霊術・絶技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 23:21 UTC 版)
「GS美神 極楽大作戦!!」の記事における「霊術・絶技」の解説
「霊能」とも呼ばれ、肉体ではなく魂から発生する「霊力」を行使する事で為される能力。しかし、神魔族などの「人間(もしくは当人)に発揮できるレベルを越えた能力」を行使すると筋肉痛ならぬ「霊体痛」を引き起こす。 作中では竜神の装具を借りた際に美神が経験している。 幽体離脱 肉体と魂を切り離す必要がある場合に使用。人間は元霊体(おキヌ)などでないかぎりGSでも自力で行う事はできず、特殊加工した専門道具による補助作業が必要。魂の抜け出た肉体は結びつきが弱まるせいで生命力が下がってしまうので、離脱後は医師による生命維持装置、もしくは別の霊魂を仮憑依する必要がある(作中では抜け殻となった美神の肉体を守るためおキヌが憑依している)。ただし、魂が強い霊力(または煩悩)を発揮すると生命力も回復する。 作中での主な幽体離脱のやり方は、特別仕様の金属バットで後頭部を強打(GSではない白井医師も美神に殴られて幽体離脱している)する方法と、貧乏神が金儲けのために作った「小鳩バーガー(チーズあんシメサババーガー)」の摂取。 小鳩バーガーはあくまで一般人の手作りだが、あまりのマズさに幽体離脱してしまうため、厄珍堂に専用のアイテムとして引き取られた。 超加速 物理法則や時間法則を無視した加速が可能となる。厳密には一時的に周囲の時の流れを遅くする技。本来は韋駄天族の奥義だが、一部の竜族など神々にも使える。使用には多量の霊力を必要として持続は難しい。 使用者は加速状態に突入するが、あくまで加速するのは当人のみであり、他の物質は本来のスピードで動き、術者同士でも霊力によって誤差が生じる。 火角結界・土角結界 メドーサが多用する攻撃転用型結界兵器。 火角結界は時限爆弾機能を持ち、モノリス状の石版に漢数字でカウントダウンが表示され、攻撃対象をその中に閉じ込める。爆破威力によって大きさが異なり時間も要する。起爆装置を兼ねた本体の石版は解体可能で内部は機械のような構造をしている。これが出ると狼狽した横島が美神に抱きつき「○○秒でできる事を」と迫るのはお約束。 土角結界は対象を捕獲するための兵器であり、石柱状の本体に術者が手を置く事で発動。コンクリートに似た物質が捕獲対象の足許から出現して下半身を覆い、最終的には頭を残して全身が石化する。唐巣は精霊石を使い美神たちの土角結界を一手に引き受けたせいで完全に石化してしまった。石化状態を解除するためには、発動した術者の手が石化した者に再び触れる必要がある(手があれば生存の有無は問わない)。 魔装術 霊力を収束させ鎧状に纏う事で、超人的な攻撃力、防御力、機動力を得る変異術の一種。劇中では雪之丞、勘九郎、陰念(いずれも白竜会所属のGS試験受験者)が使用。使用には魔族との契約が必要だが、使い続けると魔族に肉体全てを支配されてしまう非常に危険な技であり、使用限界を越えた陰念は一時的に、完全に取り込まれた勘九郎は身心ともに魔族へと変貌してしまった。また、メドーサが死亡して以降も、雪之丞は問題なく魔装術を使用しているため、契約相手の生死は関係ない模様。 この術は本来「霊体を実体化した霊波の膜で覆っている」神魔族の身体を擬似的に再現する事、すなわち「霊波の装甲で肉体を補助する事で潜在能力を発揮する技」である事が本質だと斉天大聖より明かされた。妙神山での修行を経た雪之丞は能力を飛躍的に向上させ持続時間も長くなり、連続使用に伴う魔族化も回避されている。 サイキック・ソーサー 横島が自身の能力(霊力の形状変化)を最初に発現した技。小竜姫のバンダナによって引き出された力の一遍を六角形の盾状にした物で、掌に霊力を一点集中する防御主体型。広げた掌大の大きさしかないが、その分霊力が圧縮されており、弾かれはしたものの破壊された事はない。 非常に強靱な防御力を誇るが、霊力のコントロールを掌の一点に集めすぎているため、そこ以外の肉体は霊的にもまったくの無防備となる。フリスビーのように投擲する事で攻撃にも使用でき、使い手によっては投擲後の遠隔操作も可能。威力はそこそこの破魔札クラス。 GS試験では横島と雪之丞が使用し、ダブルKOとなった。二人の能力向上と変化に伴い使用されなくなる。 栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー) 香港編で横島が身に付けた、霊力で作る武器。魔装術のように右手に霊力を集中させる事で作られる霊波刀の一種。初期発現時はパーツ状の装甲が手を覆っている形だったが、最終的には手首全体を覆うグローブ状の籠手となった。 応用力が広く、マジックハンドの様に伸ばすなど様々な形状になるが、刀剣状の形で使われる事が多かった。当初は斬れ味の方は今ひとつで、斬るよりも殴るために使われた(横島自身のイメージにもよるが、本来の力を発揮するのは刺した時)。 後述の文珠が登場してからは主戦武器の地位を追われたが、文珠とは違い咄嗟の使用が出来るためにその後も引き続き使われた。注がれる霊力次第で伸ばしたり巨大化させる事も可能。 「究極の魔体」にトドメを刺したのもこの技である。その名に違わず「栄光を掴む手」で、この能力を発揮しだしてから横島が美神の主人公の座を脅かすようになる。サイキック猫だまし 美衣、ケイの猫又母子の事件で美神と対立した際に見せた「栄光の手」の応用技。相撲の猫だましを霊力を込めて打つだけだが、霊的な閃光が発生し、霊的視覚を持つ存在には多大な効果を発揮する。 文珠(もんじゅ) 霊力をビー玉程度の大きさに凝縮したもので、漢字一文字の念を込める事で様々な効果を起こす。ヒャクメによると「力の方向を完全にコントロールする能力」。これを作り出せるのは後に神となった菅原道真を除いて作中では横島のみ。 攻撃、防御、治癒、撹乱とその応用力は多岐に渡る。また、一度作り出した文珠は意識下にストックできる他、念を込めて漢字が書かれた後でも、その文殊を使用しなければ後から別の文字を上書きする事も可能。さらに横島本人以外にも使用できる。使われなければ消滅せず残るので一種の霊具とも言える。 複数の文珠を組み合わせる事でより強力な効果を生み出す事もできるが、そのコントロールには超人的霊力が必要となり、誰でもたやすくできるものではない。27歳の横島は修行により最高14文字をコントロールできるようになった。17歳の横島でも2文字までなら可能だが、使い手以外の人間に可能かは不明。 「模」の一文字でアシュタロスの強大な能力や思考・記憶をコピーしたり、「蘇」で消滅しかけたグーラーを回復させたり、挙句の果てには「柔」で高所から落下した際に着地点の地面を柔らかくしたりと「霊力とはまったく関係ない能力(西条談)」を発揮できる一方で制限や弱点も多い。 効果は術者のイマジネーションも関係するため、必ずしも本人の意図に沿うものではない。たとえば、敵を倒すために「倒」と字を込めても文字通り「倒れる(転倒する)」だけに留まる、など「具体的な効果」をイメージしないと無駄遣いになる他、対象の状態が不適当だと能力は発揮されない事もある。また、持続時間と持続能力には限界があり、防御に使った場合には一定以上のダメージを受けると壊れる。 一度作った文殊は横島の意識下にストックし、必要に応じて呼び出せるが、一個作成するのに一週間から数日の時間がかかるため、連続使用をするとストックがなくなる。また、作成速度は横島の体調や精神状態にも左右される。 アシュタロス戦の終盤で瀕死の重傷を負った横島がルシオラの霊体を取り込み強化された事で、太極型に変化し、一つの文珠に2文字記入して使用できる上、一度の使用では消滅しなくなった。普通の文珠とは桁違いの威力を発揮し、指摘されなければ分からない程度の傷とはいえ超上級魔族のアシュタロスに傷を負わせる事もできた。 しかし、この文珠は一時的な副作用による産物だったためか、アシュタロス戦以降作中で姿を現す事はなかった。
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