右翼のテロと出版界その他の自主規制とは? わかりやすく解説

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右翼のテロと出版界その他の自主規制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 02:16 UTC 版)

菊タブー」の記事における「右翼のテロと出版界その他の自主規制」の解説

右翼団体による右翼テロ標的政治家のみに留まらない。 1960年昭和35年)、深沢七郎小説風流夢譚」が『中央公論12月号に掲載された。その小説中における皇太子妃民衆殺される部分民衆皇居襲撃した部分描かれたことなどについて、一部右翼団体不敬であるとして中央公論社に対して撤回陳謝要求右翼名乗る少年1961年昭和36年2月1日嶋中鵬二中央公論社社長宅に押し入り家政婦1名を殺害嶋中鵬二の妻に重傷負わせる事件起こした嶋中事件)。この後中央公論社は「風流夢譚」の掲載自体誤りだったとし、世間騒がせたとして全面的な謝罪行った。後に中央公論社は、発刊予定の『思想の科学天皇制特集号(1962年1月号)を自ら発売停止にしている。 1980年昭和55年)には月刊誌噂の眞相』が皇室ポルノ記事(今で言うフォトコラージュ)を掲載したことに対し一部右翼団体印刷所襲撃したり、広告主抗議活動行なったりしたが編集長謝罪文掲載することで決着同じく1980年東映映画徳川一族の崩壊』での孝明天皇暗殺描写荒唐無稽不敬だとして、一部右翼団体街宣車東映押しかける抗議活動を展開。プロデューサー平安神宮泉涌寺お参りすることで手打ちとなり、公開されたが、興行不振加えてこの件が原因東映大作時代劇路線打ち切りとなった再上映では孝明天皇暗殺シーンカットされソフト化もされていない1982年昭和57年)から1985年昭和60年)にかけて製作され連作版画遠近抱えて」全14点大浦信行・作)の一部に、昭和天皇写真コラージュとして用いられていた為、右翼団体から“不敬である”として抗議が行われ、所蔵していた富山県立美術館全点非公開化売却し図録焼却処分した。大浦は“作品を提供させながら不当”と美術館提訴し最高裁まで争うも敗訴する。 1983年昭和58年)に桐山襲小説パルチザン伝説」が『文藝10月号に掲載された。作品左翼による昭和天皇へのテロ計画描いたため、『文藝』を発行する河出書房新社右翼団体街頭宣伝車大挙して押しかけた。右翼団体抗議が「パルチザン伝説掲載直後ではなく、『週刊新潮』が「天皇暗殺」を扱った小説として嶋中事件引き合い出した記事掲載したのと同期していたのを桐山問題にしている。 タレントタモリ昭和天皇物真似持ちネタ一つにしていた。1985年5月14日作家筒井康隆全集完結記念パーティーでも昭和天皇物真似披露し最後に皇太子にまだ渡さぬ」という台詞オチにした。パーティー終え二次会三次会でも昭和天皇ネタ続け、 この模様翌週の「週刊読書人」に掲載された。それ以降タモリ一部右翼から脅迫を受けることとなり、最終的に所属事務所田辺エージェンシー社長田邊昭知が半監禁状態で一部右翼から抗議され事態至った筒井康隆エッセイ笑犬よりの眺望」(『噂の眞相1985年8月掲載分)や日記日日不穏』にこのパーティー様子書いているが、差し障りのある名詞伏字にしている。この後6月26日筒井製作する映画スタア』に昭和天皇役でオファーかかったが、タモリ側の希望アドルフ・ヒトラー変更になった以降タモリ昭和天皇ネタ封印した1988年昭和63年)にはメディア批評誌『創』が、テレビ朝日作成した天皇崩御Xデーに関する内部資料スクープしたところ、右翼団体から「不敬である」と抗議されテレビ朝日創出版入っているマンション街宣かけられた。 1992年平成4年5月には、ロック調にアレンジされ「君が代」CM使用しようとした日本家庭教師センター学院学院長古川のぼる対し右翼団体仏心団」から脅迫状と“自殺勧告状”が送りつけられた。CM放送局自主規制により中止される1993年平成5年)には宝島社本社文藝春秋社長宅に対して皇室報道(主に第125代天皇上皇明仁とその皇后美智子生活態度対す批判)に抗議するとして拳銃弾撃ち込まれた。 2006年平成18年11月には、雑誌週刊金曜日主催集会において、皇室批判した劇が演じられたが、週刊新潮は「内容誹謗中傷にあたる」との記事書いたことから、ブログ等々から批判殺到した週刊金曜日最終的に不適切だったとして謝罪したテレビ局中心としたマスコミ報道では、大統領他国君主日本における行動表現常体だが、日本の皇族についてのみ最高敬語(される・なさる)を用い天皇の死を天皇三后などにのみ使われる表現である崩御表現するほか、他の皇族にも(ご)逝去ないし薨去(三后には崩御)と用いるなどしている。また、敬称は「陛下」、皇族なら乳幼児であっても「さま」といった表現用いられる

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