その他の壁内関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 08:47 UTC 版)
「進撃の巨人の登場人物」の記事における「その他の壁内関係者」の解説
ニック (Nick) 声 - 麻生智久 壁を神授のものとして崇拝する宗教団体「ウォール教」の司祭。 素性の知れないエレンを憲兵団以上に危険視しており、全面的な存在否定を唱える。特別兵法会議ではエレンの即刻処分を主張し、教義に則った上で扉の全面封鎖を否定する。 酒に溺れて家族を失った後悔から教団に入り、教団が有する「壁」の秘密を守り通すためには殉死を選ぶほどの信仰心の篤さを見せるが、調査兵団や避難民たちとの交流から自身の価値観が揺らぎ、クリスタの素性を調査兵団に伝えた。 ウォール・ローゼ内での厳戒態勢が収束した後は、調査兵団に情報を提供したことで立場が悪くなることを危惧したハンジの計らいで兵舎に匿われていたが、所在を嗅ぎつけた中央第一憲兵のジェル・サネスらの手で拷問にかけられた後、殺された。ハンジ曰く、本来の職業は椅子職人であったとのこと。 アニメ版では、845年の巨人侵攻前のシガンシナ区の場面で初登場。布教活動をしていたが、誰も耳を傾けてくれない様子であった。 三人組の強盗 声 - 四宮豪、前田弘喜、大畑伸太郎 アッカーマン家を襲撃した強盗たち。 利害関係で手を組んだため三人の付き合いはそれほど長くはなく、計画性や絆や情もほとんどないと思われる。 ミカサの父親を刺殺、抵抗した母親も衝動的に殺害し残ったミカサを連れ去るが、迷子のふりをして現れたエレンに二人が殺され、残りの一人がミカサに殺され全滅する。 事件自体は誘拐犯への正当防衛として処理され大きな話題にはならなかったが、後にエレンの特別兵法会議でナイルがエレンの凶暴な本性を表す証拠として掘り返された。 ディモ・リーブス (Dimo Reeves) 声 - 遠藤大智 トロスト区を拠点に商売を営むリーブス商会会長。 街の経済を握り社会の表裏に通じる実力者で、ゴロツキを従えている。傲慢で老獪な物腰の俗物だが、商人としての見識や判断力には人間や世間の清濁に数多く触れてきた深みを感じさせるものがある。 トロスト区に巨人が侵入してきた際には門を通れぬほどの大きな荷馬車を無理に通そうとして住民の避難を妨げていたが、現場に駆けつけたミカサの恫喝に屈して荷馬車を退かせた。その後、巨人の襲撃を受け破綻寸前まで追い込まれたトロスト区をウォール・マリア陥落時の自分と重ねたのか行くあてのない人々を支援して街を救おうとした。 ウォール・ローゼ内の巨人出現事件が一旦収束した後、中央第一憲兵からの依頼でエレンとヒストリアを拉致しようとするが逆に替え玉を掴まされ、追跡してきたリヴァイ班に部下ともども制圧される。完全に任務失敗したことで中央第一憲兵から見限られて命運尽きると覚悟していたが、リヴァイから商会存続とトロスト区復興の可能性を提示され、その交換条件として調査兵団を全面支援する密約に同意する。しかし、身柄を引き取りに来た中央第一憲兵のケニーに寝返りを見抜かれ、部下のダンとジムとともに殺害されてしまう。彼の志は息子のフレーゲルに受け継がれることになる。 フレーゲル・リーブス (Flegel Reeves) 声 - 畠中祐 リーブス商会会長ディモの息子。 リーブス商会の跡取りだが、甘やかされて育ったため横柄で軽薄な態度が目立つ。商会が協力するリヴァイに対して不信感を抱いていたが、ディモに人を見る目の大切さを諭される。 エレンとヒストリアの身柄を中央憲兵に引き渡す際、たまたま小便をしに場を外していたため、殺されずに済む。しかし、父の殺害現場を目撃した自分の存在がいずればれてしまうと悟り、自分は死んだことにして逃げ回ろうとしていたが、ハンジに見つかり無理矢理同行させられる。 その後、ハンジの助力で自ら囮になって中央第一憲兵から父が殺された真相を引き出し、トロスト区住民とベルク新聞社に聞かせることに成功。正式に父の遺志と商会を継いで街を守る決意を表明し、以前の性格を正して改心した。革命後、ウォール・マリア奪還作戦に向かう調査兵団の前祝いに貴重な肉を手配し、出発時には住民を集めて大きな声援を送った。 854年レベリオ襲撃後、態度が変わり情報を隠蔽するハンジにベルク新聞の記者二人とともに詰め寄っている。 カヤ (Kaya) 声 - 浜崎奈々 ダウパー村付近でサシャに助けられた少女。 850年、ウォール・ローゼ内に巨人が出現した際に母親が目の前で巨人に襲われ、身動きできなくなっていたところをサシャに助け出される。以降はサシャの両親に引き取られる。 854年、家でもあるブラウス厩舎で働く。脱走したファルコとガビに出会い、彼らがマーレ出身であることを知りながらも親しく接する。ガビがサシャを殺した張本人であると知ると、怒りを露わにし彼女に襲い掛かかるも、ミカサに阻止された。サシャの両親と違いその後もガビに殺意を抱いていたが、マーレ襲撃の際に巨人に喰われそうになったところをガビに救われ、ガビが兵士にマーレの潜入兵と疑われた際には逆に彼女を庇い、最終的に和解した。 ロイ (Roy) 声 - 小野塚貴志 ベルク新聞社の年配記者。 仕事柄、治安維持を担うナイルとも懇意にしている。長年の記者生活で王政への批判や中央第一憲兵の活動には一切触れない暗黙の了解を熟知しており、過去に地下から壁外に出ようとした坑夫の一件も知っている。自身と家族、会社を守る手段と割り切った上で、リヴァイと中央第一憲兵の市街戦事件の報道においても王政の公式見解に沿う記事でまとめる方針でいたが、異議を申し出たハンジに同行してディモ・リーブス殺害事件の真相と調査兵団の無実、フリッツ王朝が傀儡政権であることを知る。しかし王政の圧力を恐れて公表に難色を示すが、ピュレの説得に折れて号外を発行。王政の実態と中央第一憲兵の陰謀を報じた。この件以来ハンジやリヴァイとも懇意になり、時折喫茶店などで席を囲んで情報交換などをしている。 後に王政の公表の下で世界の真実を掲載するも、それまで巨人がいなくなればと思っていた自分たちこそが、世界から滅亡を望まれていることを知り、苦悩する。 ピュレ (Pruee) 声 - 高橋研二 ベルク新聞社の若手記者。 王政が報道の自由を暗に制限している現状は一応理解しているが、若く情熱的なゆえに好奇心を抑えきれず、タブー事項にも踏み込もうとするためしばしばロイに窘められていた。 調査兵団をめぐる事件報道において王政や中央第一憲兵の情報統制に不満を持ち続けていた折、ハンジとフレーゲル・リーブスへの取材を通じて事件の真相を知ったことで王政を追及すべきと判断し、なお公表を渋るロイを説き伏せて号外発行に踏み切らせた。 号外発行後にはハンジとリーブス商会の手引きでロイと共にトロスト区へ身を隠し、フリッツ朝崩壊後はロイと共に報道活動を再開する。 開拓地の男 パラディ島に潜入したライナー、ベルトルト、アニの3人が開拓地で出会った男性。ウォール・マリア南東の山奥の村の出身で、同地唯一の生存者であった。 ウォール・マリア陥落時、陥落の連絡が来る前に巨人が村に現れ、馬に乗って逃げたが、その際にライナーらと同年代の子供3人を置き去りにした。その経験をライナーらに語った直後、首を吊った状態で発見された。 ベルトルトがエレンらに語ったウォール・マリア陥落時の経験は、実は彼の語った内容を自分たちの経験として偽ったものであった。三人にとって男との出会いは、ウォール・マリア陥落の混乱と行政の管理が碌に行き届いていなかった辺境の出身ということも合わせ、潜入工作に不可欠な偽の戸籍と経歴が手に入る僥倖に繋がった。 訓練兵時代のベルトルトは何度も彼の夢を見ており、なぜ首を吊る前に自分たちに経験を語ったのかと疑問に思っていた。 坑夫 アニメオリジナルの逸話として25話の「現在公開可能な情報」にて、文章にのみ登場。この後、原作でも15巻60話にてベルク新聞社のロイが知る話として語られている。 784年のある日、壁の地下を掘りウォール・シーナへ入ろうと試みるが、地下数メートルまで建造された壁に阻まれ、断念する。翌日、友人に壁のことを打ち明けた後に行方不明になる。 坑夫の友人は、坑夫が壁を掘ろうとしたことと、その後行方不明になったことを駐屯兵団に話し、駐屯兵団と憲兵団による捜索が行われた。しかし坑夫は見つからず、その後友人も行方不明になった。 ロイの話ではこの事件を調べようとした記者もまた行方不明になったという。
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