フット団アメリカ支部
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「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ (1987年のアニメ)」の記事における「フット団アメリカ支部」の解説
シュレッダー / サワキ・オロク(Shredder / Oroku Saki) タートルズの宿敵で、フット団アメリカ支部のリーダーを務める。武器として蛮刀や手裏剣を使用する。 ヨシハマに師匠を殺害しようとした濡れ衣を着せて日本から追放させた後、フット流を乗っ取ってフット団を結成する。彼を追って向かったアメリカでクランゲの協力を得、ヨシハマの隠れ住む下水道にミュータンジェンを投げ込み、タートルズとヨシハマ/スプリンターが変異する原因を作った。その後もタートルズとスプリンターには何度も辛酸を舐めさせられており、彼らとの決着に固執している。 テレ東版ではクランゲからはよく「サワキちゃん」(当初は「サワキ」)と呼ばれており、本人はその呼び方を嫌がっている。また、テレ東版ではタートルズに「鉄板頭」とも呼ばれる。当初は冷酷な悪役らしい性格だったが、回を追うごとにコミカルで間抜けな描写が増えていった。 たとえ有益な情報を持っていたとしても、無能な部下を見下す傾向があり、サーナスの瞳争奪戦ではそれが仇となってバクスターの反逆を招いた。その一方、同じく部下であるビーバップとロックステディのことは見下しつつも捨て駒として使うことはなかった。また、シュレッダー自身はクランゲの命令を受けて動いているが、彼にはあまり好感を持っておらず裏切りを画策したこともあった。 テレ東版やビデオ版の12巻までは一人称は「我輩」だが、それ以外の一人称を使うこともあるほか、テレ東版では気分などで一人称を変えることがある。ビデオ版の13巻以降は「俺様」、BS版は「私」。またなお、ビデオ版とテレ東版ではクランゲに対して対等な言葉遣いをするが、BS版では敬語を使う。 アンチョビが苦手。IQは675と高く、メカの扱いにも長ける。家族には警察官の弟・カズオ と犯罪者の母親・ミヨコがいる。 『Turtles Forever』では異世界に飛ばされた際、異世界の自分の存在を知り、クランゲとともに復活させるが、異世界の自分に簡単に倒された上にテクノドロームを乗っ取られ、部下からも見捨てられた。その後、タートルズと協力して世界を救うため奮闘したのち、今度こそ勝つのは自分だと捨て台詞を残しながらテクノドロームへと去っていった。 クランゲ(Krang)※BS版での呼称はクラング ミュータンジェンを開発した異星人であり、地球を含む全次元の征服を目論んでいる。かつて軍事責任者を務めていたディメンションXを追放された後、ヨシハマを策略で追放してフット団を結成したシュレッダーに技術面で協力し、自身の部下とした。 ディメンションXを追放された際、脳みそとそこから2本の手が生えたような姿になったため、シュレッダーやタートルズなどから「脳ミソダコ」と呼ばれている。 ビデオ版とBS版での一人称は「わし」。また、ビデオ版のみ声にエフェクトがかかっていた。テレ東版では当初普通の口調で一人称も「私」だったが、途中からオネエ口調になり、自身を「あたち」、タートルズを「カメちゃんたち」、シュレッダーを「サワキちゃん」と呼ぶ。また、テレ東版では「いつでもバリアくん」などといった自身の発明品の名前にも、ちゃん・君をつけることがある。BS版では語尾に「〜けん」と付けることも。 性格は悪辣で、人間や動物が苦しむ様子を見るのが大好きだが、中盤以降はユーモラスな言動が目立つようになった。基本的に自身はテクノドローム内からシュレッダーたちに命令を下すことがほとんどで、前線に赴く機会はあまりない。 同盟を組むシュレッダーが作った人型の有人操作ボディに搭乗することで自由に行動できる。有人操作ボディの両手をロケットパンチの要領で飛ばしたり、分離した両手の断面から武器(右腕からは斧が、左腕からは剣が出る)を出し、左手首を無線に、右手を鋏に変形させることができる。果ては、乗っているクランゲごと巨大化したり、両腕を翼に変形させて飛行するなどといったことも可能とする。その他にもカプセル状の胴体に四肢が付いた形状の有人操作ボディを持つ。 美的感覚は人間とは異なり、醜悪な姿をしたピザモンスターを「美しい」と称賛した。 『Turtles Forever』では、シュレッダーとともに異世界のシュレッダーを蘇らせようとしてテクノドロームを乗っ取られ、シュレッダーとともにタートルズと協力し、世界を救うため戦い、最後は旧タートルズや自分たちを裏切ったロックステディたちとともに元の世界へと帰った。また異世界に並行世界の自分がいないことに憤ったり、異世界のシュレッダーをはじめて見た時は自分にそっくりと言った。 ビーバップ & ロックステディ(Bebop & Rocksteady) シュレッダーの配下のミュータントで、もともとは同じ刑務所に収監されていたことのあるチンピラだった。ミュータンジェンを浴びる前にシュレッダーに雇われて町で大暴れし、エイプリルを襲撃。彼女とタートルズが出会うきっかけを作った。 2人とも悪事を好む反面単純で粗暴な性格で、怪力とマシンガンやビームライフルを武器とする。あるエピソードで、姿をカモフラージュするために元の姿に戻ったときに、2人ともミュータントの姿のほうが気に入っているらしく幻だと知ると安心した表情を見せた。OVAではスーパーミューテーションやメタルミューテーションをしてパワーアップを果たした。 その無能さ故にシュレッダーから見下されているため、彼らもシュレッダーに対しては不満を抱いており、弱いと思えば平気で裏切り、死んだかと思われた際も悲しむことはなかった。その一方、シュレッダーが負傷した際には心配する様子を見せたりと、何だかんだ上司として認識している。 『Turtles Forever』では2003年版のシュレッダーのほうが強いと見るやシュレッダーとクランゲをあっさり裏切るが、彼らのドジが結果的に異世界のシュレッダーを倒し、全ての世界を救うことになる。その後、裏切った罪で置き去りにされそうになり、「もう二度と裏切らないから許して」と泣き言を言いながら後を追い、元の世界に帰った。ビーバップ(Bebop) イボイノシシの姿をしたミュータントで、元は黒人のチンピラだった。 マシンガンやビームライフルの他、バットを武器にすることも多い。ジェットコースターに乗って楽しんだり、番組表を変える時、常にアニメ番組を優先するなど子供っぽい一面を見せた。恋人と別れた過去を持つほか、ミュータント化した後に母親に会ったところ、逃げられた旨を語っている。鼻を鳴らす癖があり、テレ東版では「ブヒヒ」という口癖が設定されていた。 ロックステディ(Rocksteady) サイの姿をしたミュータントで、元は白人のチンピラ。 マシンガンやビームライフルの他、大型ナイフを武器にすることもある。時折、臆病な一面や意外な優しさを見せる。テレ東版ではレバニラ炒めが好物。ビデオ版では語尾に「〜サイ」と付けることがあり、相方のビーバップを「ビーちゃん」と呼ぶこともある。 スラッシュ(Slash) ロックステディとビーバップがペットとして飼っていたカメのブリンキーを素体に、自分たちの助手にする目的でミュータンジェンを用いて作り上げた"悪のタートルズ"で、サーベルを武器とする。その改造の過程からかヤシの木の模型を気に入っている。テレ東版の口癖は「〜だびん」。 知性は低いが、初登場回のラストでスペースシャトルに乗って宇宙に飛び立ち、その後宇宙人に脳改造手術を施され、天才になって地球に戻る。 フットソルジャー(Foot Soldier) シュレッダー配下のロボット兵。 『Turtles Forever』では2003年版シュレッダーがテクノドロームを改造する際に、フット団も一新された新型フットソルジャーが登場。2003年版風のデザインになっており、強さも旧型がまるで相手にならないほどにパワーアップしている。 ラットキング(Rat King) 下水道にてネズミと暮らすホームレスの男性。タートルズらと敵対し、他の悪党とも手を組むことがあるが、目的はあくまでもネズミによる世界の支配であるため、突然現れてタートルズの手助けをする一面もある。 ネズミを操る音色を発する笛を持ち、その音色はスプリンターにも有効である。また、化学物質の調合を行ったり、爆弾を作成するなど、頭の良さを見せる場面もあった。 テレ東版では語尾に「チュー」を付けるなど、コミカルさが強くなっている。 バクスター・ストックマン(Baxter Stockman) ネズミ退治用ロボット・マウサーを発明した老科学者。役立たずと判断されクランゲに分解ユニットで処刑されそうになったが、その際装置にハエが紛れ込み、融合してハエ人間になってしまう。ハエ人間になった後は自作の兵器で死亡したかと思われていたが、実際は姿が透明になっただけであり、後に復活している。 テレ東版・ビデオ版での一人称は「私」である一方、BS版では「あたし」となっている。シュレッダーのことはテレ東版・ビデオ版では「ボス」、BS版では「大将」と呼ぶ。また、テレ東版ではハエ人間になった後の口癖は「ハエー」で、さらに「ハエーハエハエハエ」と笑うようになり、ビデオ版でも時折「ハエ」と言うようになった。 バーニー・ストックマン(Barney Stockman) バクスター・ストックマンの実弟であるマッドサイエンティストで、ギャングと組んで悪事を働く。人間だった頃のバクスターと瓜二つの容姿であることを気にしており、兄と間違えられるのを非常に嫌う。主な発明品は、ギャグのパワーを増大させ、相手を笑い転げさせて行動不能にする『ギャグマシーン』。 トラーグ総司令(General Traag) クランゲの忠臣で、クランゲ配下のロックソルジャー軍の指揮を執る。スタンレーザー・ライフルが武器。部下のストーンウォリアーたちと酷似したデザインだが、玩具版では外見が若干異なる。テレ東版では階級が将軍になっている。 ストーンウォリアー(Stone Warriors) トラーグ総司令の配下の兵隊。身体が頑丈な石でできているため、銃弾が効かない。 アントラックス(Antrax) ディメンションXで犯罪者を処刑する死刑執行人だったが、クランゲに雇われタートルズ用死刑執行人となった。アリのような姿と四本腕が特徴で、斧を武器としている。 サワキ・ミヨコ(Miyoko) シュレッダーの母親で、「恐怖!シュレッダーの母登場」にて登場した。シュレッダーは「おかあちゃん」(ビデオ版では「母上」)と呼び、恐怖心を抱いている。小柄だが、自分より一回り大きい男性職員を軽く投げ飛ばすほどの強さをもつ。 地球のフォートローダーデールにある犯罪者用老人ホームを飛び出し、クランゲたちと組んで悪事を働くが、タートルズをテクノドロームまで運んだ宇宙飛行士・ヨーグルト船長に惚れて計画を台無しにしたため、シュレッダーによって元の場所へ送り返された。 ドクター・ポリドリアス(Dr. Polidorius) 半魚人を作る研究をしているマッドサイエンティスト。実験台としてエイプリルを捕まえて、半魚人にしてしまう。名前がややこしいため、「ポリネシア」「ポリバケツ」などと間違えられた。 レイ(Ray) ポリドリアスが最初に作った半魚人で、ポリドリアスの助手として働いている。フグやエイなどの複数の魚類の特性を持ち、タートルズを苦しめた。名前はポリドリアスのかつての恋人から取られている。 ロータス・ブロッサム(Lotus Blossom) シュレッダーの代わりにクランゲが雇った女サムライ。レオナルドと恋に落ちる。 レザーヘッド(Leatherhead) フロリダでミュータンジェンの混ざった川に浸かって変異したアリゲーターで、テンガロンハットを愛用する。沼地を根城としており、ミュータント・フロッグスを服従させたり、ラットキングと組んでタートルズと戦うなど、タートルズと対決する姿勢を見せた。 キラービー(Killer Bee) 人一人背中に乗せることができるほど大きな蜂のミュータント。元は情緒不安定な犯罪者。フィギュアのみが発売されており、映像作品には登場していない。 スクラッチ(Scratch) 囚人服を着ている猫型ミュータント。テレビアニメには登場していないが、ゲームボーイ用ソフト『ティーンエイジ ミュータント ニンジャ タートルズ3 タートルズ危機一発(英語版)』に登場しているほか、フィギュアが発売されている。
※この「フット団アメリカ支部」の解説は、「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ (1987年のアニメ)」の解説の一部です。
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