マンガ・小説・ゲームなど
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「パソコン通信」の記事における「マンガ・小説・ゲームなど」の解説
ネットワーク戦士(ネットワークウォリアー) 矢野健太郎による漫画。月刊少年チャンピオン1986年4月号に掲載された読みきり作品と、それをプロローグとした月刊少年ジャンプ増刊ホビーズジャンプ1986年Vol.8/1月20日号から1988年vol.14号/1月20日号までに連載された作品から成り、単行本は1991年に学研から刊行された。パソコン通信中に音響カプラが外れたことがきっかけで主人公たちがゲームの世界に取り込まれてしまう。ネットワーク戦士 - マンガ図書館Z(外部リンク) ヴァレンティーナ:コンピュータ・ネットワークの女王 J・ディレーニイ&M・スティーグラーによる小説。原題はVALENTINA: SOUL IN SAPPHIRE (1985)。小川隆訳、新潮文庫、1986年刊行。意識をもってしまったコンピュータ・プログラム「ヴァレンティーナ」をめぐる物語。 マイクロチップの魔術師 ヴァーナー・ヴィンジによる小説。原題はTRUE NAMES (1981)。若島正訳、新潮文庫、1989年刊行。未来のコンピュータネットワーク上の仮想空間で展開されるサスペンスSF。解説をマービン・ミンスキーが書いている。 矢野徹の狂乱酒場1988 矢野徹編による書籍。パソコン誌「コンプティーク」が運営していた「コンプティークBBS」のボード「矢野徹の狂乱酒場」(1988年8月1日開始)のログを編集したもの。角川文庫、1990年12月刊。 チャットしましょ 砂倉そーいちによる漫画。1990年8月からCOMICクラフトで連載。1992年12月に単行本化。高校一年生の三日花真紀がチャットをしていたらコンピュータ(FM TOWNS)からチャットの妖怪が飛び出してきた。妖怪チャットとのドタバタコメディー。かないみか出演のドラマCDも作られた。チャットしましょ - マンガ図書館Z(外部リンク) 朝のガスパール 1991年10月18日~1992年3月31日、筒井康隆の朝日新聞連載小説。タイトルはモーリス・ラヴェル作曲のピアノ曲「夜のガスパール」のパロディー。 パソコン通信成長期を物語るイベントがこの小説との同時進行ライブであろう。筒井が書く小説に対してASAHI-NET会員が反応してメッセージを盛んに書き込み、筒井自身や筒井の友人が応答することもあった。紙上での企画に呼応したPC-VANのSIG-SFDBでは参加したい人たちの意見をまとめてフロッピーディスクに収納し、朝日新聞の当該部署に送ることが行われた。また後には、これらのメッセージのやり取りが出版された(「電脳筒井線」全3巻、朝日新聞社、1991-1992)。 『真・女神転生』およびそのシリーズ 株式会社アトラスより発売されたゲームタイトル。初代は1992年。 本作品のストーリーは、主人公がパソコン通信ネットワークDDS-NET上でSTEVENというハンドルネームを持つ者より配布された「悪魔召喚プログラム」を入手するところから始まる。派生作品である『真・女神転生デビルサマナー』でもDDS-NETを使ってチャットを行っている描写が見られる。別の派生作品である『魔神転生』では、パソコン通信中のキャラクタユーザインタフェースを模したデモがある。 竹熊の野望 インターネット前夜、パソコン通信で世界征服の実現を目論む男の物語 1993年-1996年 EYE-COM連載。著:竹熊健太郎、イラスト:羽生生純 立東舎、2016年2月刊 ISBN 978-4845627745 竹熊健太郎をモデルにした「竹熊」がスタパ齋藤をモデルにした部下「齋藤」を従え、パソコン通信を使った世界征服を目論む小説。 パスカルへの道 - 第1回パスカル短篇文学新人賞 ASAHIネット編による書籍。中公文庫、1994年10月刊行。短篇文学新人賞を、応募から選考までをすべてパソコン通信ネットワーク上で行うという、当時としては画期的な試み。全応募作が読め、応募者同士も会話がかわせた。第1回の選考委員は筒井康隆、井上ひさし、小林恭二で、受賞したのは、川上弘美『神様』。詳しくは「ASAHIネット#パスカル短篇文学新人賞」を参照。 A・I(あい)が止まらない! 1994年-1997年、赤松健の講談社マガジンSPECIAL連載漫画。 インターネットとパソコン通信の混在する時代。主人公の神戸ひとしが作ったAI(人工知能)プログラムNo.30(サーティ)が、女の子の姿で実体化してしまう。サーティはパソコン通信の中を自由に移動したりするなどし、さまざまな騒動を巻き起こす(のちに彼女の“姉”・“妹”も登場した)。 パスワードシリーズ 1995年~、松原秀行による児童文学作品。青い鳥文庫(講談社)から刊行。 パソコン通信上の民間会員制学習塾フォーラムに設置されたパスワード式チャットルームのメンバー(皆探偵・推理小説の愛読者で、開設者以外のメンバーは小学生)が様々な事件に巻き込まれる。なおシリーズの長期化により、初期作品をリメイクした『風浜電子探偵団事件ノート』シリーズではパスワード式チャットルームの設置先がインターネットの学習塾サイト内に変更されている。 仮面舞踏会-伊集院大介の帰還- 1995年4月、講談社 栗本薫による小説。 伊集院大介シリーズの一作。パソコン通信ネットワーク「コンピュートピア(作者の創作で特定のモデルは存在しない)」で男性ユーザーからアイドルのように人気な正体不明のユーザー「姫」。「姫」とリアルでも友人で唯一正体を知る浪人生滝沢稔(ハンドルネーム「アトム」)は、ある日「姫(実は男性)」から取り巻きたちとの初オフ会での替え玉になってもらった女子大生が殺されてしまったと聞き事件の真相解明に乗り出す。ネカマ(作中ではネットおカマ)が登場し、ラストではネットいじめが行われた可能性が示唆されている。また作中では真相解明のために自作自演が行われている(情報収集のため2つのハンドルを使い分けているので厳密にそうとは言い切れないが)。リアルでは終始稔の家が舞台でネットでのチャットがメインの為安楽椅子探偵ものでもあり、作中でのチャット場面では顔文字も使われている。 青猫の街 1998年12月、新潮社 涼元悠一によるミステリー小説。 舞台はインターネットの普及し始めた1995年頃の東京。失踪した友人Aを探す神野俊幸は様々な人達と出会い、「青猫(あおねこ)」の存在を知る。 オレ通AtoZ 1996年、恋緒みなとによる週刊ヤングマガジン連載漫画。単行本は全1巻で、講談社より1996年刊。 チャットやBBS・オフ会や掲示板上でのケンカ(いわゆる炎上)といったパソコン通信文化に関して高校生男子の主人公(学校の備品であるMacでフォトショップを使って絵を描くのが得意・行きつけのBBSでは「先生」と呼ばれている)とその先輩(女子)・他のクラスメイトやアイドル、その追っかけといった人たちの姿を通じて描いた作品。 小説 金田一少年の事件簿 電脳山荘殺人事件 1996年4月、講談社マガジンノベルス。 推理漫画『金田一少年の事件簿』の小説版。パソコン通信で知り合った男女7人が吹雪の山荘に集う。そこで起こる連続殺人事件に金田一少年が挑む。ハンドルネームやBBS、OFF会などパソコン通信特有の用語が登場する。 マンガ パソコン通信入門 - 笑って体験、はじめの一歩 1996年9月、講談社ブルーバックスから刊行された漫画。 ブルーバックスでは珍しい学習漫画で荻窪圭が原作を、永野のりこが漫画を担当している。恋人のユキの趣味がパソコン通信だということを知って、大手商用パソコン通信に参加することになるトオルが主人公。パソコンに関しては全くの素人の彼が戸惑いつつもユキのレクチャーを受けながら学んでいく様がコメディタッチに、またときにはしんみりと描かれる。マンガ パソコン通信入門 - マンガ図書館Z(外部リンク)
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