『三大怪獣 地球最大の決戦』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 00:04 UTC 版)
「キングギドラ」の記事における「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説
初代キングギドラ。かつて金星に存在した高度な文明を3日間で滅ぼして死の惑星に変えたとされ、現代の地球においては日本の黒部峡谷に強力な磁力を持った隕石となって落下し、やがてその中から炎の塊となって飛び出したものが徐々に形を変え、キングギドラとしての姿を現す。引力光線を吐いて暴れ回り、それによる破壊だけではなく巨大な翼を用いての突風で、東京を壊滅に追い込む。 出現地点は黒部渓谷霞沢→松本市→富士のすそ野→宇宙。 富士山の裾野にてなおも暴れ回っていたところに挑んできた幼虫モスラを軽くあしらい、その窮地を見かねて参戦したゴジラやラドンとも戦うことになるが、1対1ではゴジラをも圧倒するパワーとラドン以上の速度と飛翔能力で3大怪獣を苦しめる。しかし、ゴジラに注意を引きつけられている最中に背後からラドンに乗ったモスラに大量の糸を吐きかけられ、身動きを封じられたところをゴジラに放り投げられて戦意を喪失し、宇宙へ退散する。 金星をはじめ地球などの惑星で破壊活動を行う理由や目的は不明であるが、「金星人の意思」は最後の祈りのなかでキングギドラを「金星の業火」と呼ぶ。 昭和ゴジラシリーズで自分の意思にもとづいて行動するキングギドラはこの作品のみであり、以後の作品ではすべて「異星人に操られている」というかたちで登場する。 決定稿の段階までキングギドラによるニューヨーク破壊シーンが存在し、ピクトリアルスケッチも描かれていた。 本作品でのキングギドラのスーツアクターは諸説あり、詳細は明らかになっていない。クレジット順では坂本晴哉が該当するため、坂本をスーツアクターと紹介している資料もある。同作の特典の『メイキング8mmフィルム』では、撮影現場に坂本の姿がある。 資料によっては広瀬正一としている。書籍『オール東宝怪獣大図鑑』では、当初は坂本が演じていたが降板し、広瀬に替わったと記述している。 2014年3月15日に神保町シアターで開催された中野昭慶・川北紘一トークショーによる証言では宇畄木耕嗣が正しいとされる[信頼性要検証]。中野自身がキャスティングしたが、「キングギドラの撮影初日に宇留木が来ず、調べたら黒澤映画のエキストラ役として勝手に連れて行かれており、黒澤組チーフ助監督の森谷司郎と大喧嘩して連れて帰ってきた」と発言している。また、当時撮影助手をしていた川北は、「よく言われる広瀬は身長が小さいのでキングギドラ役は無理だと思う」と発言している。これ以降、宇留木をキングギドラのスーツアクターとして紹介している資料もみられる。 3つの頭部の口から発する引力光線については、宣伝用のスチル写真などでは火を吐いている。当初は同写真にあるように尾を描いて伸びる炎のイメージであったが、実際に操演された3本の首は特定の方向への細かい操演が難しく、偶発的な動きをしている頭部と着弾を表現する火薬の発火のつじつまを合わせるため、稲妻状の光線に変更された。 キングギドラが擬態した隕石は、まだ一般に使われていなかったポリ樹脂で造形された。内部にライトをいくつも仕込んで発光を表現しているが、撮影中にライトの発する熱でポリ樹脂が軟らかくなり、自重に負けて凹むために補修が大変だったそうである。 隕石から炎の塊を経てキングギドラが出現するシーンは、アニメーションで表現された。スクリプターの鈴木桂子は、円谷がこの場面の演出を考えている際に、古いロシア映画で金色の鳥が現れるイメージを伝えたという。この映像は、『怪獣総進撃』でも流用されている。 書籍では、尻尾は刀剣のような武器として機能し、口と尻尾から毒ガスを発射するほか、テレパシーやレーダー機能を頭部に持ち、腹部に第二の脳が(頭部の「攻撃脳」や首元の「ギドラ脳」とは別に)存在するとされる。 2019年5月には青い体に赤・白・青の羽根を持つNGカラー版のフィギュアが販売されているほか、同年8月には造型当時を知る村瀬の原型製作による本編版の着ぐるみサイズのレプリカヘッドが販売されている。
※この「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説は、「キングギドラ」の解説の一部です。
「『三大怪獣 地球最大の決戦』」を含む「キングギドラ」の記事については、「キングギドラ」の概要を参照ください。
『三大怪獣 地球最大の決戦』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 23:52 UTC 版)
「ラドン (架空の怪獣)」の記事における「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説
阿蘇山から登場した初代の同族。出現地点は横浜上空→箱根→富士高原→下落合。 ゴジラを持ち上げて叩き落とすなど互角に戦うが、モスラが仲裁に入り、戦いは引き分けに終わる。モスラにキングギドラとの戦いに加わるよう言われるが、「いつも我々をいじめてきた人類を守る必要はない」とゴジラと共に拒否する。しかし、モスラの戦いを見ているうちにゴジラと共に参戦し、キングギドラとの戦闘中に空中で急旋回して体当たりをする、モスラを背中に乗せて飛ぶなど善戦し、キングギドラを宇宙へ撃退する。 スーツアクターは宇留木耕嗣。 ゴジラともども、擬人的な表現が行われている。脚本の第1稿では、ラドンが軍事基地を破壊する描写があり、密輸船を破壊するゴジラの描写ともども正義の怪獣となる布石としていた。 初出現シーンは、『空の大怪獣 ラドン』を踏襲したものとなっている。 造形 スーツは本作品のための新規造形。頭部造形は利光貞三、胴体は八木勘寿、八木康栄による。 円谷からラドンの羽を鳥のように折りたためないか造形班に要望があり、翼の骨材に支点を入れて制作されたが、ラテックスを塗った段階で弾力を持ってしまい、上手くいかなかった。操作棒で動かす操り人形式のモデルが作られ、ゴジラと見合って戦う場面のほとんどで使われている。また、アップ用の頭部は、口と目玉がリモコンで動く。阿蘇山から現れるシーンで使われた際には、顎の開閉部分のギミックが丸見えになっている。嘴はFRP製。 細かい表情やゴジラとの対決シーンのほとんどは、2尺サイズの棒操り式のギニョールが使われている。大型の飛行ミニチュアも用意され、劇中ではモスラの幼虫を背中に乗せて飛行するという芸当を見せる。飛行人形の一つは『怪獣総進撃』まで用いられた。操演は初代と異なり、モスラで用いられた木枠による方式が採用され、羽ばたきが可能となった。 2尺大の飛行ミニチュアはゴジラと併せて円谷特技プロに貸し出され、『ウルトラQ』に登場する怪鳥リトラに改造された。改造は井上泰幸。返却されたこのミニチュアは、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年)で利光らによって「大コンドル」に改造され、登場した。
※この「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説は、「ラドン (架空の怪獣)」の解説の一部です。
「『三大怪獣 地球最大の決戦』」を含む「ラドン (架空の怪獣)」の記事については、「ラドン (架空の怪獣)」の概要を参照ください。
『三大怪獣 地球最大の決戦』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 08:30 UTC 版)
「FN ブローニングM1910」の記事における「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説
主人公の進藤刑事が、セルジナ公国のサルノ王女の命を付け狙うエージェントたちに対して使用する。
※この「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説は、「FN ブローニングM1910」の解説の一部です。
「『三大怪獣 地球最大の決戦』」を含む「FN ブローニングM1910」の記事については、「FN ブローニングM1910」の概要を参照ください。
『三大怪獣 地球最大の決戦』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 12:26 UTC 版)
「ゴジラ (2代目)」の記事における「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説
出現地点は太平洋→横浜→箱根→富士高原→下落合。 クジラの群れを追って太平洋に出現。横浜港から上陸し、復活したラドンと富士山麓周辺で戦うが、モスラの介入で引き分けとなる。キングギドラの出現に際してはモスラから共闘を持ちかけられるものの、最初はラドンとともに拒否する。しかし、モスラの危機を見かねてラドンとともに参戦すると、キングギドラを宇宙へ撃退する。 放射熱線は白熱光のみであり、キングギドラとの戦いでは使用しない。 海で数頭のゴンドウクジラが泳いでいる背後にゴジラが出現するという、ゴジラの食性を類推させる描写が盛り込まれている。 脚本の第1稿では、正義の怪獣となる布石として、ゴジラが麻薬密輸団の船を沈めるシーンが存在していた。
※この「『三大怪獣 地球最大の決戦』」の解説は、「ゴジラ (2代目)」の解説の一部です。
「『三大怪獣 地球最大の決戦』」を含む「ゴジラ (2代目)」の記事については、「ゴジラ (2代目)」の概要を参照ください。
- 『三大怪獣地球最大の決戦』のページへのリンク