光の散乱方向による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 07:56 UTC 版)
透過型 平面回折格子では、透明な材質の表面に等間隔の溝を刻線した回折格子を光が透過し、その透過光で回折現象が起こる。透過型の回折格子は、フィルターとして用いられる。また回折現象として分かりやすいため教育分野では透過型の回折格子による説明が行われることが多い。分散型分光器として透過型回折格子が用いられることも無いわけではないが、反射型回折格子を用いる分光器の方がより一般的である。 反射型 回折格子によって反射された光による回折を利用したものを反射型回折格子という。一般的に用いられている回折格子の大半が、この反射型回折格子である。反射型および透過型回折格子は、溝の面の角度(ブレーズ角)を一定方向にそろえることで、特定の波長領域の回折光のエネルギーを強めることができる。この溝の角度を制御した回折格子をブレーズド回折格子という。
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