小説版登場人物
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十文字 燿一郎(じゅうもんじ よういちろう) 小説第1巻に登場。元華族の富豪の御曹司でモデル顔負けの美男子。しかしその肩書きとは裏腹に、父親は事故で昏睡状態、母親は音信不通という不幸な境遇。 果林に供血されてからは喧嘩していたクラスメイトと仲直り出来たり、パーティー嫌いのはずの父を伴い家族三人で園遊会に出掛けたりと数々の幸運が続いた為、彼女の事を自分のそんな不幸を変えてくれる「幸運の女神」だと信じ、果林を追って転校してきた。その情熱っぷりは初日に公衆の面前でバラの花束を抱え果林に交際を申し込んだほど。転校前は名門校の優等生だった。かなりの自信家かつ強引な性格で、人の話を聞かない所がある。 折坂 千奈(おりさか ちな) 小説第2巻に登場。聖クリスチナ修道院に住む、修道女見習いの純真無垢な美少女。 男性に免疫が無いせいか結構惚れっぽく(本人無意識)、絡まれていた所を助けてくれた上傘まで貸してくれた健太や、また絡まれていた所を助けてくれた煉にときめいたりしている。 松宮 雲英(まつみや きら) 小説第3巻に登場。一人称が「ボク」のボーイッシュな女子中学生。 金持ちが愛人に生ませた子供という身の上で、母親を亡くしてからは世話係の省吾と暮らしている。お嬢様育ちであり、性格は我儘で強引。巨乳の女性が大好きで、ジュリアンで出会った果林を夏休みの遊び相手として別荘に誘う。 太刀掛 省吾(たちかけ しょうご) 小説第3巻に登場。8年前から、雲英の世話係を務める青年。まだ20代だが、冷静沈着な態度と雲英の事を第一に考えるその様は忠実な執事そのもの。 趣味は料理で、レストランの料理を再現して作るのが好き。 大崎 まゆみ(おおさき まゆみ) 小説第3巻に登場。雲英の遊び相手のアルバイトとして別荘に呼ばれた巨乳女子大生。 昔ブスだと馬鹿にされて以来オシャレに興味を持っていなかったが果林に供血されて性格が変わり、オシャレを始め自分がモテる事を楽しむように。 関 翔子(せき しょうこ) 小説第3巻に登場。果林やまゆみ同様雲英の別荘に呼ばれた巨乳のフリーター。19歳。高校中退。 人をからかうのが趣味。どうやら腐女子らしく、バイトの合間を見ては同人誌に載せる漫画を描いている。 木島 秀実(きじま ひでみ) 小説第4巻に登場。杏樹の通う市立青葉小学校の臨時教師。関西弁の童顔な青年。 正義感の強い性格で、学校に滅多に来ない杏樹の事も気にかけている。電車内で痴漢に遭っていた所を助けた事がきっかけで果林に一目惚れし、遊園地に誘ったり車で送ったりと積極的なアプローチを仕掛ける。姉の美花(みか)を初めとし、親戚、同僚まで周囲に気の強い女性が多い事に疲れ気味。小説版第8巻にて再登場した。 扇町 彩羽(おうぎまち あやは) 小説第5巻に登場。果林や健太の通う椎八場一高2年。土地開発会社の社長令嬢。校内でも1、2を争う美少女。 惚れっぽい所があり健太に興味を持つが、素直になれない性格の為色恋沙汰に疎い健太には通じなかった。しかし果林に供血されてから積極的な性格に変わり、健太に熱烈なアタックを仕掛ける。幼馴染にして従弟の忍に絶対的な信頼感を寄せている。 忍同様、小説版第7巻にて再登場を果たす。 霧丘 忍(きりおか しのぶ) 小説第5巻に登場。椎八場一高1年。 頭脳明晰・眉目秀麗・運動神経抜群で家は金持ちという彼だが頭が良過ぎるせいか損得勘定で動く傾向があり、かなりクールな性格。しかし年の近い従姉の彩羽(通称「アーヤ」)だけは特別な存在。その彩羽の性格が突然変わってしまった原因が果林にあると見抜き、追求してくる。よく健太をからかって遊んでいる。 原作者の影崎お気に入りのキャラクターで、小説版第6・8巻にて再登場。単行本12巻のあとがき漫画にも登場し、小説キャラ全員を代表して「果林&健太・ファーストキスおめでとう」メッセージを健太に届けた。その際、健太は忍に「ファーストキスなのに、ドラゴンエイジ編集長が認めるほど、キスシーンがエロい」などと散々にからかわれおちょくられている。 ジェイク・ヘンリー・エドワーズ 小説第6巻に登場。ヘンリーを父親だと信じ、母親の話を元に描いた似顔絵を頼りにアメリカから尋ねてきた青年。 ジェイク曰く、17年前に椎八場市の風俗街にいた母親がヘンリーと愛し合い自分を身ごもったという。母親がアメリカに帰国してから生まれた彼は、母の死をきっかけに父親を捜しに日本へ来たという。レザーファッションに身を包んだ一見ガラの悪そうな青年に見えるが、実際は大人しく誠実な人柄である。 珠美(たまみ) 短編集第1巻に登場。椎八場一高の購買部でバイトをしている女性。 中々の美人なのだが同性愛者という秘密を抱えている事が原因で暗い性格をしており、その暗さは購買部の客足が落ちるほどだった。しかしある日、果林に供血されてから元気で明るい性格に様変わりする。果林が自分に好意を持っていると勘違いして、彼女に関係を迫ってきた。 葛城 律(かつらぎ りつ) 短編集第1、2巻に登場。椎八場一高1年。 体育祭実行委員になった果林に色々世話を焼いてくれる面倒見の良い少女。ただ、果林が供血を行った直後の場面に居合わせた為、果林が吸血鬼ではないかと疑っている。しかし単なる好奇心ではなく、何かしらの理由があって「吸血鬼の果林に協力して欲しい」と思っているようである。父親が虚弱体質で入院しており、病院へ見舞いへ行く時に親切にしてくれた健太に惚れる。小説版8巻にて再登場を果たした。 ノエル・アンブローズ 小説第7巻から9巻に登場(番外編5にも1カットだけ登場)した女吸血鬼。男装の麗人で右耳に逆十字架のピアスを身に付けている。 性格は気まぐれで我儘、身勝手で長老達からは「黒歴史のノエル」と呼ばれて煙たがれている。その一方でシビアな現実主義者でもあり、夢見がちな者を嫌っている。エルダやジェイムス等と同じく、大陸から日本への脱出前から生き残っている吸血鬼。真性の同性愛者で、人間だけでなく女性の吸血鬼とも関係を持つ。作中に登場した吸血鬼では最強クラスの記憶操作能力を持ち、人間はおろか吸血鬼の記憶をも操作し、更に催眠術までも掛けられる。煉と同じくらい貞操観念が薄く、行動パターンがほとんど同じである(関係を持った女性の部屋に長居し、そのまま朝になったので外に出られなくなった所まで同じ)。昼間でも活動している果林に興味を持ち、彼女の秘密を探り出した。 血の嗜好は「道徳観念」とか「倫理」など、殆どの人間が持っている感情な為に豊富に吸血する事が出来るらしく、大陸から渡ってきた時から容貌が変わっていない。ただ、血を吸うと相手の性格が極端に変わってしまう為、若い頃は何度も酷い目に遭っており、それらの変化を抑える目的で催眠術を覚えた。 小説8巻から9巻にかけては杏樹と「危険な賭け」を行い、健太の血を吸った上に「吸血鬼は敵だ」という暗示を掛けた。結局、健太が暗示を破った事で掛けは杏樹の勝ちとなったが、自分が勝った場合は杏樹に関係を迫るつもりだったようである(ブギーくんからは「変態ロリコンレズ女」と呼ばれた)。 上記のように性格や性癖に問題はあるが、祖父や両親と比べれば遥かにまともで、長老達はアンブローズ家とは積極的に交流を持とうとはしなかったようである。 日本に向う船の中で長老の奥さんに手を出した為、船中を追いかけられていた時にセシリアに匿われた事を恩義に感じており、彼女の孫である果林達を見守っていこうと考えている。 平川 統子(ひらかわ とうこ) 小説第8巻に登場。東都大1年(果林達が2年の時)。 吸血鬼の正体を突き止めることを研究テーマにしている。死んだ父親の研究の後を告いだ形。海外の研究機関がバックにいる。噂を聞きつけて椎八場市にやってきた。情報収集のため、ジュリアンにバイトとして入る。
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