フォース・プリンス・プロジェクト(1999年–2001年)
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1998年、ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツはフォース・プリンス・プロジェクトという構想を打ち上げた。これはキャス彫刻財団が委託、設置する現代アート作品によって台座を埋めようという計画だった。 写真日程作家題名作品外部リンク 1999年 マーク・ヴォリンガー Ecce Homo ヴォリンガーの「この人を見よ」は腰巻きだけを身につけ両手を背中で縛られた等身大のキリスト像で、頭には(茨の冠を思わせる)有刺鉄線の冠を戴いている。堂々とした彫刻にもかかわらず、その姿は巨大な台座のうえではとても小さく見えた。しかしこの像はとるにたらないものとして提示されてはない。その姿は小さく見えようとも眼には力が宿っているからである。これは偉大さに対する人間の失望を描いているという評者もいる[要出典]。 外部リンク 2000年 ビル・ウッドロウ Regardless of History 頭が本との木の根に挟まれ、押しつぶされている様を描いたブロンズ作品。男の耳は本に、眼は根に覆われており、過去に学ことのできない人類の無力さを描いている 外部リンク 2001年 レイチェル・ホワイトリード Monument ホワイトリードの『Monument』は、広場の台座を透明なレジンで成型したものを本物の台座のうえに逆さまにして置いた作品である。光がレジンを通して屈折し、天候の影響も受けてその色合いが変わった。 ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツによる1998年から2000年の企画展示を評価するために招集された委員会は、それが成功であったと結論し、「満場一致で、現行の国内外における一流アーティストによる現代アート作品を展示するために台座は使用されるべきであるとの提言をおこなった」。その後しばらく台座は空きのままであったが、新たに大ロンドン庁がトラファルガー広場とフォース・プリンスの主管となり、企画が進行した。
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