変身形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 07:00 UTC 版)
『T2』では大きく分けて2つの変身像(警官・白バイ警官)が見られるが、一時的なものも含めすべて記載。また、『ジェニシス』にて登場したものも全て記載する。 スキャニング タイムスリップ直後にパトロール中の警官を殺害し、制服のみをコピー。その後、パトカーの車内に搭載されている小型のPC端末に一旦触れて操作していることから分かるように、単に触れるだけで、機械の操作方法や記録情報などを瞬時に読み取れる。また、拡張特別編ではジョンの部屋を指先で触れて探索し、ポスターの裏に隠してあった写真を発見した。包丁はジョンの養母に擬態して料理をしているときにコピーした。 裸体 未来からタイムスリップしてきた直後は全裸。未来からの転送時に発生した電波を調査しに来た警官を狙い、制服姿を真似る。 警官 『T2』の序盤から中盤、終盤のT-800との最終決戦に掛けて多く見られる。一見制服を着ているように見えるが、実はこれも擬態で体の表面を変化させて「制服を着ているように見せかけて」いる。但し先述の殺害した警官から奪った拳銃だけは本物。終盤の最終決戦時は下記の擬態機能異常が生じた影響で、下半身は白バイ警官仕様のズボンとブーツへと変化している。 『ジェニシス』でも、警官姿で登場しているが、『T2』では西洋系の顔立ちであったのに対し、こちらは東洋系の顔立ちで構成された姿をしている。 ジャネル・ヴォイト(ジョンの養母) ジョンの帰りを狙い、ジャネルを殺して成りすまし待っていたT-1000であったが、ジャネル本人の性格とはかけ離れた所謂“教科書通りの母親像”しか表現することが出来ず、ジョンに怪しまれその後T-800に見抜かれた。T-800は養父トッド・ヴォイトも殺されていることも看破した。 また、終盤で模した像が次々に現れるシーンでは腕のナイフの位置が左右逆である。 精神病院の床 サラを殺害するため、潜入した精神病院内にて隠密行動するために床に変身した姿。下記の通り、潜んでいることを知らずにスタッフが通り過ぎたところを見計らい、スタッフの姿をコピーしつつ、姿を現していった。 精神病院の警備スタッフ 上記の姿からスタッフが知らずに歩き過ぎたところで相手のデータを読んで擬態した姿。このシーンは、スタッフ役の役者が双子という特殊な事情から成功したシーンでもある。本物を殺害し、拳銃を奪い、サラを殺すためしばらくこの姿で病院内を歩き回り、サラを探した。 白バイ警官 『T2』にて登場しており、風貌は最初の警官と同じだが、専用のジャケットを羽織り、下半身は白バイ警官用の白のラインが入ったズボンに専用ブーツに変更され、ヘルメットにサングラス姿(これも頭部の表面を変化させて身につけているように見せかけている)で目が隠れているためか、序盤での警官よりもさらに無表情かつ、最も不気味でT-1000らしさが存分に出ている。劇中の後半の多くがこの擬態である。奪った無線機からサイバーダイン社に急行する指令無線を受信した。サイバーダイン社にバイクに乗ったまま入り込んでT-800たちがトラックで逃走している事に気付き、ヘリコプターに突っ込んで乗り込みT-800たちを追い掛け回した。この時だけはヘリのパイロットを殺さず、飛び降りるように指示している。もしパイロットを殺せば機体重量のバランスを崩して墜落の危険があること(ヘリに限らず航空機では充分にありえる)を感知していたのかも知れず、高度な判断力があることを示唆している。その途中、T-800にヘリを破壊され、液体窒素を積んだタンクローリーに乗り換えた。ヘリを操縦しているとき、良く見ると腕がさらに2本生えており、下の腕でヘリの操縦をし、上の腕でサブマシンガン(MP5K)の発砲と弾薬の再装填を行っていた。ここでもT-1000の能力の高さが伺える。 破片 液体窒素を浴びて冷凍化された上記の状態のT-1000が、T-800に撃たれた衝撃で細かくバラバラになったもの。溶鉱炉の熱で融解・再生し元の警官姿に戻る。しかし、T-1000はプロトタイプであるため、この際の急激な凍結・粉砕・解凍を受けて擬態機能に異常が発生する。 サラ・コナー 『T2』においてT-1000が擬態した人物の中では唯一殺されていない人物。サラの肩に指を変化させた錐状の太い針を刺し付けながらサラを脅迫した時にデータを読み擬態。その後、ジョンをおびき寄せようとするが劇場公開版と特別篇ではジョンがT-1000を見破る解釈が違っている。劇場公開版ではジョンにとってはあり得ない弱弱しいサラを演じてしまいジョンに違和感を感じさせ、後ろからショットガンを構えた本物のサラが現れ、ジョンに「(射線上にジョンと偽者サラがいて撃てないので)そこをどきなさい!」と発したため偽者だと判断したのに対し、特別篇では単純にT-1000の擬態能力のバグを見て偽者と見破っている。このあと、本物のサラのショットガンの射撃を連続で受け変身を解く。このシーンも双子であるリンダ・ハミルトンとその姉のレスリー・ハミルトンによって成功したシーンである。実際は手前のT-1000を妹のリンダが演じ、奥側の良く見えないサラを姉のレスリーが演じ、バストショットになる際は妹のリンダが演じている。 ブティックの試着室の鏡 『ジェニシス』にて登場。カイル・リースを追跡し、殺害するためにT-1000が擬態して潜んでいた時の姿。他の警官がカイルを逮捕して連行しようとしていた隙に姿を表し、警官の一人を殺害、奇襲を仕掛けた。 カイル・リース 『ジェニシス』にて登場。カイルとの接触と交戦の最中にコピーして変身。本物と同時にサラの元に表れたが、サラにとってはどちらを撃っても判別が着くため、足を撃ち抜いた事であっさりとばれてしまっている。
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変身形態
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身長は179cm、無駄な肉が全く付いていないほど引き締まった体型をしている。ベースの容姿となった人間は類いまれな美貌とプロポーションを持った女性モデルであり、完璧な美しさを求めて造形された。 普段は主に錆色のレザースーツ姿がメインだが、本項では本編で表した姿で、一時的なものも含め全て記載する事とする。 裸体 ビバリーヒルズにて未来から転移してきた時の姿。セクシーボディーとブロンドの長い髪の毛が特徴。小説版では服を奪った女性から、シミひとつない美しい顔立ちを持ち、胸の形も完璧で全く垂れていないと評されるほどの美貌を持つ。ゲーム作品Terminator 3: The Redemptionでは転移前の裸体の彼女が登場するが、髪型は何故か既にシニヨンになっている。 錆色の服装 劇中で最も多く登場するのがこの姿。通りすがりの女性(キャロリン・ヘネシー)が任務の目的に適切な身長、体形だったため、彼女を殺して錆色の革ジャケットと薄着のシャツとパンツ、黒いレースのワンダーブラと黒のひも型ビキニパンティ、その他のアクセサリーまで全て着ているように見せかける。ボディラインを強調するタイトなスタイルが特徴的。髪もシニヨンに纏め、より女性らしい雰囲気を醸し出している。T-1000同様、液体金属を変化させて服を着せているように見せており、実際に着用している訳ではないが、小説版では実際に奪って身につけており、警官を誘惑する際に服を脱いで裸体を見せつけている。 スコット・ピーターソン 逃走したケイトに近づくため、婚約者であるスコットを殺害してなり代わった姿。殺害後に訪れた警官の車に同乗、警官を殺害してケイトのいる墓地に向かう。墓地にてケイトを見つけ、不敵な笑みを浮かべながら彼女の目の前で上記の姿に戻る。この時の変身の際、一端液体金属を外して骨格状態になり、その直後にまた液体金属を被せ、上記の姿になった。 CRSの女性職員の制服姿 T-1を起動させるためにCRSに侵入した時の姿。服装を真似て変化させただけなので、顔立ちは錆色の服装の時と変わらない。 ケイト・ブリュースター T-1を起動させた後、彼女の父でありターゲットであるロバートに近付き殺すために変身した。美人だが薄紫のシャツに黒のスキニーパンツ、野暮ったいジャケットとかなり地味な服装。いきなり彼女に変身できたのは、序盤で彼女の喉を踏みつけたときにデータをコピーしたため。 骨格姿 表層の液体金属を除いた、T-Xの本来の姿。丸みを帯びた人間の女性に近いフォルムの金属ボディーでシルバー色の頭蓋骨に青く光る細い目があるのが特徴。口や頭部、関節部分など一部青色に光る部分が存在し、光る部分が点滅することで液体金属をコントロールし、機体が特定の人間に変身したり服を着ているかのように偽装している。骨格自体は痩せ気味で口は割と大きめで、歯は産業用ダイヤモンドより硬い。終盤、激しく咆哮を上げながらジョンに襲い掛かるが、T-850に動きを封じられてT-850の水素電池を口腔に押し込められ、T-850共々爆発に巻き込まれて破壊された。最期に爆破される直前に、液体金属で以前の顔を再構築しようとするが、液体金属をコントロールする機能が故障していたために正常な擬態機能が働かなくなっており、色が肌色でなく元の銀色となっていた。
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