改造の過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 03:05 UTC 版)
「アルファコンチネンタルエクスプレス」の記事における「改造の過程」の解説
コスト軽減の観点から、完全新製ではなく当時余剰車が生じつつあったキハ56系の改造で特別車に充当することになった。 すでにこのころ、本州の国鉄線では客車を改造した欧風列車が出現しており、それらはグリーン車扱いであった。しかし、このリゾート車両はグリーン料金負担の軽減が考慮され普通車扱いとなった。 車齢20年近い急行形気動車をベースにした斬新な車両開発は、苗穂工場に委ねられた。明治時代からの長い歴史があり、車両の整備・改造技術では優れた実績を持つ同工場であるが、この特別車はデザインや色彩のセンスを問われるかつて例のない改造である。必ずしもアルファコンチネンタルエクスプレスのみを前提としていないが、事前に廃車となったスハフ42形を用いてジョイフルトレイン改造方法の検討が行われている。またリゾートホテル側の関係者からも多くの提言を受けた。改造費用総額は1億2,000万円(当時)に及んでいる。 当初は3両編成で両端の車両は展望車両とし、座席のリクライニングシート化ならびに冷房も装備した。スキー客に配慮し、各車に大型荷物置き場を用意した。内装はホテルのラウンジを思わせる高級感あるものとなった。 塗色はホテルのイメージカラーでもあるダークブラウンを地色にし、正面ならびに側面も窓下のラインとピンストライプにゴールドをあしらったデザインは、それまでの鉄道車両にはない斬新なものであった。
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