フォース・ライトニング
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「フォース (スター・ウォーズ)」の記事における「フォース・ライトニング」の解説
「フォース・ライトニング(Force Lightning)」とは、熟練したシスの暗黒卿が用いる、掌や指先から青白い強力な電撃を放つ技である。劇中では、銀河皇帝ダース・シディアスやドゥークー伯爵(ダース・ティラナス)などが、主に攻撃手段としてこれを使用する。この電撃による攻撃能力は高く、中でも特に『エピソード9』にてレイとベン・ソロのフォースを吸収して復活したパルパティーンのフォース・ライトニングの威力は、上空に向けて放電すると、空域一帯の多数の戦艦・戦闘機が機能不全あるいは墜落に追い込まれるほどであった。 フォース・ライトニングは、ライトセーバーで防御することはできるが、凄まじい威力を誇るため防ぎ続けることは容易いことではなく、ライトセーバーを持つ者の腕力やフォース次第ではライトセーバーを跳ね飛ばされてしまう恐れがある。また、フォース・ライトニングをライトセーバーで受け止めた者がフォースの使い手であれば偏向して跳ね返すことも可能だが、並大抵のフォースの使い手では到底不可能な技術であり、『エピソード9』にて、先人ジェダイたちの導きの下、レイが2本のライトセーバーを用いてパルパティーンのフォース・ライトニングを偏向させることに成功して勝利を収めるも、その代償に力を使い果たして命を落とした。また、劇中でヨーダのみが使った技法として、ドゥークー伯爵やパルパティーンが放った電撃をフォースを用いて素手で防ぎ、掌で滞留させた後に相手に跳ね返してみせた。『エピソード6』の小説版では、ルークが皇帝のフォース・ライトニングを受けた際に、ヨーダと同様に手をかざして押し返そうとするが抗えずに押し切られ、皇帝に「お前の拙い技など暗黒面の力の前には無意味だ」として嘲笑されるシーンがある。このシーンは映画ではカットされたが、皇帝の台詞はそのまま残っている。 映画劇中において、シスの暗黒卿であるダース・モール、ダース・ベイダーはこの技を使う場面はない。これには諸説あり、ダース・モールには、単に映画劇中で使う機会がなかっただけという説と、(剣術の才とは別に)まだそこまでの実力がなかったという説がある。ダース・ベイダーも、単に映画劇中で使う機会がなかっただけという説と、これを放つと自身の生命維持装置に悪影響が生じることになりかねないため、あえて使わなかったという説がある(だが、ゲーム『スター・ウォーズ マスターズ・オブ・テラス・カシ』など一部スピンオフ作品では使用できる設定になっている)。また、ジュニア版小説の中には、フォース・ライトニングを使うには生身の肉体が必要なため、手足がサイボーク化してしまったベイダーにはフォース・ライトニングは使用できない、と記述された作品も存在するが、フォース・チョークやフォース・プルなどは問題なく義手をかざして使っているため、この説には矛盾する点もある。 また、映画劇中において、シスの暗黒卿ではないがフォースのダークサイドの使い手であるスノークが『エピソード8』において、カイロ・レンに対して彼がレイに敗れた事実を叱責している最中に、それまで跪いていた彼が激高して立ち上がったところで制止や制裁の意味を込めてこの技を発し、直撃を受けたレンは床の上に倒れている。また、同作中においてレイはルークから自身のフォースにダークサイドに通じる部分があり、加えてレイ自身がそれを拒絶していないと指摘されているが、続編の『エピソード9』において、捕えられたチューバッカが乗せられた輸送船をレイがフォースを用いて止めようとするシーンでカイロ・レンが介入した時に、レイは衝動的に右手からこれを発し、救おうとしたチューバッカの乗せられた輸送船を意図せぬ形で破壊している。後のシーンでは、密かに復活を果たしていた皇帝パルパティーンがレジスタンスの大船団へ向け、強大なフォース・ライトニングを発し無力化した。 スピンオフ(外伝)のレジェンズ(非正史)作品においても、皇帝パルパティーン直属の刺客“皇帝の手”の一人であるマラ・ジェイド、ダース・ベイダーの弟子であるスターキラー、ジョラス・シボースのクローンであるジョルース・シボースのように、正式にシスの暗黒卿として認められていない者やシスとしての修行を受けていない者でも、暗黒面のフォースを学んだ者であればこの技を使う描写があるため、カノン(正史)とレジェンズ(非正史)のいずれの歴史においても、この技はシスの暗黒卿のみが使える技ではない事が示されている。 レジェンズ(非正史)作品での壮年期のルーク・スカイウォーカーは、相手を生かすことも、殺すこともできる緑色の電撃「リビング・フォース・ライトニング」を使用する。ライトサイドとダークサイド、2つの道を経験しフォースのバランスを身に付けた、ルークにのみ可能なフォースの奥義である。 また、物理的な破壊力を伴う為か、フォースを用いた技法としては大半のフォースが通用しないユージャン・ヴォングにも効果を発揮するほぼ唯一の攻撃手段となっている。
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