、きみどりと妖逆門については「きみどりを理解しているのは自分だけ、きみどりを絶対に裏切らないし、ずっと一緒にいる」「妖逆門を守り続ける」と言っている。35話では、ぷれい屋たちが最終トーナメントに挑んでいく中、一人だけ高みの見物をしている。41話では最終トーナメント決勝戦中に乱入して修を攻撃し、脱落させた。46話にて、個魔であるウタを取り込み、最凶の「闇」そのものである陰属性妖・「夜幢丸(やどうまる)」を「くらぎ」から上位召喚した(この時にはその衣装も大幅に変更されている)。きみどりのために妖逆門を続けていた。三志郎の「一緒に遊ぼう」という呼びかけと、現れたウタの説得で「一緒に遊べる友達が欲しかった」と本当の願いに気づき、和解した。漫画版では「妖を撃符に封じた者」とされている。 当初エンディングのクレジットでは声優名が「?」と表記されていた。 須貝 正人(すがい まさと) 声 - 浪川大輔 束ねた水色の長髪が特徴的な少年。いつでも落ち着いていて、洞察力があり実力も高い。「妖逆門」のことについて詳しく、三志郎に「妖逆門」の勝ち方を教えた。第2話のアバンに登場した少年も彼らしい。上位召喚の珠をきみどりから貰っている。 正体は灼銅の鬼仮面。かつて病弱で外で遊ぶことができなかった。前回妖逆門の優勝者だが、きみどりに願いを叶えてもらうために接触した際、大木の黒い雫に触れ鬼仮面の一面を覗かせ、当時の妖逆門を現在の形に変えた。自ら勇者となり、姫(きみどり)を守るために魔王(三志郎)を倒すのを夢見ている(魔王(三志郎)については獄門世界でライバルたちを蹴り落としていき、最強のぷれい屋になってもらう予定だった。また、これから先さらに強くなってもらい、それから「魔王」に仕立てるつもりであった)。「灼銅の鬼仮面」となる以前は、三志郎と全く同じ「赤色の撃盤」(配色も完全に同じ)を所持していた。和解後は妖たちに「きみどりは悪くない、悪いのは自分だ」と言ったが、2人共許してもらえることができた。その後三志郎たち「友達」と楽しく遊んでいたが、表の世界に戻ったときにはいつのまにか消えていた。最終回にて正人に似た老人、またその面影のある少年が登場する。 漫画版では彼自身の意志はあまり表に出ておらず、黒い雫に半ば支配される形できみどりの「妖逆門を続けたい(=一人ぼっちになりたくない)」という願望が反映されている。そのためげえむに優勝する可能性のある(妖逆門を終了させる可能性のある)ぷれい屋を抹殺し、げえむが永遠に続くように仕向けようとした。 ウタ 声 - 水野理紗 正人の個魔。一本気の通った性格で卑怯な事を嫌う。不壊とは過去に何らかの因縁があるらしい。46話にて、正人(灼銅の鬼仮面)に取り込まれ、「夜幢丸(やどうまる)」を召喚する強大な力を与えた。三志郎の呼びかけに動揺する鬼仮面の仮面を外し、正人に戻した。 幻風堂の主人(げんぷうどうのしゅじん) 声 - 宮澤正 逆日本の地図の上から、ぷれい屋を見守る。アニメ版では、きみどりの心のよりどころであったが、きみどりの想像上の「人形」にすぎなかった。
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