七つの大罪モチーフのサイコパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 09:56 UTC 版)
「デッドライジング3」の記事における「七つの大罪モチーフのサイコパス」の解説
ハリー・ウォン(Harry Wong) 声 - 尾崎英二郎 モチーフは「憤怒」。よりよい生活を求めてロス・ペルディトスに移住してきたアジア系移民で、最初に戦うサイコパス。『HAPPY GOOD MART』という店のマネージャーとして家族の為に低賃金の仕事をこなしていたが、当の家族には尊敬されておらず(本人曰く「子供達は恩知らずな大人になった」)、仕事がクビになった後は妻が不倫した挙句に相手の営業マンの男と駆け落ちをしてしまう。その後は「ツィー(Zhi)」と名乗って心の安らぎを『禅の庭』に求め、アウトブレイク発生後は庭を維持しつつも入り込んできた者を片っ端から殺し続けていた。そんな中でたまたまニックが庭の中へ入り込んでしまったところにゾンビが銅鑼を鳴らしてしまったため、激怒して襲い掛かる。 青龍偃月刀や煙幕を主な武器にしている他、俊敏な動きで接近戦を挑んでくるが、庭の各所に設置されている銅鑼を鳴らすと(自分が鳴らした場合でも)激怒し、その場で地団太を踏んで一定時間無防備となる。また、柱や屋根の上で座禅を組みだして体力を回復するが、銃火器などの遠距離武器で撃ち落とすことが可能。 ニックに敗れると今まで抱え込んできた家族への不満を一気にまくし立てた後に持っていた偃月刀で自らの首を断ち、自殺した(日本語版ではカメラワークが修正されている)。 中国系のキャラクターでありながら戦闘前のデモで「怒りがわしの正義だ!」(字幕では「Ikari koso, washi no seigida!」=「怒りこそわしの正義だ」となっているが、音声の方が正しい)と日本語で話しているが、これは撮影時(ボイス収録、モーションキャプチャー)の段階では明確に中国系に定まってはおらず、「アジアの言葉を混ぜて欲しい」「日本語でもいい」という開発からの要望に演者の尾崎氏が応えたためである。 アルバート・コンティエロ(Albert Contiello) モチーフは「強欲」。臓器の密売で生計を立てている闇医者。ストーリー上必ず戦うことになる。生存者を薬物で捕獲し、臓器を摘出しては売りさばくという悪行を繰り返しているが、その事に関して少しも良心の呵責を感じておらず、むしろビジネスだと開き直っている。臓器を摘出する目的で忍び込んだニックを幻覚剤入りの注射器を打って捕縛するが、逃げられそうになったためにエンジンカッターや前述の注射器を武器として襲い掛かる。 体力は全サイコパスの中で一番低いが、戦闘前に武器や装備品を全て奪い取られているために丸腰で挑まなければならず、打たれた薬物のせいで生存者(アレハンドラ・ガルシア)がアルベルトの姿に見えてしまい、攻撃動作も遅くなり一定時間経つと気絶してしまうという異常な状況下で戦うことになる。 本物のアルベルトは、注射器を取り出したり生存者を攻撃するほか、摘出した臓器の保管ケースを目の前で破壊すると、アルベルト本人はパニックに陥って暴れ出す為に判別が可能である(アレハンドラは無反応)上に、一定時間無防備となる。 ニックに敗れると戦闘時にニックが打ち込んだ薬物の影響で自分がゾンビに襲われるという幻覚を見てしまい、「(臓器の)価値がなくなる」や「俺のものを奪うな」と叫びながらパニック状態に陥って自らの腹部をエンジンカッターで切り裂き、腸を抉り出して自殺した(アルベルト本人は幻覚でゾンビが食い散らかしているように見えている。このシーンは日本語版では腸が描かれていない)。 ダーリーン・フライシャマハー(Darlene Fleischermacher) モチーフは「暴食」。醜く太った中年女性。電動カートに乗らなければ移動できない程に肥えており、アウトブレイク発生前はダイエットに励んでいた(彼女曰く「セロリはもう嫌だ」)ようであるが、ゾンビの大量発生という異常事態に陥った事で発狂し、それまで抑えてきた食欲が暴走し、ビュッフェに籠城。食料を求めて迷い込んできた者を殺害しつつも食べ物を食い漁っていたが、たまたま迷い込んだニックの前で先にいた生存者の男性が食料を拾おうとしたところをディスプレイ用の巨大フォークで滅多刺しにして殺し、直後にニックの言葉を聞き間違えて激昂し、襲い掛かる。 電動カートで移動しつつ体当たりやバック移動で突進したり、巨大フォークや包丁で攻撃したり、店中の食器を投げつけて攻撃したりしてくる上に度々床の上に嘔吐し、滑りやすくする。また、体力が低下すると店内にある食べ物を食べて回復しようとするが、その際に食べ物(お腹の上に落ちたドーナツ)を無理やり食べさせると回転しながら嘔吐し、一定時間無防備となる。 ニックに敗れると吐き気を催しながらも尚もニックに攻撃を仕掛けようとして電動カートごと突っ込んでくるが、自らが床にばら撒いた吐瀉物によって仰向けに転倒し、そのまま嘔吐した事で嘔吐物で窒息して悶え苦しみながら息絶えた。 続編の『4』の古い新聞にて大食い対決で優勝していたことが判明した。 ディラン・フエンテス(Dylan Fuentes) モチーフは「色欲」。ハードゲイを思わせる奇抜な格好をした男性。バイセクシャルで、男女二人を拘束していたぶっていた。迷い込んできたニックにも卑猥な言葉を浴びせながら襲い掛かる。 ラストキャノンという火炎放射器と冷気放射器の二つの機能を備えた卑猥な形状をしたコンボ武器(倒せばニックも使用する事が可能である)を装備しており、蹴り技や卑猥なアクションをしながら攻撃を仕掛け、またコンボ武器も卑猥なアクションの際に使用するだけでなく、普通に手に持って回転しながら周囲に火炎を浴びせる攻撃もする。また、戦闘中に離れると前述の生存者に攻撃を開始してしまうが、最初の「向こうに行って踊ってもらおうか」といった言葉に従い、ポールダンスを踊ると火炎を放射しながら興奮し、一定時間無防備となる。 ニックに敗れると「散々じらしやがって」と言いつつも恍惚の表情を浮かべて仰向けに倒れ、コンボ武器から蒸気を噴射させながら息絶えた。 ジェリー・ガロ(Jherii Gallo) モチーフは「傲慢」。女性ボディビルダー。どう見ても男性にしか見えない程の筋骨隆々の肉体を持つが、一方では女性としてのプライドが高く、男扱いされることを嫌っている。出場する予定だったウェイトリフティングの大会がアウトブレイクにより中止になったことに腹を立てていたところ、乱入してきたニックに「おい、オッサン」「いかにもミスタージャイアントっすねー」と二度も男扱いされたことで堪忍袋の緒が切れて襲い掛かる。実際の英語は”Mr”や“Sir”などとうっかり言ってしまったことが原因で怒りを買っている。 戦闘ではバーベルを軽々と振り回して攻撃を仕掛けてくる他、離れるとダンベルやバーベルの錘を投擲してきたり、近付くと殴ってきたりプロレスの技を仕掛けてきたりするが、鏡の近くに来ると自らの姿に見惚れてスクワットを始めるために一定時間無防備となる。 ニックに敗れるとトロフィーの陳列棚の前で自らを鼓舞する内容の言葉を呟きながら自信を取り戻そうとするが、直後に倒れてきた陳列棚の下敷きとなって息絶えた。 今作のサイコパスで唯一、他の生存者に危害を加えていない人物である(そもそも周りに人がいなかった)。 ちなみに彼女の声優であるRobin Colemanもプロの女性ボディビルダーをしている。 テオドール・ラガーフェルド・ジュニア(Theodore Lagerfeld Jr./Teddy) モチーフは「怠惰」。略称はテディ(Teddy)。ロス・ペルディドスの市長の息子。恵まれすぎる家庭環境に甘え、働きもせずに自宅の大豪邸に引きこもっていた、いわゆるニートだが、アウトブレイクの発生直後に何故か警察署の武器保管庫の鍵を奪い取る。その後、鍵を取り戻しに来たニックを新しい使用人と勘違いし、早速に用事を言いつけようとするものの、ニックが侵入者であると気付くと家中のセキュリティシステムや爆弾に機関砲などを搭載したラジコンヘリを遠隔操作して襲い掛かる。セオドア自身との直接戦闘は無く、何処からともなくなだれ込んでくるゾンビの相手をしつつ、家中に仕掛けられたトラップを全て破壊すれば戦闘は終了する。 戦闘終了後は隠れていた自室に乗り込んで来たニックの顔を見た途端にあまりの恐怖で心臓発作(本人曰く「病気」)を起こして失禁してうずくまり、ニックが鍵を取ろうとすると手を出して抵抗するもそのまま息絶えた。 ケニー・ダーモット(Kenny Dermot) モチーフは「嫉妬」。ロス・ペルディドスの生存者の一人で、最後のサイコパス。初めて会った時は自分を救ってくれたニックに敬意を払っていたものの、元々のヒーロー願望の強さに加えて鮮やかにコンボ武器を作り、生存者を助けていくニックに歪んだ嫉妬心を抱くようになる。その後、ニックと同じ格好に着替えた上で「キック(Kick)」と自称し、生存者の女性のレジーナを拘束してゾンビに襲わせ、そこを自分が助けるという自作自演のヒーローショーを執り行おうとする。 体力はサイコパスの中で一番高く、ゴミ箱を組み合わせた自作のコンボ武器である「ジャンクボール」で攻撃してくる。また、ニックに目の前でコンボ武器を作られると嫉妬に狂ってジャンクボールを床に投げつけて破壊し、新たにジャンクボールを製作しようとするために一定時間無防備となる。 ニックに敗れ、疲弊しながらも自らの敗北を認めようとしなかったが、いつの間にかゾンビに包囲されていることに気付くと掌を返してニックに助けを求める。その後はゾンビから救助する事も可能で、ニックに救助されるとようやく自分の行いを反省し、生存者としてエスコート出来るようになる。
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