エピソード6/ジェダイの帰還
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「ルーク・スカイウォーカー」の記事における「エピソード6/ジェダイの帰還」の解説
惑星ベスピンのクラウド・シティにてシスの暗黒卿ダース・ベイダーに敗れ、絶望に沈んだ日から約1年ほどが過ぎた。修行半ばでダース・ベイダーに苦戦を強いられた己の未熟さを痛感したルークは、この間に単身で故郷の惑星タトゥイーンに戻り、かつてのベン(オビ=ワン)・ケノービの隠れ家に篭り、自身の新たなライトセーバーの製作と、過酷なジェダイの修行に励んでいた。しかし、未ださらわれた親友ハン・ソロは取り返せないでいた。先にジャバ・ザ・ハットの本拠地に用心棒として潜入していたランド・カルリジアンに続き、交渉に赴いた相棒のC-3POとR2-D2、チューバッカを囮に賞金稼ぎに扮したレイア・オーガナからも連絡が途絶えたため、数週間後ついにルークは単身でジャバが支配する砂漠の宮殿に乗り込んだ。そこでは目を疑うような光景があった。レイアはジャバに奴隷として捕らわれていた。 過酷な修行を積み、高貴なジェダイとしての実力と威厳を備えたルークは、悪名高い宇宙マフィアの親玉であるジャバに対しても臆することなく交渉を進めていくが、ジャバも余裕の姿勢を崩さない。ジェダイのマインドトリック(心理操作)は、ハット族には通用しなかったのだ。一瞬の隙を突いて強硬手段に出たルークだったが、ジャバの方が一枚上手だった。罠にかかり、床下に突き落とされたルークは、そこでジャバのペットである巨大モンスター、ランコアに襲われる。ライトセーバーを持たず、あわや喰われる寸前だったルークだが、咄嗟の機転で怪物を仕留め、窮地を脱出する。だが、一息つく間も無くジャバに捕まったルークは、ソロとチューバッカともども、翌日の処刑を宣告される。それは砂漠に潜む怪物サルラックの穴に放り込まれ捕食された後、1000年続くという消化の苦しみを味わうというものであった。 翌朝、砂漠の巨大遊覧ヨット「セール・バージ」で処刑場であるサルラックの巣に繰り出すジャバ一行。炭素冷凍状態からの解凍から間もないせいか、いつもの威勢の良さも無く悪運もここまでと開き直るソロに対し、必ず助けると請け負うルーク。ソロは1年間、仮死状態で炭素冷凍されていたため意識がもうろうとしていて、ルークと会うのはホス脱出の前に言葉を交わした時以来だった。 いよいよ処刑の開始が宣言される中、事ここに及んでルークはジェダイの流儀にのっとり、ジャバに降伏を勧告した。この状況下では当然聞き入れられるはずもなく、サルラックの巣上の渡し板に乗せられるルーク。だが突き落とされる瞬間、華麗に身を翻すと、R2-D2に隠し持たせていた自身の新たなライトセーバーを受け取り、反撃を開始する。大混乱に陥るジャバのセール・バージ。ジェダイの騎士へと成長したルークを止められる者は無く、次々とジャバの手下をサルラックの餌食にしていく。ジャバの用心棒たちを次々に倒すルークの実力を目の当たりにし、この短期間でのジェダイの騎士としての成長ぶりに、ソロは驚かされる。その最中、ジャバはレイアの反撃で息の根を止められていた。ルーク達が脱出した瞬間、セール・バージは大爆発し、銀河に名を響かせたジャバのマフィア一派をほぼ一人で壊滅させたことでルークのその実力は誰からも認められるようになった。 その後ルークは、かつてジェダイの修行を途中で切り上げてしまった惑星ダゴバのヨーダの下を訪れ、約束していた修行の再開を請うが、偉大なるジェダイ・マスターは老衰の身であった。ルークはヨーダにジェダイの修行の完成を申し出るも、ジェダイとして技術的なことはタトゥイーンですべて学び終え習得しており、もはや自分が教えることは何も無いとその成長を認められる。だが、真の意味でジェダイの騎士になるには、最後の試練として、実の父親であるダース・ベイダーとの対決は不可避であることも告げられる。それを告げると、ヨーダは死の間際にオビ=ワンと同じく肉体を捨て、フォースと一体となった。実の父であるベイダーは殺せないと悩むルークの前にオビ=ワンの霊体が現われ、もはやベイダーは悪の機械であり、救う術は無いと告げる。同時に、ルークとレイアが実の兄妹であり、妹を守るようにと告げられる。ルークは重い事実に苦悩するが、1年前クラウド・シティでの対決時に敗れたルークを殺さず、手を差し伸べて自分の下に来いと言ったベイダーの事を思い返し、父にはまだ善の心が残っているのではないかという希望を持ち、彼を暗黒面から救う決意をする。 第2デス・スター破壊のため作戦行動中の反乱同盟軍に合流したルークは、レイアに兄妹である事、そして自分達の父親がベイダーであることを告げると、単身帝国軍の捕虜になり、ベイダーの説得を試みる。だがベイダーは、息子が作り上げた新たなライトセイバーを手にして、その出来栄えを素直に称賛しながらも、もはや全てが手遅れであり、皇帝には逆らえないと答えるのみであった。ルークはベイダーによって銀河皇帝ダース・シディアスの謁見室に連れて行かれる。ルークは、これから滅ぶ同盟軍を捨て、強大なパワーを持つ暗黒面のフォースを学べと皇帝から誘惑を受ける。それはかつてアナキン・スカイウォーカーに道を踏み外させた言葉そのものであったが、ルークは静かに拒否する。だが、今回の同盟軍によるデス・スター攻略作戦、そのきっかけとなったデス・スターの弱点の漏洩が全て、反乱軍を一掃せんと皇帝が仕掛けた罠であると聞かされ、さしものルークも大きく動揺する。 ついに反乱同盟軍の総攻撃が開始された。だが皇帝の予見通り、罠にかかった同盟軍は苦境に陥る。仲間の危機を察知し、暗黒面の源である怒りに震えながらも必死に耐えるルークだったが、皇帝の「自分を討ち取れば全てが終わる」という挑発に負け、ついにライトセーバーを手に取り皇帝に襲いかかる。すかさずベイダーも剣を抜き、再び父子の決闘が始まるが、ルークは戦いの最中においてもなお、ベイダーの説得を試みる。しかし、妹レイアを弟子にしようとする言葉に、ルークは怒りにまかせた凄まじい爆発力を見せベイダーを圧倒、ついにはベイダーの右手を切り落した。ルークは湧き上る怒りと憎しみによって暗黒面に取りこまれつつあり、その状態を好機と見た皇帝は、ベイダーにとどめを刺し、父に代わって皇帝の弟子になるよう、フォースの暗黒面へと誘い込もうとする。だが、斬り落とした父の腕が自分と同じ機械の義手であったのを見た瞬間、ルークは自らの精神が暗黒面に入りかけている事、否定していた父と自分がいかに似た存在であるのか、そして父もまた悲しい運命の犠牲者であった事に気付き、ジェダイの騎士として落ち着きを取り戻していく。 ルークは強靭な意志で自分の中に沸きあがろうとした暗黒面の感情を克服すると、自ら自身のライトセーバーを投げ捨て「僕は暗黒面には入らない(I'll never join the dark side.)」と皇帝の甘言を拒絶し、「僕はジェダイだ。かつて父がそうだったように…(I'm a jedi. Like my father before me.)」との言葉を突き付ける。暗黒面に引き込めないルークは脅威以外の何者でもないと、皇帝はフォース・ライトニングを浴びせかける。なす術も無く皇帝から攻撃を受けルークは見る見る衰弱していくが、その最中も父であるベイダーの良心に必死に呼びかけ続け、ついにベイダーの善の心を呼び戻す事に成功する。ベイダーは息子を守るために捨て身の覚悟で皇帝を抱え上げると、デス・スターの反応炉に続く中央動力ケーブル坑に投げ落とし、遂に皇帝を葬り去った。「クローン戦争」以来続いた銀河大戦はこれによって終止符が打たれ、ベイダーはフォースの暗黒面に囚われた「シスの暗黒卿」から「ジェダイの騎士」へと帰還した。だがベイダーの身体は、皇帝が最後の抵抗に放った電撃で瀕死の重傷を負っていた。ルークは父の願いでベイダーの黒いマスクを外し、父の素顔を見ると共に、自身が間違っていたことをレイアへも告げるように頼まれ、満ち足りた穏やかな表情で息を引き取る父を看取った。ルークはベイダーの亡骸とともに、インペリアル・シャトルで崩壊するデス・スターから脱出した。 同盟軍の決死の攻撃によりデス・スターは破壊され、銀河系の各地は歓喜の叫びに包まれていた。緑の衛星エンドアにおいて同盟軍が勝利を祝う中、ルークはただ一人、父の亡骸をその身に纏うベイダーの仮面や鎧と共に荼毘に付す。悲しみに包まれつつも勝利の祝賀会に姿を見せたルークは、無事だった仲間達、そしてオビ=ワン、ヨーダの霊体、加えて同じく今や聖なるジェダイの霊体となった父アナキンとも再会し、ついに迎えた平和を共に喜び心安らがせた。
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エピソード6/ジェダイの帰還
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「ハン・ソロ」の記事における「エピソード6/ジェダイの帰還」の解説
カーボン凍結されてから一年近く、ジャバの宮殿に飾られていた。賞金稼ぎに化けて侵入したレイアに凍結を解かれるも、すぐにまた捕まってしまい、砂漠に住むクリーチャーのサルラックの餌として処刑されそうになる。しかし同盟軍の仲間になったランドの助太刀や、ルークとR2-D2の連携などによって辛くも命拾いし、不意を突かれたジャバの一団を壊滅させてボバ・フェットを(思いがけず)倒すことにも成功する。 同盟軍に戻った後は将軍に任命され、第二デス・スターへの攻撃ではファルコンをランドに託し、自身は惑星エンドアの「月の森」にあるシールド発生装置を破壊する作戦のリーダーとなる。装置の場所へ向かう途中でスカウトトルーパーを襲撃し、撃破するもののレイアの行方が分からなくなる。他のメンバーを先に行かせて、チューバッカとルーク、R2、3POの5人で彼女を捜索していると、エンドアの原住民であるイウォーク族が狩猟用に仕掛けた罠に全員まとめて引っ掛かってしまう。イウォークの棲家に連行され、危うく丸焼きにされて喰われそうになるが、先にイウォークと合流し親しくなっていたレイアがそこへ現れ、解放を頼む。さらにルークがフォースを使用し、イウォークが神と勘違いした3POの玉座を浮かせて見せ、慄いた彼らは慌てて全員の拘束を解いた。その後3POを通じてイウォークたちを味方につけ、翌日の攻撃に備える一行だったが、そのさなか、ルークがレイアに自分達は双子の兄妹であることを明かして、帝国軍に一人投降。戸惑うレイアの姿に、真実を知らないソロはルークと近しい関係になったのではないかと疑うが、うやむやになる。 そして翌日、ソロ率いる攻撃チームは装置の設置された帝国軍のシェルターに侵入、作戦は順調に成功するかに見えた。しかし、実は第二デス・スターの情報を同盟軍が手に入れた時点から、帝国軍の巧みな罠が展開されていたのであった。シェルターから締め出されたソロ達は、トルーパーやウォーカーに取り囲まれる。そこへ、隠れて待機していたイウォークの集団が一斉に奇襲を仕掛け、反撃に転ずる。どうにか外の敵を制圧し、さらに強奪したウォーカーを利用したソロの作戦で、シェルターの中に残っていた帝国軍兵士を外へおびき出し、無事に装置の破壊を成し遂げた。第二デス・スターも爆破され、その光景を地上から眺めていたソロは、もしやルークも巻き添えになったのではないかと心配するが、きっと無事だとレイアに励まされる。ルークを愛しているのかという質問を肯定するレイアに対し、彼が帰ってきたら自分は身を引くと宣言する。しかし、愛しているというのは異性としてではなく兄であるからと告げられ、改めて真相を知ると、レイアとキスを交わした。
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