プログラミング・パラダイムとは? わかりやすく解説

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プログラミングパラダイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/29 13:14 UTC 版)

プログラミングパラダイム: programming paradigm)とは、プログラミングにおける模範である。

概要

プログラミングパラダイムは、プログラマにプログラムの見方を与えるものと言える。例えばオブジェクト指向プログラミングでは、プログラムとはオブジェクトを作りそれを管理するもの。関数型言語では、状態を持たない関数評価の連続。

プログラミング言語が違えば、対応できるパラダイムも違ってくる。SmalltalkJavaは、手続き型やオブジェクト指向、Haskellは、関数プログラミング、というように、比較的少数のパラダイムに対応している。一方、多数のパラダイムに対応した言語(マルチパラダイムプログラミング言語)もある。

多くのプログラミングパラダイムには禁じ手がある。純粋な関数型プログラミングでは、副作用があってはならない。構造化プログラミングでは、gotoの無制限な利用が戒められる。特にこの理由により、古いスタイルに慣れた者からは、よく非現実的または過剰に厳密なものと見なされる。しかし、こうした特定のテクニックを避けることで、プログラミング言語の一般の法則に制約されず、プログラムの正確さ(または単にその動作の理解)についての法則を証明しやすくする。

マルチパラダイムプログラミング言語が登場してから、プログラミングパラダイムとプログラミング言語との関連は複雑になっている。たとえば、C++手続き型プログラミングジェネリックプログラミングオブジェクト指向プログラミングに対応するよう設計されているが、設計時には個々の部分毎にどのパラダイムを使うか選ぶ必要に迫られる。あるプログラムは全て手続き型プログラミングで作り、またあるプログラムは全てオブジェクト指向で作り、また別のプログラムは両方を混在して作るという具合である。

比較されるものは横に並べてある。括弧内はそれを用いている例である。

関連項目


プログラミングパラダイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 09:26 UTC 版)

ソフトウェア開発方法論」の記事における「プログラミングパラダイム」の解説

プログラミングパラダイムはコンピュータプログラミング根本的なスタイルであり、対照的にソフトウェア開発方法論特定のソフトウェア工学問題を解く際のスタイルである。個々パラダイムは、(オブジェクト関数変数制約などの)プログラム要素と(代入評価、処理フローデータフローなどの)処理ステップ表現する概念抽象化それぞれ固有のものとなっている。 プログラミング言語何らかのプログラミングパラダイムをサポートすることができる。例えC++Object Pascal でのプログラムは、純粋に手続き的書くこともできるし、純粋にオブジェクト指向的に書くこともでき、両方パラダイム要素を含むプログラムとして書くこともできる。オブジェクト指向プログラミングでは、プログラマプログラム相互作用するオブジェクト集まり考えることができ、関数型プログラミングでは状態を持たない関数評価並び考えることができる。多数プロセッサ有するコンピュータシステムでのプログラミングでは、プロセス指向プログラミング英語版)を採用することで、データ構造論理的に共有し並行動作するプロセス群考えてプログラミングすることができる。 ソフトウェア工学様々な方法論」があるように、プログラミング言語それぞれ異なる「プログラミングパラダイム」を推奨している。単一パラダイムサポートするよう設計され言語例えば、オブジェクト指向プログラミングサポートするSmalltalk関数型プログラミングサポートするHaskellなど)もあれば、複数パラダイムサポートする言語Object PascalC++C#Visual BasicCommon LispSchemePythonRubyOzなど)もある。 多くのプログラミングパラダイムには、それによって可能になること引き換えに「禁止」されていることがある例えば、純粋な関数型プログラミングでは副作用の利用禁じられている。また、構造化プログラミングではGoto文利用禁じられている。

※この「プログラミングパラダイム」の解説は、「ソフトウェア開発方法論」の解説の一部です。
「プログラミングパラダイム」を含む「ソフトウェア開発方法論」の記事については、「ソフトウェア開発方法論」の概要を参照ください。

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