地球に衝突した隕石の跡
ツングースカ級の隕石が地球に衝突するのは数世紀に1回
1908年、シベリアのツングースカに直径100mほどの隕石(いんせき)と推測される小天体が落下しました。小天体は大気の摩擦熱によって空中分解し、爆発は地上約6kmの上空で起きました。この爆発で、爆心地から半径20km以内は高熱で焼かれ、東京都全体の面積にも匹敵する約2,000km2もの地域の針葉樹林を放射状になぎ倒して壊滅させました。
ツングースカ級の隕石は、平均すると数世紀に1回の割合で地球に衝突しています。それが人口密集地に落ちる割合は10万年に1回といわれていますが、現代の地球の人口密集地域近辺に落下した場合、大変な災害が起こる可能性があります。
巨大クレーター、チクシュルーブ・クレーターは恐竜を絶滅に追いやった隕石落下の跡か
1978年、ユカタン半島北部にある巨大クレーター、チクシュルーブ・クレーターが、飛行機による重力分布測定(石油発掘のための地質調査)によって発見されました。6,500万年前に直径10kmの小惑星の衝突でできたといわれるこのクレーターは、じつに直径約180kmもあり、5億7,000万年前に生命が誕生して以来、最大の隕石(いんせき)の衝突と考えられています。
のちに、さまざまな調査が行われた結果、このクレーターを形成した隕石落下が恐竜絶滅の原因なのではないか、という学説が有力視されるようになりました。
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