地上での無重力実験
落ち続ける間は「無重力」状態になる
エレベーターで下の階に向かうとき、あるいは飛行機で突然下降したときなど、身体が一瞬軽くなるように感じることがあります。「バンジー・ジャンプ」や遊園地の「フリーフォール」でも「無重力」を体験することができます。地上で無重力状態をつくるには、物を落下させることがいちばん簡単な方法ですが、そのように、地球上でつくった「無重力状態」を利用した研究もさかんです。日本でも、炭坑の廃坑(はいこう)などを利用して垂直にものを落とす大がかりな設備をもった「無重力研究所」が2カ所ありますが、そこでつくられる無重力状態は、数秒間という短い時間です。40mの高さから落下する、遊園地の「フリーフォール」でも、実際に無重力状態に近い時間は1秒ほどにすぎません。
投げた石も、重力に身をまかせている間は「無重力に近い」状態
石をななめ上に投げ上げると、石が手をはなれた瞬間から放物線(ほうぶつせん)を描いて地上に落ちますが、この間は重力に身をまかせ、重力に逆らわない運動をしているため、石は無重力に近い状態になります(実際には、空気抵抗などのため、完全な無重力状態にはなっていません)。
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