本物と偽物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 21:19 UTC 版)
本来、古物や美術品に於いて真贋の基準が異なることはあってはならず、各人もしくは機関により評価が異なるなどという事はあり得ない。1900年代中ごろ台湾でチベットに伝わるジーを模倣し制作がはじまり流通したことがきっかけとなり、こうした論争が起こることがある。 ちなみに瑪瑙であれば本物でガラスや樹脂、セラミックなら偽物などという文言が中国などを中心に見られるようだが、それはチベットのジーを模倣した天珠製造メーカーが半世紀をかけて浸透させた価値観であり根拠はない。 世界の研究者はどうみているかと言う点でいえば、例えば多くの古代史研究をする学者が資料としても参考にする古代ビーズの専門書には古代からの本物に並び、19世紀のガラス製、20世紀後半の樹脂製、陶器製を並列して載せ、ガラス、樹脂、陶器のいずれも「コピー」との記載がある[要出典]。また別に、ここ数十年で大量に出回ってきた台湾、中国製の瑪瑙の天珠に対して、偽物と明確に記載もある[要出典]。さらにヨーロッパの博物館には同じくチベットで100年を経過した19世紀のガラス製を「イミテーション」、模造品・偽物として記載している[要出典]。 それを専門とした世界中の研究者が公に向けた発言から、本物と偽物の定義はそれに準ずるものとなる。しかしこうした事実を無視し、偽りの情報を流し続ける業者が後を絶たない。 ※上記参考写真は2枚とも台湾もしくは中国製造メーカーによって作られたコピー品(商用ビーズ)。また、下方の五眼云々と称される文様はチベットに代々伝わるオリジナルのジービーズには存在せず、 製造メーカーによって顧客の需要に沿いつくられた架空の商用ビーズである。[要出典]
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