黒之巣会
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「サクラ大戦シリーズの登場人物」の記事における「黒之巣会」の解説
『1』に登場。徳川家に仕えていた天海を首領とし、江戸末期に滅亡した江戸幕府の復興を目的に活動する。しかし、その実態は黒幕である黒き叉丹こと葵叉丹が、自らの目的を達成させる為の隠れ蓑として利用していたに過ぎなかった。叉丹が開発した蒸気人型兵器を主戦力として利用する。 天海(てんかい) 声 - 宝亀克寿 黒之巣会の総帥。かつて徳川に仕えていた大僧正の蘆名天海本人で齢400歳を超える老齢である。葵叉丹の反魂の術によって現世に蘇り、西洋文化によって穢されてしまった現在の日本を憎み、一度破壊してかつての江戸幕府を復活させる事を企む。 刹那、羅刹、ミロクの三人が死亡した後に、帝都に六破星降魔陣を完成させ大混乱を起こすが、実際には叉丹の掌の上で踊らされていたに過ぎなかった。 使用機体は金色の魔操機兵「天照(あまてらす)」。漫画版『サクラ大戦』では、最初から欠陥機としての細工が施されていた。4(恋せよ乙女) 徳川家康に謹言して、黒幕である大久保長安を処刑に追い込んだ人物として描かれている。 紅のミロク(くれないのミロク)/ 細川 ミロク(ほそかわ ミロク) 声 - 引田有美 死天王の一人。花魁のような姿をした人間の女性。大帝国劇場の地下まで進入し花組を苦しめた。式神を使役する能力を持つ。黒之巣会の死天王の中で唯一、ゲーム本編において戦闘後の生死が不明だが、TV版では中盤で戦死している。漫画版『サクラ大戦』 第一部の決戦時に叉丹の前に現れて直後に彼に殺害される。 その後の第二部で叉丹の操り人形として甦り、新たに『蝶』の名が与えられる。しかし、聖魔城での最終決戦の最中で刹那がマリアに撃たれ、そのショックで羅刹が記憶を取り戻す光景を見た結果、自身もミロクとしての記憶を取り戻す事になり、自分達を操り人形にして弄んだ叉丹に激昂。怒りに任せて襲い掛かるも、妖術によって動きを封じられた隙を突かれて、光刀無形で惨殺される。 蒼き刹那(あおきせつな) 声 - 石田彰 死天王の一人。羅刹の双子の兄。子供のような体格と容姿だが、性格は狡猾で残虐。策略を得意とし、特に狙った標的を精神的に追い詰める手段を好み、自分が仕掛けた罠にかかった獲物が苦しむのを見るのが楽しみという外道。瞬間移動と思しき高速移動と、金属さえも切り裂く伸縮自在の両手の爪が武器で、生身でも高い戦闘能力を持つ。 マリアの過去を知り、それを利用して苦しめ、更には彼女を人質に大神を呼び出し、目の前で散々痛めつけてとどめを刺そうとしたが、油断したのが災いして花組の介入を許してしまい倒される。また、皮肉にもこの一件で、マリアは大神を隊長と認めて信頼関係を築くに至っている。 使用機体は銀角の同系機である「蒼角(そうかく)」で、こちらは刹那自身と同じ鋭利な爪を装備した、機動性重視のセッティングがされている。熱き血潮に 追加シナリオにて、天海の術により羅刹と共に自我を喪失したゾンビのような姿になり復活する。 TV版 子供のような言動が強調されているが、残忍性は健在。終盤近くで登場した際は、肌の色などは人間とは大きく掛け離れている。 漫画版『サクラ大戦』 ほぼゲーム準拠の性格であるが、より狡猾で残忍な面が強くなっている。また、TV版などとは異なり弟の羅刹を歯牙にも掛けず、邪険にしている様子が描かれている。 黒之巣会の壊滅後は、叉丹によって記憶を封じられた上で蘇らされ、『鹿』の名と魔装機兵『不動』を与えられ、帝国華撃団と何度も対決している。しかし、聖魔城での最終決戦での敗北で叉丹からは完全に見限られ、そこへ自身を助けに現れた猪(羅刹)の元へ駆け込んだ際、マリアによる射撃で致命傷を受ける。そのショックで羅刹と共に記憶を取り戻し、叉丹に操られた事実に気付き、最後は自身が散々疎み続けながら尚も気遣おうとする羅刹に「やっぱり…バカだ…な…」と憎まれ口を言いながら息を引き取った。 白銀の羅刹(はくぎんのらせつ) 声 - 小野英昭 / 江川央生(『熱き血潮に』・アニメ版) 死天王の一人。刹那の双子の弟。モヒカン頭で白い肌の巨漢。岩をも切断するチェンソーを振り回し、腕っ節があるが頭は悪い。兄の刹那に心酔しており、自分がこの世に生を受けたのは兄の邪魔者を排除するためと信じている。それ故に、兄の刹那が戦死した後はその仇討ちに固執して、帝国華撃団をおびき寄せるべく浅草の浅草寺で暴れまわるが、帝国華撃団との激戦の末に戦死する。なお、SS版・DC版では運命を左右する重要な選択肢を突きつけてくる。 使用機体は両腕に鉄球を装備し、攻撃力重視のセッティングが施された「銀角(ぎんかく)」。熱き血潮に 追加シナリオでは、天海の術により刹那と共に自我の無いゾンビのような姿になって復活する。 TV版 人語を話さず普段は物静かで、装着している仮面が外れると理性を失い凶暴化する怪物として描かれており、顔つきや服装なども若干異なっている。 漫画版『サクラ大戦』 人物像は基本的にゲーム準拠である。 黒之巣会の壊滅後は、叉丹によって記憶を封じられた上で蘇らされ、『猪』の名と魔装機兵『不動』を与えられ、TV版と同じ仮面とローブを纏った姿で登場。ただし人語は話せるようである。叉丹の命令に忠実に従う形で帝国華撃団と戦い、聖魔城での最終決戦時にはさくらの神武を異空間に引き込んで追い詰めるも、兄の刹那であった鹿の危機を察知て駆け付け、そこで鹿がマリアに撃たれる光景を目の当たりにした結果、羅刹としての記憶を取り戻す。同じく刹那としての記憶を取り戻した彼の死を目の当たりにした後、怒りを爆発させて紅蘭の神武を吹き飛ばし、刹那を殺したマリアの神武も投げ飛ばす程の怪力を発揮するも、最後は大神の神武を追い詰めた隙を突かれる形で、すみれの神武の薙刀に背後から貫かれる形で最期を迎えた。
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