光の教団
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「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」の記事における「光の教団」の解説
本作での敵組織。表向きは光の国の存在と教祖への信仰を教義とし、各地での布教活動によって近年信者を大きく増やしている宗教団体だが、勧誘した信者を奴隷として強制労働させる、子供を誘拐するなど、その実態は邪悪な教団である。リメイク版におけるイブール戦後のゲマの言葉によると、ミルドラースへの祈りを行わせて力を届けさせ、人間界への扉を開かせることが目的だったようである。子供誘拐(特に身分のある者や金持ちの子を重点的に)の目的の一つには、自分たちの脅威である伝説の勇者の復活の妨害という面があった。セントベレス山の頂上に神殿を構える。 ゲマ 声 - 鈴置洋孝(CDシアター版)/ 吉田鋼太郎(劇場アニメ版) / 中尾隆聖(ライバルズエース) 光の教団の幹部。主人公の仇敵となる存在。赤紫色のローブを纏い魔道士のような格好で登場する。ジャミとゴンズを引き連れて古代の遺跡を訪れ、逃げようとした主人公たちと鉢合わせる。圧倒的な力で主人公たちを倒して人質に取り、ジャミとゴンズに駆けつけたパパスを痛めつけるよう指示し、瀕死になった彼を巨大な火の玉で殺害する。そして主人公が持っていたゴールドオーブを破壊し、彼とヘンリーを大神殿へ連れ去り、奴隷として働かせた。青年時代後半でボブルの塔の地下で、竜の右目を取り返しに来た主人公たちと再度戦うことになり、敗れると「教祖さま万歳」の言葉を残して息絶える。よく高笑いをして丁寧な口調であるが、その性格は悪辣・卑劣・残忍。 リメイク版では出番が増え、デモンズタワーではジャミが息絶えた後に現れ、主人公と妻を石化させて去る。またボブルの塔での対決では主人公の力を計る意図で戦うため死ぬまで戦うことをせず、大神殿では主人公たちに敗北した教祖イブールにとどめを刺す。そしてエビルマウンテンではミルドラースの力を抑えようとするマーサに重傷を負わせ主人公たちと最後の対決を行い、敗れると聖なる光に焼かれ息絶える。愉しみのためにあえてとどめは刺さないなど悪趣味な一面が加えられた。 幼年時代編におけるゲマとの最初の戦闘はストーリー上負けることが前提のイベント戦闘であり、通常では勝つことは非常に難しく、倒せた場合でも敗北時と同様に物語が進む。 メラゾーマ・激しい炎・やけつく息などを使う。まれに2回攻撃もする。リメイク版はボブルの塔とエビルマウンテンで使う呪文・特技が異なる。 『モンスターバトルロードII』ではミルドラースの前座として「邪教の使徒」の呼称で登場。 ジャミ 声 - 高木渉(CDシアター版) / 佐々木一平(劇場アニメ版) ゲマの手下。デモンズタワーを拠点にし、直立二足歩行で鱗の生えた白馬の姿をしている。グランバニアの大臣(オジロンの前任)を唆して主人公の殺害を企て失敗するも、彼の妻をデモンズタワーに連れ去り彼をおびき出して殺害し、その後自分の妻にして自らグランバニア国王になりすまそうと企む。最初はバリアに守られほとんどダメージを与えられないが、妻がそのバリアを破った後はダメージを与えられる。そして敗北すると死に際に勇者の誕生を阻止すべく主人公と妻を石化させる(リメイク版はゲマの名を叫びながら息絶え、石化はゲマが行う)。メラミ・バギクロス・凍える吹雪などを使用する。幼年時代にパパスと戦う際に使ったラリホーマは主人公と戦う際は使わない。 ゴンズ 声 - 岸野幸正(CDシアター版) / 関口晴雄(劇場アニメ版) ゲマの手下。一本角の鬼のような姿をしており、ゲマとともにボブルの塔の地下で竜の左目を守る。SFC版ではシミターと五角形の盾を装備しているが、リメイク版では巨大な鉈や斧のような武器に変更され、無数のスパイクが生えた盾を構えている。呪文・特技などを使わず打撃一辺倒である。リメイク版では戦闘後に男の子が「どうしたの、お父さん? すごく怖い顔して」と主人公の怒りを表すセリフを言う。 ムチおとこ 光の教団の下級信者。建設中の大神殿で奴隷たちを監視している。上の者には逆らえないので奴隷たちをいたぶる陰湿な性格。マリアが彼らにムチで叩かれそうな所をヘンリーが助け、主人公も加わり戦闘になる。SFC版は主人公だけで戦うが、リメイク版はヘンリーも加勢する。勝敗に関係なく主人公たちは牢屋に入れられる。必ず2人で登場し不思議な踊りや薬草を使う。大神殿完成後は姿を消す。 オーク、キメーラ ジャミの手下。オークはイノシシの顔をした獣人で、三叉の槍で攻撃しルカナンも唱える。キメーラは鳥の上半身と爬虫類の下半身、足はなく宙に浮いている魔物キメラの上位種。ベギラマ・ヒャダルコ・火炎の息と全体攻撃を仕掛けベホイミも唱える。まれに2回攻撃をする。 ラマダ イブールに仕える神官で「一番の片腕」と称される。大神殿でマーサの姿に化けて主人公を欺こうとする。戦闘前の会話の選択肢により呪われた状態で戦うこともある。正体は巨大な棍棒を持つ一つ目の巨人(雑魚モンスターのギガンテスの色違い)で、打撃攻撃だけでなくベギラゴン・マヒャド・激しい炎と全体攻撃を仕掛ける。リメイク版では棍棒のデザインが変更され、表面が削られ無数の木のトゲが生じている。 イブール 声 - 岸野幸正(CDシアター版) 光の教団の教祖でワニの顔をしている。伝説の勇者の誕生を阻止すべく石像にされた主人公の妻に呪いをかけ、ストロスの杖(SFC版のみ)をもってしても戻せなくしたが、勇者が誕生したことで大神殿の祭壇で待ち受けた。仲間たちが震え上がるほど凄まじいオーラを放ち、決戦前に馬車を呼び寄せメンバー交代できる状態で戦闘に入る。イオナズン・輝く息などの全体攻撃を使用する。また、ゲーム中に「イブールの本」というアイテムが登場する。 敗北後、ミルドラースの力を借りて彼らを魔界へ送ろうとするも見捨てられ息絶える。リメイク版では突如現れたゲマにメラゾーマでとどめを刺され命を落とす。 シリーズ他作品に登場したのは『ジョーカー2 プロフェッショナル』のみで、上記のように『モンスターバトルロード』でこれに相当する立場はゲマとなっている。 ミルドラース 声 - 飯塚昭三(CDシアター版)/ 井浦新(劇場アニメ版) 本作の最終ボス。魔界のエビルマウンテンに住まう大魔王で、王の中の王。本人曰く、「長い年月をかけて神をも越える存在となった」とのこと。光の教団の様々な活動は、全て魔王の復活が目的である(リメイク版では「私は運命に選ばれし者であり、しもべたちの働きは必要のないくだらない努力に過ぎない」と部下の活動を切り捨てるセリフが追加された)。魔界で力を蓄え、人間界への扉が開くのを待ち望んでいたため、物語の終盤まで名前も存在も判明しない。人間形態は仮の姿であり、本来の姿は4本の腕と翼に長大な尾、そして赤々とした体を持つ巨大な魔物である。 メラゾーマ・イオナズン・凍てつく波動などを使う。機種や形態によって行動パターンが異なる。 リメイク版では、「元は人間だったが、神になるという野望ゆえに心が歪み、魔物になってしまった」と語られる。また、序盤から名前だけは所々で聞くことができるようになったが、すべて冒険とは無関係で、伝説や伝承の一つである。 後に『モンスターズ』シリーズや『モンスターバトルロード』で他のシリーズ作品の魔王と共に再登場し、『IX』でも隠しボスとして登場した。ほとんどの作品で変身後の姿のみの登場となっている。 ミルドラースの第1形態は元々は別のデザインだったが没となり、『VI』で雑魚モンスターのブースカとして登場することとなる。
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