コイン怪獣カネゴンとは? わかりやすく解説

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コイン怪獣 カネゴン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)

ウルトラQの登場怪獣」の記事における「コイン怪獣 カネゴン」の解説

第15話カネゴンの繭」に登場。 金に汚い性格である拝金主義の金の亡者であるガキ大将・加根田金男が、偶然拾った30円くらいの硬貨の音がする不思議な繭に引き込まれ数時間かけて変異した怪獣カネゴンとは本来、金男が繭を拾った日の晩に両親が金男に説教した際、「人の落とした金銭横領したりすると変身してしまう守銭奴権化」として語る空想上存在である。両親このままではカネゴンになると忠告するも、金男は「そいつは頼りなりそう動物」と一笑伏していたが、この直後、金男は本当にカネゴン変異し始めてしまう。恐怖興奮頂点の中で一晩かけて変異し翌朝夜明けと共に誕生したカネゴン驚いた両親を背に家を飛び出し友人たち巻き込んで騒動引き起こす金入れのような頭部一見カエルアンコウのようで、口はジッパーの歯が付いたがま口大きな舌があり、その下にはそばかす状の黒い粒々模様がある。頭にあるとげは相手馬鹿にされないように強く見せるもので、目はお金の方を向いて細長く2本飛び出しており、垂れてぎらついた眼球からは感情高ぶると涙がこぼれ落ち、怒ると煙を噴出する10キロメートル先まで見え、額の大きい金はさらによく見える。左胸にはレジスター付いており、その中身コイン選別腸でコイン本物と偽物見分けることができ、腸の鑑定液で分別後、本物コインから金属エネルギー吸い取る。それと同時に鑑定神経の作用レジスター動かし食べた本物コインの量によりレジスター数値上がりカネゴン活動エネルギー変換される偽物コイン選り分けられたのち、選別腸のそばにある分解臓ではねられながら分解される食べた本物コイン腹部コイン袋貯蔵され10円硬貨ならば1千万貯めることができる。足の甲には2つボンボンがあり、地面を踏むたびに光りだす。全身銅貨のように赤光りした鎧をまとったような姿形火星人形容される)で、太く短い尻尾先端尖っている性格少年の時とうって変わって気が弱く変異前はガキ大将として子供たちリーダー君臨していたが、変異後は子供たちグループ内で一番の下っ端になってしまう。 主食硬貨お札1日必要な額は3,520円。左胸のレジスターカウンター体内金額表示され、それがゼロになると死亡するので、金を食べ続けるが、カネゴン与えて金がなくなった友人たち(彼らもかなり金に意地汚い)に売られそうになって逃げ出し、ついに銀行の金を食らうに至る。騒動の末、祈祷師から子供たち天敵である造成地工事責任者ヒゲオヤジ)を逆立ちさせれば元の人間戻れというかなり無茶な予言受けて実行したところ、カネゴンは尻から火を噴くロケット化して飛び去って行き上空からパラシュートと共に元の姿に戻った金男が降りて来る。しかし、喜び勇んで帰宅した金男は、両親異変に驚愕する。カネゴン数時間前に銀行喰い残した小銭ネコババしていた金男の両親は、2人ともカネゴン化していたのである照れ笑い合う2匹カネゴン見た金男は、ただ呆れ果てるばかりであったスーツアクター中村晴吉 演(加根田金男):辻沢敏、声:麻生みつ子辻沢は当初カネゴンの繭」と同時撮影予定であったキリがない」の準主役として出演する予定であった撮影夏休みの間に行われた。辻沢はすでに変声期迎えて子供らしくない声であったため、女性声優での吹替となったデザイン成田亨造形者は高山良策デザインイメージは「欲望権化」。頭部がま口から発想得ており、胴体妊婦モデルとしており、全身の肌と上から見た頭部巻貝のような意匠整えられており、成田頭部とのバランス考慮して腹と尾を突き出したことを述べている。ラテックス成形全身原型の型起こしよるものコインを掴むため、カネゴンの指はスーツアクターの指がそのまま使われている。 脚本担当した山田正弘は、当時小学5年生であった息子算数は苦手であった金銭計算はできたことに着想得て、本話を執筆した。また監督中川晴之助は、当時風潮であった拝金主義対す風刺であるとしている。 助監督つとめた満田かずほによると、等身大カネゴン都会人混みの中を歩くシーン(完全ゲリラ撮影だった)が面白ということで、同年1966年怪獣入れたホームドラマ快獣ブースカ』が誕生したという。ブースカカネゴンアクター同一である。またエンディングシーンカネゴンが2体(金男の両親化身登場するが、これはオプチカルによる合成で、満田は「(着ぐるみを)2体作った方が良かったのでは」と語っている。[要出典] 繭はもともと金男が持っていたカネゴンへの変身能力引き出すための鍵だと言われている。当時少年誌『ぼくら』昭和41年5月号の絵物語では繭は宇宙人が金男を諌めるために送ったとされている。さらに4月号の特集では繭は金にがめつい人間にしか反応しない説明されている。 工事現場監督乗ったブルドーザー動き出して転倒した際に、着ぐるみ頭部外れハプニング起きている。[独自研究?] 『TBSコミックス昭和42年11月号(創刊号)に掲載され鬼童譲二著の漫画版では、基本的ストーリー同じだが、ページ制約上(全16ページ本作品の特徴であるシュールな演出はかなり控えられている。漫画版カネゴン頭部トゲ控えめ代わりに目を強調した感じで、尻尾長く身体全体丸み帯びたデザインになっているカネゴンから人間に戻るシーン空中でボムッとカネゴン爆発した後からパラシュート着けた金男が現れる演出である。 「ガラモン逆襲」のセット撮影され特写会のスチール写真東京タワーをはさみ、ペギラパゴスカネゴンゴーガ集合)が存在している。 カラーライズ『総天然色ウルトラQ』では、放送当時イベント写真劇中の「銅貨のように赤光りして」というセリフをもとに、体色は赤い銅色仕上げられた。 佐原健二らのレギュラー出演一人登場しない唯一のエピソードである。オープニングテーマ曲石坂浩二ナレーション使われないのは、同じ中川晴之助監督の『育てよカメ』に続き放映順でともに2回目『ウルトラQ』劇場映画用と同じ35mmフィルム撮影していたが、中川晴之助16mm調子カメラ回し続け、他の監督から「フィルム喰いのハルゴン」とあだ名付けられた。

※この「コイン怪獣 カネゴン」の解説は、「ウルトラQの登場怪獣」の解説の一部です。
「コイン怪獣 カネゴン」を含む「ウルトラQの登場怪獣」の記事については、「ウルトラQの登場怪獣」の概要を参照ください。

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