咲森学園
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「革命機ヴァルヴレイヴ」の記事における「咲森学園」の解説
櫻井 アイナ(さくらい アイナ) 声 - 茅野愛衣 1年生。16歳。誕生日は4月28日。牡牛座のAB型。放送部所属。 ツインテールと眼鏡が特徴の少女で、ハルトやショーコ、キューマとよく行動を共にする。孤立しがちなサキとも普通に接して彼女が最も心を許せる存在となり、嫌われ者のライゾウが撃たれた際には駆け寄って気遣うなど、内気ながらも芯は強く優しさに満ちている。キューマ曰く「悲しい話は嫌いだけどホラーが好き」。 キューマやサキと同じく、ハルトの身体の奪還に協力し、彼の身体の異常を知る1人。マギウス化による狂暴化について苦悩するハルトを「神憑き」と称えて労わったが、モジュール77へ潜入してきたクーフィアの駆るバッフェの無差別機銃掃射に巻き込まれて死亡した。アイナの死は世界の人々から学園への注目をより集める理由となったうえ、彼女の面影はその後もハルトやサキ、キューマにとってそれぞれ勇気の源となるなど、影響を与え続けている。 霊屋 ユウスケ(おたまや ユウスケ) 声 - 吉野裕行 2年生。17歳。「真歴における文化思想研究ならびに討論部」所属にして、男子文化部のリーダー。新生ジオール内閣設立に伴い、文部科学大臣に就任。 気弱な性格だが機械関係には詳しく、オタク仲間とよくつるんでいる。学園の独立前に女子更衣室の覗きを行っていたために校舎の構造にも詳しいことから、独立後は環境システムのダウン時などにリストア要員として駆り出されている。後にヴァルヴレイヴの整備クルーとなり、タクミから「筋が良く才能がある」と評価される。 『2nd』では引き続き、ヴァルヴレイヴの整備クルーとしてハルトたちと共に行動し、地球降下作戦に参加する。ハルトたちの正体を知っても掌を返すような態度は取らず、モジュール77奪還作戦の開始前は戦争を通して友情を育んだライゾウのことを気遣う態度を見せた。 オタク仲間に上杉セイヤ(かみすぎ セイヤ、声 - 須嵜成幸)と宮町トオル(みやまち トオル、声 - 増元拓也)がいる。 連坊小路 サトミ(れんぼうこうじ サトミ) 声 - 浪川大輔 3年生。18歳。生徒会長。新生ジオール内閣設立に伴い、官房長官に就任。 実務能力に長けたエリート気質で、学園設立以降生徒会長に3年連続トップ当選という実績を持つ優等生。同時に話す多数の人間の声を正確に聞き分けるという特技を持つ。生真面目でプライドが高く、公私問わず「私」を第一人称とするなど気取った口調で喋る。しかし、想定外の事態に直面すると挫折する気弱さを持つうえに気丈な女性には強く出られないため、特にタカヒには頭が上がらない。妹・アキラを大切にしており、多忙の合間を縫って連絡を取ったり食糧(菓子)を調達したりと世話を焼いているが、小・中学校時代にはアキラの受けていたいじめに対して保身のために見て見ぬふりをしていたため、少々邪険に扱われている。 咲森学園独立後は、その能力を生かして内政や指令室責任者などを担当。学園の生徒やアキラを守ろうという責任感は強いが、両者の中で徐々にショーコの影響力が強くなっていくことに苛立ちを募らせる。戦争については当初、ARUSに依存する消極的な姿勢を見せていたが、エルエルフの介入やARUS艦隊の全滅によって追い詰められるに伴い、生徒たちを守るべく弱腰ながらも戦う覚悟を決めていく。 『2nd』では引き続き、ハルトたちと行動を共にして地球降下作戦に参加する。その地球降下の際、過去の贖罪を果たすために危機に陥ったアキラを救おうとエルエルフに懇願し、降下シャトルの軌道を変更させた。それ以降何度も命の危機に瀕しながらも、諦めずにハルトやエルエルフを信じ続けるなどの精神的成長を見せ、エルエルフにヴァルヴレイヴIへ乗るよう促された際には、先述のアキラへの想いから迷わず了承したこともある。アマデウスとカインの告発放送の後はタカヒたちと共に月を脱出し、ハルトたちの正体を知ってなお彼らを信じ、不器用なりにもアキラのことを気遣い続ける。 モジュール77奪還作戦後、タカヒとの結婚式の模様が描かれた。 200年後に登場している連坊小路はカミツキとなった同一人物なのか、彼の子孫なのかの答えは不明である(小説版においては、アキラの独白の内容から別人であることが示唆されている)。 二宮 タカヒ(にのみや タカヒ) 声 - 寿美菜子 3年生。18歳。ゼロGバレエ部所属にして女子運動部のリーダー。新生ジオール内閣設立に伴い、外務大臣に就任。モジュール77司令部の配置整備後は、バリアシステムを用いたシールド制御を担当する。 縦ロールの金髪や自分の腕を挟めるほどの巨乳を持つ。常に他人を見下したような口調のため、生徒会のメンバーからの評判は悪いが、ARUSに見捨てられて落ち込んでいたサトミに平手打ちを食らわせて叱咤するなど、根は気丈で逞しい。しかし、ショーコの独立提案に賛同した割には環境システムがダウンすると真っ先に掌を返して彼女や自分を批判したサキを責めるなど、追い込まれることには弱い。 『2nd』では引き続き、ハルトたちと行動を共にして地球降下作戦に参加し、女性メンバーたちの中ではリーダー格を務める。戦いの中では弱気になることも多かったが、アキラを助けるためにサトミが降下シャトルの軌道変更を頼んだ際はフォローを申し出たり、マリエが命を落とした際は花が見つからなかった代わりに自らのリボンを彼女の遺体に添えたりするなど、思いやりのある面も見せている。また、ハルトたちの正体を知っても掌を返すような真似はせず、サトミと共に作戦の成功を見守っている。 モジュール77奪還作戦後、共に戦いを生き延びたサトミと結婚した。 取り巻きに山元リリィ(やまもと リリィ、声 - 木村はるか)と亘理エリ(わたり エリ、声 - 真田アサミ)がいる。 北川 イオリ(きたがわ イオリ) 声 - 安野希世乃 2年生。17歳。生徒会副会長。新生ジオールの内閣設立に伴い、法務大臣に就任。 サトミを盲信して恋焦がれるほど慕っているため、彼を巡ってタカヒと軋轢が生じることがある。 『2nd』ではモジュール77に残り、ショーコたちと地球降下作戦に発ったメンバーを見送った。ハルトたちが月に帰還した後、ドルシアに強制連行されていた父・ミツトシと再会を果たす。その再会をお互いに喜んでいた様子が見られる限り、親子の仲は良好であった模様。アマデウスの告発とミツトシの死によってハルトたちへの疑念を深め、シャトルでの脱出の際に彼を射殺する。その後に復活したハルトを「化け物」呼ばわりし、彼をARUSへ引き渡すようショーコに決断を促したが、アキラの流した告発放送の際にはショーコと共に世界の真実を目撃する。それでもハルト達への疑念は消えなかったが、負傷した状態で起き上がったリオンからもう一度話し合う事を諭される。モジュール77奪還作戦後、サトミとタカヒの結婚式に参列し、2人を祝福した。 貴生川 タクミ(きぶかわ タクミ) 声 - 羽多野渉 31歳。物理の教師。柔道部顧問。 ドルシア軍が襲撃してきた際、ショーコが救助に向かった車の中に取り残されていた。バッフェの流れ弾で車ごと地中に埋まって自身も負傷していたが、ショーコと共に辛うじて難を逃れていた。学園の独立後はヴァルヴレイヴの調査や整備に専念するため、モジュール77の格納庫で寝泊りしている。 正体はVVV計画に携わる元ジオール軍所属の研究者。エルエルフによれば、「認識番号:JS279154277。ジオール軍第4研究所所属マスターフェロー」とのこと。配属当初は研究職だったが、パイロット候補である生徒たちの扱いを巡って上層部と衝突し、生徒たちの監視役として学園へ左遷させられていた。そのため、ヴァルヴレイヴの全貌までは把握していないが、主任であるソウイチのことは「悪魔と契約した存在」と恐れており、ドルシアで対面するまでハルトに真実を話そうとしなかった。 『2nd』では月に到着後、エルエルフと共にRUNEの研究やハルトの人体実験の協力などを経て彼の身体の異常を知る者となり、モジュール77に残されていたデータを元に新装備の「インパクト・ブースター」を開発した。地球降下作戦中もハルトたちと行動を共にしており、RUNEやヴァルヴレイヴに関するアドバイザーを担っている。 七海 リオン(ななみ リオン) 声 - 堀江由衣 22歳。保健体育を担当する教育実習生の巨乳の女性。新生ジオールの内閣設立に伴い、厚生大臣に就任。 ドルシアの初襲撃時には避難先でスクール水着越しにマリエに乳房を揉まれても端末の映像に夢中で気づかなかったり、その後にARUSから提供された風呂では女子生徒たちと共に浴槽に浸かりながら気さくに会話するなど、少しゆるい所があるものの意思疎通は順調な模様。モジュール77に住まう大人の中で唯一の一般人だが、タクミは「学園という体裁を取るためにやむを得ず入れた」と推測している。 ショーコの独立提案に異議を唱えず賛同したり独立後も生徒会の質問をはぐらかすなど、教師としては頼りない。生前のフィガロから新生ジオールの代表に任命されてもそれを受け入れられずに狼狽したほどであるが、アイナの死亡後にはモジュール77の格納庫に付着した彼女の血痕の掃除を泣きながら自分の意志で行うなど、責任感を覗かせるようになった。また、「教師である」というだけの理由で自身が新生ジオールの代表であり続けることに疑問を持った結果、生徒たちの意見を尊重するために総理大臣選挙を提案し、自身も立候補した。 『2nd』では、地球降下作戦には参加せずにモジュール77に残り、ショーコたちと共に地球降下部隊を見送った。咲森学園の虐殺時には生徒たちの脱出を促し、その際に負傷したためにコンテナ内では寝込んでいたが、モジュール77奪還作戦時に起き上がり、疑心暗鬼に陥っていたイオリにもう一度ハルトたちと話し合う事を諭した。 その他の生徒達 上記の面々以外の、番匠ジュート(ばんじょう ジュート、声 - 高中宏之、3年生。ラグビー部所属にて男子運動部のリーダー。新生ジオール内閣設立に伴い、国土交通大臣に就任した男子生徒)、女井ヨウヘイ(おない ヨウヘイ、声 - 浅利遼太、1年生。生徒会書記)、赤石ミドリ(あかいし ミドリ、声 - 安済知佳、2年生。生徒会会計)など、多数の生徒・新生ジオールの住民達。 人数は膨大に上るが、ドリルビットと毒ガスを伴ったドルシア軍小隊の侵攻を受けた際には相当数が虐殺された。第21話では、生徒たちを「化け物」と認定したARUS軍によってそれ以上の虐殺が行われたために、最初に射殺されたヨウヘイを始めとして生徒の大多数が殺害され、生き残りはマスドライバーを使って月から脱出した。その後、ハルト達の支援派(サトミやタカヒなど)とカミツキの危険視派(ショーコやイオリなど)に分裂してしまうが、世界の真実を知ったことでリオンから諭され、モジュール77奪還作戦後のサトミとタカヒの結婚式の時にはその関係は元の鞘に戻っている。 小説版においては、ヨウヘイではなくハルトが射殺され、ショーコが生徒達には何もしないで欲しいと懇願し、ジェフリー大統領もそれを受け入れたため、化け物として認定されたのはヴァルヴレイヴのパイロットだけに留まり、虐殺は起きていない。
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