葵叉丹一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 02:39 UTC 版)
「サクラ大戦シリーズの登場人物」の記事における「葵叉丹一派」の解説
『1』の後半に登場。黒之巣会の死天王の一人であった葵叉丹が本性を現す形で活動を開始し、自身の開発した魔装機兵だけでなく、かつて北条氏綱が現出させてしまった魔物である「降魔」を大量に使役して戦力に利用し、更には聖魔城を復活させ、帝都だけでなく世界を滅ぼそうとする。 黒き叉丹(くろきさたん) / 葵 叉丹(あおい さたん) 声 - 家中宏 黒之巣会の死天王の一人であったが、天海すらも操っていた真の黒幕である。 強大な霊力の持ち主である上に、黒之巣会で利用されている魔装機兵や脇侍を設計・開発した天才的な技術者でもあるが、性格は傲慢かつ冷酷非道な人物で、天海を始めとする黒之巣会のメンバーや降魔達も、自身にとっては野望を実現させる為の使い捨ての道具でしかない。 黒之巣会の壊滅後に本性を現し、大量の降魔達を使役して大帝国劇場の地下に封印されていた三種の魔神器を強奪。その力によって聖魔城の復活を復活させた後、帝都を含む世界の滅亡を目論み、更には帝国華撃団のメンバーにとっての心の支えであった藤枝あやめを降魔化させた上で敵対させるという非道な戦略で、帝国華撃団の面々を心身共に追い詰めていく。しかし、帝国華撃団のメンバーが倒れていくのと同時に、戦力としていた者達も失っていき、更には大神との直接対決にも敗北。尚も敗北を認めようとしなかった事で、聖魔城のエネルギーを強制的に解放させ、霊子砲で世界を破壊しようとしたが、米田のミカサによる決死の特攻によって霊子砲は潰され、聖魔城もまた落下してしまう事になる、その直後、自らの体内に眠っていた悪魔王サタンの魂が覚醒してしまう事になる。 その正体は、元・帝国陸軍対降魔部隊所属の山崎真之介で、当時の階級は少佐。米田曰く「本当の意味での天才」と評した優秀な技術者で、対降魔部隊所属時より霊子甲冑の桜武、光武、神武の三種の機体だけでなく、翔鯨丸や轟雷号、空中戦艦ミカサの設計図までも完成させており、山崎の存在無くして帝国華撃団を始めとする各国の華撃団結成はあり得なかったと言えるほどの偉人であり、帝国華撃団の李紅蘭にとっても尊敬の対象であった。そんな彼が、降魔戦争で消息不明になった後に何故叉丹になってしまったかについては作中で明かされていないが、声を演じた家中曰く「正義を信じていたが故に叉丹となってしまった」との事。 使用機体は刀を装備した漆黒の魔操機兵「神威(かむい)」。かつて自身が設計した光武の発展型と言える機体で、「王武」という別名も付けられている。TV版 降魔戦争の際に道を踏み外したきっかけとも取れるエピソードがある。終盤にて、正体が山崎真之介であった事実が判明し、紅蘭に大きなショックを受けさせている。 小説版 設定が多少異なり、かつて天海が江戸(帝都)の霊的防衛の要として、大戦で破れ負傷し日本に流れ着いたサタンを封印していたが、それを葵叉丹が眠っている状態のまま自身の肉体に取り込んだ事実が、叉丹本人の口から語られている。 2 本作の黒幕である京極慶吾の反魂の術によって蘇ったが、服装は前作の和服風ではなく陸軍の軍服を着用している。前作では最終的に自らの体内に宿らせていた魔王サタンの魂に取り込まれていたが、本作ではその辺りの面は見せておらず、また反魂の術で蘇ったばかりの影響か、戦闘力は前作に比べてかなり低下しており、前座的な位置付けになってしまっている。 銀座で花組と戦い、敗れた後に米田と再会。ここで初めて叉丹の正体が「山崎真之介」という事実が帝国華撃団側に判明。その直後、鬼王によってとどめを刺され、「呪われよ…」という言葉を最後に二度目の死を迎えた。 搭乗機は黒い魔操機兵「闇神威(やみかむい)」。おそらく前作で搭乗した神威の強化型と思われ、五行衆等が搭乗する魔装機兵と異なって、木喰では無く叉丹自らの手で設計・開発した機体とされている。叉丹の死後は鬼王も銅色の同型機に搭乗する。 サタン かつて父なる神に反逆し、地獄へ落とされた悪魔王。葵叉丹の体内にその魂が眠っており、聖魔城での戦いで叉丹が敗北した後に覚醒。世界を滅ぼす事を宣言するが、藤枝あやめの肉体に宿っていた天使長ミカエルによって倒れた帝国華撃団のメンバーが復活し、彼女達や大神によって自らの核を破壊されて敗北する。 敗北後、ミカエルから父である神の元へ還るよう説得されるも、人間の愛を断固として認めなかった結果、自ら消える道を選び、人間がいる限りいつか自分は必ず復活する事を叫びながら消滅した。 猪(いのしし) 声 - 辻親八 叉丹が呼び出した黄昏の三騎士の一人。炎を操り、力任せの戦いを好む。単純な所があり、煽てられると調子に乗って隙を見せやすくなる反面、馬鹿にされると怒りの力を糧に尋常ではない戦闘能力を発揮する。 使用機体は火炎攻撃を得意とする魔操機兵「火輪不動(かりんふどう)」。漫画版と小説版 登場しておらず、役どころは叉丹の反魂の術で復活した羅刹に振られており、名前も復活前の記憶を失った羅刹の新しい名として与えられている。 鹿(しか) 声 - 大川透 黄昏の三騎士の一人。氷を操る。最強願望が強く、大の自信家。猪とは逆に、煽てられると自信を付けて本来の実力以上の戦闘能力を発揮するが、馬鹿にされると怒りのあまり周りが見えなくなる。 使用機体は氷を使った攻撃を得意とする魔操機兵「氷刃不動(ひょうじんふどう)」。漫画版と小説版 登場しておらず、役どころは叉丹の反魂の術で復活した刹那に振られており、同様に刹那の新しい名前として付けられている。 蝶(ちょう) 声 - 石田彰 黄昏の三騎士の一人。雷を操る。中性的な容姿の男性だが叉丹に恋心を抱いており、殺女に敵対心を燃やす。 使用機体は電撃攻撃を得意とする「紫電不動(しでんふどう)」。熱き血潮に 米田指令も好みの男であるらしく、自身に啖呵を切る彼の姿を見た結果、惚れてしまっている。 漫画版と小説版 登場しておらず、役どころは叉丹の反魂の術で復活したミロクに振られており、同じくミロクの新たな名に付けられている。 降魔・殺女(こうま・あやめ) 声 - 折笠愛 藤枝あやめが叉丹によって降魔に変身させられた姿。あやめの時とは大幅に性格が異なり、残虐性を秘めている。叉丹に思いを寄せる蝶には敵意を抱かれているが、歯牙にもかけていない。 聖魔城での最終決戦にて自身が倒れた後、叉丹の肉体に宿っていた悪魔王サタンの魂が覚醒するのとほぼ同時に、自身の体内に宿っていた天使長ミカエルの魂が覚醒。降魔との戦いの中で倒れた帝国華撃団のメンバーを復活させ、彼等にサタンを打倒するよう導く事になる。 使用機体は叉丹の使う「神威(後半戦仕様)」の同系機で、あやめ色に塗装されている。
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