現代の地球
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 16:39 UTC 版)
「バトルスピリッツ サーガブレイヴ」の記事における「現代の地球」の解説
西暦2020年の地球。元コアの光主たちは、世界の矛盾について訴えた過去の経緯から、世界経済を牛耳るフィクサーに命を狙われかねない危険な立場にある。 紫乃宮 まゐ(しのみや まい) / ヴィオレ魔ゐ 声 - 川澄綾子 NGO団体に所属しており、難民の救援活動を行っている。デッキは所持しているが、苦い思い出ゆえかあまり触れていない。今もなおフィクサーによる情報操作などが元となって「危険人物の元コアの光主」ということで偏見や迫害を受け、時に命を狙われる危険もあるが世界を少しでもよりよいものにしようと、支持する人はまだ少ないながらも地道に救援活動を続けている。 クラッキーの危機や謎のカード「激突王のキセキ」の出現を聞いてダンが帰ってきたかもしれないことを感じるが、まゐ自身はダンとの再会を願うこと以上に、今の世界を見ればダンはまた傷ついても戦い続けるだろうから、ゆっくり休んでいてほしいと思っている。「激突王のキセキ」出現に際して話し合うために剣蔵や硯と集合し、現代のどこかにいる異界魔族を見つけ出して味方にすることを述べた。 彼女をダンを逃がさないための人質にしようとするターナに人質にされかけ、ターナから「ギデオンが魔族を殲滅し歴史を変えて人間のための未来をつくれば、歴史を改変して光主達の苦しんだ過去すら無くし、ダンにもまた会える」と唆される形で勧誘されるが、「ダンは自分の誇り」と言い、歩んできたあの時代はかけがいのないものとしてその提案を拒絶。刹那にダンの魂と邂逅するが、「カレーは残ってない」とダンに冗談を言うなどまゐはすでに未来へ歩み始めており、ダンからの感謝の言葉を受けてまゐも感謝で応じた。 ダンとの邂逅後、これまでと同じく地道に救援活動を続けながら子供達にバトスピを教えたりと気持ちを新たにしている。また、魔族達を味方につけられないかと彼らに接触している。特典小説『少年激覇ダン 第51話「暁闇」』 家族は、主婦らしき母と、急成長を遂げたIT系企業の代表を務める父。異界王との決戦後には、「本名を明かすとあのグラン・ロロでの冒険の日々が無くなるような気がする」という魔ゐの希望でダン達には自分の本名をあえて伏せたままでいた。 フィクサーによる情報操作や圧力が始まると、魔ゐに関する根も葉もない噂も飛び交って、それに乗じた・鵜呑みにした人々により心無い言葉を浴びせられるようになってしまう。ついには魔ゐの父の会社にも悪影響が出て父は会社を縮小することになり、魔ゐは自分のブログを閉じることを選んだ。また、魔ゐが撮りためてアップしていた異界グラン・ロロの写真も、様々な形でインターネット上で残ってはいたものの、加工されて弄ばれ、さながらUFOやUMAの写真の扱いのように信じる者はいなくなっていった。 兵堂 剣蔵(ひょうどう けんぞう) 声 - 遠藤綾 アメリカの大学に留学しており、国際学を専攻。クラッキーの身に何か異常が起きたことをまゐや硯と同じように感じており、更に謎のカード「激突王のキセキ」が自分や硯らの手元に現れたことで、未来と連絡手段を作っておくべきだったと悩んでいた。 まゐを人質にしようとしたターナ・アーテルを捕縛した後には、硯と共に百瀬勇貴と華実の墓参りを行い、ダンと久々に再会した。特典小説『少年激覇ダン 第51話「暁闇」』 祖父は日本の政財界や反社会組織に絶大な影響力を誇り、「戦後のドン」とも噂され、総理大臣選出にも影響することから「キングメーカー」と謳われる日本のフィクサー。剣蔵の父や叔父達も政財界に進出しており、特に剣蔵は祖父のお気に入り。 異界王との決戦後に祖父は、剣蔵らコアの光主達に大手メディアが過剰な取材をしないよう根回ししてくれたが、剣蔵からの頼みで異界王が遺したコアシステムについて探りを入れたところ、コアシステム独占と実用化を狙う海外のフィクサー達から圧力がかかり、盗聴器が仕掛けられるなど危険が増したため、剣蔵はフィクサーの攻撃を避けるために祖父の命令でイタリアへ長期留学を行うことになった。「戦後のドン」と言われた祖父だったが、その権力が通用するのも日本国内に限られていた。 硯 秀斗(すずり ひでと) 声 - 阪口大助 国際情報機関のエージェント。テロに関する情報収集のために世界中を奔走している。荒事にも手慣れており、拳銃の腕前も優秀。 カードコレクターである自分でも知らない「激突王のキセキ」が自分のデッキに現れていたことに驚いていた。特典小説『少年激覇ダン 第51話「暁闇」』 両親はいるが、父は仕事が多忙で秀斗とも疎遠。コアの光主に対するフィクサーの情報操作による印象操作が始まると、再び学校でいじめられるようになり、シンガポールに行ったことを示すメールをコアの光主達に送ったのを最後に連絡を絶った。 フィクサー バトルスピリッツ ブレイヴ#用語も参照。 現代において世界経済を牛耳り世界を影からコントロールする「影の世界政府」。経済格差や戦争の原因にもなっている。エネルギー利権も牛耳っており、異界王出現時には異界王の持つ夢のエネルギー『コアシステム』に脅威を感じ異界王と結託。異界王が死んだ後も、残った異界魔族の一部を隷属化し、異界王にしか扱えないコアシステムを自分たちにも使えるよう運用実験を行っていた。 『ブレイヴ』での2600年代の未来世界においてフィクサーの存在は描かれていなかったが、ギデオンによると、異界魔族が台頭した未来でフィクサー達は、魔族のコントロールに失敗し魔族の暴力に屈して滅びたと明かされた。特典小説『少年激覇ダン 第51話「暁闇」』 ダンたちを迫害する詳細が描かれた。それまで噂やファンタジー・陰謀論に過ぎなかったフィクサーの存在に公の場で言及し始めたダンたちコアの光主を敵視。手始めに、異界王とフィクサー勢力から離反してダン達を支援したアメリカ大統領ジョージ・トールマンが突如「動かぬ証拠」による「女性スキャンダル」により徹底的なバッシングを受ける事態に。その「動かぬ証拠」はろくに精査されず、ダンたちが大統領の無実を訴えようとマスコミに働きかけてもなぜかそうした企画は中止となり、やがてトールマンは辞職に追い込まれた。 加えて、自分たちが独占しようとしたコアシステムについてもダークウェブすら探ってもその情報は出てこないように秘匿し、それらを探る者・情報を集めて売る者も逮捕など情報統制や冤罪で排除。更にフィクサーの存在・コアシステムの行方や世界の矛盾を訴えようとしたコアの光主達周辺では盗聴器が仕掛けられたり、それぞれの親達の仕事が上手くいかなくなったり、マスメディアなどを通じて情報や印象操作を行って「普通の子供であるコアの光主を特別視するのはおかしい」「コアの光主達は実は成り代わった異界人」「実は異界王の手先」といった意見・噂が流れたりして光主達の状況は悪化していった。 それでもフィクサーについてダンは世間に訴えていこうとしたが、フリーライターである羽賀の協力の元で協力者を名乗る人物に会いに行こうとして百瀬勇貴が「飛行機事故」で命を落としてしまい、ダンは自分が動くことでまた誰かが傷つくことを恐れ連絡を絶って戦いをやめてしまうことを選んだ。 ギルファム 2650年では、高い魔力を持って魔族社会の頂点に君臨している女王。現代で、まだ子供の風貌ながらもすでに魔族達の長として地球に残った異界魔族をまとめ上げ、オーストラリアにてコアシステムプラント制圧のために一斉蜂起。エネルギー利権を掌握したがるフィクサーにより秘匿された、異界王がもたらしたコアシステム運用実験で人間に隷属させられていた魔族達をも解放した。 2600年代の未来に君臨する『ブレイヴ』では異界魔女マギサのことも知っているなどグラン・ロロ時代からの長生きとして描かれたが、作画監督の石川てつやの趣味で風貌は幼い子供のものとなり、現代での設定年齢のイメージは100歳ぐらい。
※この「現代の地球」の解説は、「バトルスピリッツ サーガブレイヴ」の解説の一部です。
「現代の地球」を含む「バトルスピリッツ サーガブレイヴ」の記事については、「バトルスピリッツ サーガブレイヴ」の概要を参照ください。
- 現代の地球のページへのリンク