原子爆弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 03:41 UTC 版)
原子爆弾(げんしばくだん、英: atomic bomb)あるいは原爆は、ウランやプルトニウムなどの元素の原子核が起こす核分裂反応を使用した核爆弾であり、初めて戦争において攻撃用に実使用された核兵器である。原子爆弾は、核爆発装置に含まれる[1][2]。水素爆弾を含めて「原水爆」とも呼ばれる。 核兵器は通常兵器と比較して威力が極めて大きいため、大量破壊兵器に位置付けられ、核不拡散条約や部分的核実験禁止条約などで、実戦での使用が禁止されている。
注釈
- ^ 原子砲によって発射される核砲弾の例には280mm砲のW9がある。
- ^ 戦術核用無反動砲の例としては核出力0.02キロトンのデイビー・クロケットがある。
- ^ 『原子力のすべて』−地球と共存する知恵− 内閣府「原子力のすべて」編集委員会編 第7章第4節より
- ^ プルトニウムはガンバレル型では選択されない。プルトニウムとガンバレル型についてはMark 2 (核爆弾)を参照のこと
- ^ D-T強化方式では核分裂による熱でコアが膨らむ前に核反応が進むため、コア部を慣性力で閉じ込めるためのウラン238製の分厚いタンパーに代わってベリリウム製の薄い反射体としてのタンパーに変えられる。
- ^ D-T強化方式の原爆の例として、1956年に米国が開発した「スワン」がある。「ファットマン」が長さ3.25m、直径1.52m、重量4,500kgだったのに対して、スワンは長さ58cm、直径29.5cm、重量45.6kgだったが、エネルギーは20キロトンに対して15キロトンであったとされる。
出典
- ^ “核爆発装置 - ATOMICA -”. atomica.jaea.go.jp. 2020年6月29日閲覧。
- ^ “知恵蔵の解説_フィズル”. コトバンク_(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」. 2018年2月24日閲覧。
- ^ “イランの原子力開発と原子力施設”. 2022年8月3日閲覧。
- ^ “原爆用と産業用プルトニウムとの組成の比較”. 2022年8月3日閲覧。
- ^ NRDC Profile: Thomas B. Cochran
- ^ 山田克哉著 『日本は原子爆弾を作れるのか』、PHP研究所、2009年1月30日第1版第1刷発行、ISBN 9784569706443
- ^ 広島電鉄公式サイト>電車情報>車両の紹介:単車 - 650形 ※2022年3月19日閲覧
- ^ 大西 比呂志「相模湾上陸作戦―第二次大戦終結への道」、ISBN 978-4896601329
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