ガイラー帝国の隊長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 06:11 UTC 版)
ガイラー帝国では、空爆ロボの操縦やギラへの指揮などを担当する「隊長」と呼ばれるコマンダーが存在する。その大半は侵略者や殺戮者から成り立っているが、リタが日本に亡命している関係上、リタの知人を投入することも多い。兵士のギラと異なり、統一された士官服が無く、各自で、独自の制服を着用している。 ダイガン隊長(第1話) 声 - 河西清 空爆ロボ第1号 ダイガンの操縦者に任命され、防衛軍基地を次々と壊滅させる。現れたリタに対し「グロイザーXを明け渡せ」と迫るが、タキオン光弾で撃破された。 デビル隊長(第2話) 空爆ロボ デビルを操縦。原子力研究所を攻撃するも、フライング・トーペドーで倒された。 デーモン隊長(第3話) 声 - 河西清 函館に気象兵器を投下させようとするゲルモスを護衛すべく、空爆ロボ デーモンに搭乗。 キンガー隊長(第4話) 声 - 河西清 空爆ロボ アタッキンガーに搭乗し、偽のSOS電波を流して、リタを生け捕りにしようとした。 パイダー隊長(第5話) 声 - 河西清 妨害電波を出す偵察空爆ロボ スパイダーに搭乗し、グロイザーXの基地を探索するが、茜島自体も妨害電波を出して、グロイザーXを出撃したために失敗した。 ドン隊長(第6話) 堂山博士が開発した、ジェット旅客機「マッハ3.5DNJ」を奪うべく、空爆ロボ ゴードンに搭乗。娘の堂山カオリと譲を人質に取り、マッハ3.5を奪ったが、ゴードンはGタンクに撃破される。そこから脱出して、マッハ3.5を再び奪うも、操縦を拒否する堂山博士を射殺したためにマッハ3.5は墜落。あえない最期を遂げる。オカマのような口調で喋る。 ケント隊長(第7話) 声 - 三橋洋一 リタのガイラー星時代の恋人。ゴーレン科学長官の「リタへの心理攻撃」への一環として、空爆ロボ ハリケントの操縦者に任命される。テレビ局を通じて、リタに帝国に帰還するように勧めた。作戦は図に当たり、リタは地球の被害を考え帰還しようとするが、日本が無防備になるのを恐れた吉田局長や飛島博士の調査で、ケントがテレビ局員を抹殺してジャックしていたことが判明。リタもケント自身の口から、それが真実だと知り、さらに「譲がリタの心を変えた」という理由で、譲の赤トンボを攻撃したため、リタは帰還を撤回。戦いとなるが、彼もリタを撃墜するまでは踏み切れず、最後はリタの放ったフライング・トーペドーを受けて散った。 ガロン隊長(第8話) 声 - 河西清 星川博士が開発した、V7ロケットエンジンを奪うべく、空爆ロボ ガロンガーで出撃、息子の星川コウジを洗脳し、設計図を盗ませ、さらに捕らえた譲を抹殺させようとするが、譲の一言で洗脳が解け、失敗。最後はフライング・トーペドーで倒された。 ハーロック隊長(第9話) 声 - 河西清 ヤン博士の親友で、リタとも顔馴染みだった。石油タンカーを襲うべく、潜水艦型の空爆ロボ バイキングに搭乗。譲を捕まえるが、譲がリタの恩人だったことを知ると譲を殺したように見せかけて脱出させ、リタに「譲を殺した」と嘘をつき、リタの攻撃を受けて散った。祖国に妻と娘がいる。 ダラス隊長(第10話) 空爆ロボ ダイダラスで出撃し、島の富豪・木島大太の娘、ゆかりを拉致し、ダイダラス上部のフードに閉じ込めて、大太に身代金を要求したが、ゆかりは取り返され、ダイダラスも撃破された。 ガイラーイッサム隊長(第11話) 声 - 金沢寿一 飛島の教え子で、譲の親友の岡本勇が帰宅途中、帝国に拉致され、洗脳された姿。円盤型の空爆ロボ ダイッサムで出撃し、譲に降伏を迫るが、戦いの最中に洗脳が解け、最後は譲を庇って、ギラに撃たれ、自分の分まで生きるよう言い残し、絶命した。劇中で、帝国の隊長となった地球人は彼だけである。 ハスラー隊長(第12話) 声 - 河西清 空爆ロボ ビーナスに搭乗。南アメリカのエンパイヤ国から日本に送られたビーナス像を空爆ロボとすり替え、エンペラー皇太子を拉致し、リタとグロイザーXとの交換を要求するが、寸前で、国防軍隊長の乗ったGタンクで皇太子は救出された。像が空爆ロボであることが、グロイザーXのタキオン光弾で暴かれ、最後はフライング・トーペドーで倒された。 ドラー隊長(第14話) 搭乗している空爆ロボ ドラキュラスを巡視船に偽装させ、漁船を襲い、魚を強奪し、乗組員を射殺した。命からがら逃げ出したゲンによって、譲たちに知られる。 ビッキー隊長(第15話) ドゴス元帥の姪で、リタの親友。「空爆ロボの隊長になり、手柄を立てれば、母星に帰れる」とドゴスに騙され、訓練を受けて、隊長となり、空爆ロボ ハイビッキーで「贈り物」を投下。迎撃に現れたリタによって、それがICB凍結爆弾で、東京都民7000人の命を奪ったことを知らされ、驚愕する。自分が騙されたことを知り、せめてもの贖罪として、ハイビッキーでゲルモスに立ち向かうも、あえなく返り討ちにされてしまった。 ダーティ隊長(第16話) 帝国の資源不足を補うべく、巨大化機能を持つ怪獣型の空爆ロボ カイジュウで出撃し、石油や米を奪った。 ズルカス隊長(第17話) 声 - 岡田道郎 独楽型の空爆ロボ ベーゴマで出撃し、バクの故郷を攻撃。子供たちをはじめ、バクの親友の田吾作たちを殺した。ベーゴマの回転攻撃で、グロイザーXを苦しめるが、ガムにヒントを得たゴムミサイルで封じられ、倒された。 デスモン隊長(第18話) 声 - 池田勝 空爆ロボ ギロチンに搭乗し、風船爆弾で、大量虐殺を決行。グロイザーXとの戦闘ではリタを気絶させるが、密航していたサブの助けで倒された。 ルパン隊長(第19話) 声 - 飯塚昭三 保護色で姿を消せる空爆ロボ バギラスに搭乗し、橋梁を攻撃。グロイザーXとの戦闘中に、Gタンクに密航していたゲンを人質に取るが、譲がGシャークで助け、撃破される。 パンサー隊長(第20話) 声 - 三橋洋一 譲を抹殺すべく、フリーパイロット「クロード・パンサー」と称して、茜島に現れ、隙を見て、譲を殺そうとするも血の色が自分と同じ赤だと知って、小さい時に教えられた「赤い血を持つ者はみな兄弟」の言葉を思い出して思い留まり、「平和な時に会いたかった」と言い残して撤収。グロイザーXと戦うが、無抵抗のまま倒された。 バッカス隊長(第21話) 前線基地の秘密基地デッドを造るべく、出撃。たまたま近くを飛んでいたバクを捕まえて拷問するが、基地に潜入した譲に助けられ、空爆ロボ ダイバッカスで戦うが倒され、デッドも爆破された。 ダーガン隊長(第22話) 片腕のバランと協力して、グロイザーX 奪還作戦を敢行。バランをアキラ少年に変装させ、隙を見て、グロイザーXを乗っ取らせ、自分の乗る空爆ロボ デスダーガンとともに東京を攻撃しようとするが、バランは空中から放り出され、デスダーガンも撃破された。 ガストン隊長(第23、24話) 帝国一の射撃の名手。シャチ型の空爆ロボ コロシヤに乗り、愛用のWA銃で、譲とリタを狙撃。ガストン自身は2人を倒したと思っていたが2人は助かっており、2人を再び狙撃しようとするが、3倍に強化された、グロイザーXの防弾ガラスに銃撃を阻まれ、倒された。 アポロ隊長(第25話) 声 - 岡田道郎 戦車型の空爆ロボ アポロンに搭乗し、千葉の臨海国際空港から東京まで進撃、グロイザーXを砲塔の攻撃で撃墜した。だが、搭載3メカや国防軍の活躍で進撃できず、修理を終えたグロイザーXに倒された。 ダン隊長、ジャン隊長、ギル隊長(第26話) 声 - 滝雅也(ダン)、岡田道郎(ジャン) ダガー元帥の息子。3兄弟で、長身である長兄のダン。スキンヘッド、巨漢で次兄のジャン。小柄のギルが末弟。空中要塞型の空爆ロボ ザンバラーに搭乗(本体がダン。搭載された小型空爆ロボが、ジャンとギル)し、グロイザーXを相手に3体が分離攻撃を仕掛けるが、ジャンとギルは戦死。ダンは父と弟の仇を討とうとするが、ドゴスの帰還命令を受け、志半ばで帰還した。その後、ダンとザンバラーは登場しなかった。 ダン隊長(第27話) 空爆ロボ ドカイザーに搭乗し、オゾン層を破壊して、日本を焼き尽くそうとしたが、そこへ譲とマサトの搭乗したグロイザーXが現れ、マサトが放った、フライング・トーペドーで撃破された。前回に登場したダン隊長とは名前が同じだが、別人である。 デプリン隊長(第28話) コウモリ形の翼のついたマッコウクジラのような姿の空爆ロボ クジラに搭乗し、前線基地Q建設のためタンカー「黒潮丸」を捕らえ、乗員ごとさらった。甘い物が好きで、その後は町を襲い、スーパーマーケットから食料品を強奪していた。 ウルフ隊長(第29話) タキオンエンジン以外は本物と互角の性能を持つ、にせグロイザーXの操縦者となり、市民を虐殺した。グロイザーXのタキオン光弾システムを故障させるまでに追い込むが、最後はGシャーク型の弾道ミサイルで撃破された。 ダイマ隊長(第30話) 声 - 滝雅也 落雷攻撃を得意とする空爆ロボ ダイガーを操縦し、初戦では譲を恐怖に陥れたが、マサトの死を通じて勇気づけられた譲によって倒された。 ヒルダ隊長(第31話) リタの元・教育長。リタの亡命で立場を脅かされ、アザラシ型の空爆ロボ アザラシダーの操縦者となり、グロイザーXを冷凍攻撃で凍らせ、リタに帰還を要求するが拒絶され、最後は太陽熱を吸収して復活した、グロイザーXで倒される。 ゴルゴ隊長(第32、33話) 最後の隊長で、「鬼のゴルゴ」の異名を持つ。ドゴス元帥の甥で、実の息子のように可愛がっていた。前線基地Qの建造を任せられ、骸骨型の空爆ロボ ドクロで出撃。基地を完成させた後に偵察に来た、Gシャークに発信機を密かに取り付け、グロイザーXの基地が茜島と知り、総攻撃を仕掛ける。グロイザーXを奪おうとするが、バクの乗った「赤トンボ」での体当たりで失敗。国防軍の捕虜となったが、その後の去就は不明。
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