冷凍妖怪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:29 UTC 版)
「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「冷凍妖怪」の解説
主に気温の低い地域に住む、氷雪や冷気を操る日本妖怪。 雪ん子(ゆきんこ) 声 - 白石冬美(第1作)、山田栄子(第3作)、三輪勝恵(第4作)、竹内順子(異聞妖怪奇譚) 初登場は原作『雪ん子』(アニメ第1作48話)。わら頭巾を被った少女の姿だが、人間を凍らせアイスキャンデー状になった魂を取って食べる恐ろしい冷凍妖怪(アニメ第1作は原作や他のアニメ化作品と比べ、異なる顔つきをしている)。雪女や雪男と組んで北海道の大雪山系の洞窟を根城にし、近隣住民を凍らせて魂を集めていた。捜索に訪れた鬼太郎も凍らせようとするが逆に溶かされ、同じく溶かされた雪男・雪女の溶液と集まり氷の巨人になって逆襲するが、さらなる高熱を浴びて蒸発する。第3作ではその後復活する。 第4作では山の動物たちを殺した人間を、特製のアイスキャンデーを食べさせることで氷漬けにするが殺しはせず、人間によって殺された動物たちを一頭ずつ地蔵を作って供え物も用意して弔うなど優しい性格をしている。 雪男(ゆきおとこ) 声 - 佐藤正治(第3作)、宇垣秀成(第4作)、平井啓二、宮崎寛務(第5作)、広瀬正志(異聞妖怪奇譚) 初登場の原作『雪ん子』、アニメ第1、3、4作で雪ん子や雪女と組んで登場。外観はUMAとしての雪男よりもむしろなまはげ(アニメ第1作では原始人、第5作ではビッグフット)に似ている。原作では冷たい息を吐くだけだが、アニメではつららを振るったり雪崩を起こしたりと力技を披露する。第4作では正式に雪女の夫で雪ん子の父親として登場。冬の山の管理者であり動物たちの守護者でもある。大雪崩や氷柱を弾丸にして飛ばすなどの能力を持つ。強行的な行動を取ったが、人間らが山の動物たちを殺さなければ暴れない。 雪女(ゆきおんな) 声 - 小原乃梨子(第1作)、坪井章子(第3作)、中友子、松井摩味(第4作)、高島雅羅(異聞妖怪奇譚) 初登場は原作『雪ん子』で、アニメ第1、3、4作でも雪ん子や雪男と組んで登場。また、アニメ第1、5、6作、『妖怪千物語』は原作やアニメ第3、4作とは容姿が異なり、端整な顔立ちをしている(原作やアニメ第3、4作は雪ん子とほぼ同じ顔立ち)。アニメ第1作では人間を酷評しており、鬼太郎が人間の味方をしていることを快く思っていない。 第4作でも第58話で家族(雪男と雪ん子)と共に溶けるが後に復活、第98話・第99話でつらら女と組んで、ぬらりひょんや西洋妖怪に挑む鬼太郎に加勢する。家族同様、山の動物たちを想い庇う心の持ち主。 『妖怪千物語』第25話では水虎と戦う鬼太郎の味方として登場。アニメ第5作以降は雪女に多数の同族個体が存在し、独自のコミュニティーを作っている。第5作では飛行能力も持つ。「雪女」として以下の者達が主要キャラクターとして登場。葵(あおい) 声 - 園崎未恵 アニメ第5作第77話で初登場した雪女。ポニーテールの髪形をしたグラマラスな体型の美女。雪女・真白の親友で彼女に次ぐ実力者。鬼太郎に対抗するための修行で雪女郎や真白を超えるほどの妖力を身につけている。当初は真白を死なせた鬼太郎を許すことができず、ネコ娘を人質に鬼太郎を呼び出して殺そうとするが、自分の怒りと悲しみを正面から受け止めた鬼太郎の命がけの説得で改心したことで、妖怪四十七士の一士として覚醒し、その山形県代表となる。本来は明るく快活な性格で他者への思いやりが強く、同族に逆らって鬼太郎と戦うことの罪深さも自覚していた。和解直後にネコ娘に恋の宣戦布告をしたり、第95話でバレンタインデー前に人間界の服を新調して鬼太郎を象った冷凍チョコを持参したりと、鬼太郎に好意を寄せる言動をしているが、毎回ネコ娘には「からかっただけ」と述べている。 雪女郎(ゆきじょろう) 声 - 笠原留美 第5作第30話で初登場。雪女の元締め。左目の辺りに傷のような赤い模様がある。その地位相応に雪女の中でもトップクラスの実力を誇り、統制力もある。義理堅い姐御肌な性格。 真白(ましろ) 声 - 佐藤ゆうこ 第5作第7話で初登場。人間を愛して半妖怪の子供まで設けた姉が雪入道に子供諸共処刑されたため、人間と親しい妖怪を嫌い凍らせるが、最後は地獄の炎を得た鬼太郎に倒され、溶けて消える。この一件はぬらりひょんに唆されて起こしたことで、生前は同族の中でもほぼ最強と格付けされていた。第47話と第77話では霊体で登場する。 お黒(おくろ) 声 - 中友子 第5作第77話で初登場。お歯黒べったりと顔と声が瓜二つの雪女で、性格も良く似ている。雪女の城でねずみ男のガイドについた。ねずみ男を気に入っている。一見変わった性格な雪女としてコミカルに描かれるが、実力は相応にあり、第85話では葵の補佐役として妖怪城の戦いに参加した。 ゆき 声 - 西村ちなみ アニメ第6作第39話で初登場。ねこ娘の友人の若い雪女。厳密には、ねこ娘やねずみ男と同様に人間との間に生まれた半妖怪。 人間の青年・俊(しゅん、声 - 森田成一)の告白を受けて彼と交際を始め、恋愛未経験であったことや価値観の問題によるすれ違いで一度は別れるが、妖怪・沼御前の一件で相思相愛であることを確かめあい、交際を続けていくことを決める。生真面目な性格で言葉使いも常に敬語で礼儀正しいが、やや思い込みが激しく融通の利かない面もある。 ゆきの母 声 - 三田ゆう子 第6作第39話で登場。娘のゆきが人間男性の俊と交際していることを知り、当初は反対するが、二人がすれ違いや別れを乗り越えてよりを戻し今後も付き合っていく決意を固めたことを受けて考えを改める。実は自身も人間男性と愛し合った過去があって、ゆきの父親も人間であり、ゆきと俊の姿をかつての自身と重ねながら戸棚の中の大量の骨壺を眺めるシーンがある。ゆきとの会話では丁寧な言葉使いだが、一人呟く時は多少蓮っ葉な口調で話す。 一本ダタラ (いっぽんダタラ)/ 雪入道(ゆきにゅうどう) 声 - 増谷康紀(第4作)、半田裕典(第6作) 一本足、一つ目の妖怪。年に一度、12月20日にしか現れないと云われている。 初登場は第3作劇場版『激突!!異次元妖怪の大反乱』で、妖怪皇帝となったぬらりひょんの配下。第4作では51話に鬼太郎父子の顔見知りとして登場。冬眠中に熊と間違えた子狐達の悪戯で起きてしまい、空腹のあまり彼らを食べようと追い掛け回すが、子狐達を探しに来た鬼太郎からもらった餅を食べて再び冬眠する。第5作では一本ダタラと雪入道が別個に登場。第7話では雪入道が雪女一族より格上の冷凍妖怪として登場。雪女・真白の姉を処刑した凶暴な妖怪で、ぬらりひょんと結託し、真白が鬼太郎達に倒された直後に現れて全員凍らせようとするが、真白と同じく地獄の炎で溶かされる。劇場版では同族の一本ダタラが妖怪四十七士の和歌山県代表に覚醒した。 つらら女(つららおんな) 口から冷気を吐く着物を着た女の妖怪。 アニメ第3作84話初登場。地獄マラソンに参加。90話では巨大なストレスの塊を止めるために登場。94話では抜け首を冷やすために登場するが、鬼太郎と敵対した雪女や雪ん子と協力することは不本意に思っていた。 第4作では妖怪王編で鬼太郎に加勢した。 ぶるぶる 声 - 中谷ゆみ(第3作)、沢海陽子(第4作)、堀越真己(第6作) 女性の幽霊のような姿をした暗闇で人の背筋を震えさせる妖怪で、「臆病神」とも呼ばれている。原作「峠の妖怪」(アニメ第1作23話)に登場。本作では妖怪メガネをかけなければ姿を見ることができず、その体は鬼太郎の霊毛でしか固定することができない。また、ぶるぶるが体内に侵入した者は、徐々に体温が下がり、しまいには凍死する。一方で熱には弱い。ある古民家にあった封じ絵の中に閉じ込められていたが、大掃除の際にゴミと共に焼かれたことで解放され、付近の峠を通る車の運転手を狙い事故を頻発させていた。最後は風船の中に閉じ込められて大空へ追放される。 第3作では25話に登場。最期は一反木綿に乗った鬼太郎と化け火に空中戦で追い詰められ、岩壁に封じられる。 第4作では90話に登場。臆病者にしか姿が見えず、熱と光を苦手としている為に夜の間しか活動しない。暗闇で人間を驚かして寿命を奪って生きているが、時代が進むに連れて夜が明るくなり驚かし辛くなったため、峠の古いトンネル内の住処に臆病な人間を引きずり込んで寿命を奪っていた。ねずみ男を操って鬼太郎への反撃を試みるが、最期は多数のつるべ火に囲まれて体内から逃げ出したところを霊毛ちゃんちゃんこで包まれ、そのままつるべ火に炙られて蒸発する。 第6作では60話に登場。過去に悪事を働き巻物に封印されていたが、まなたちが訪れたキャンプ場の薪置場にその巻物が紛れ込み、絵を眺めていた裕太から大翔が奪って焚き火にくべたために復活する。自由に姿を現したり消したりでき、人間を抱えて飛ぶほどの力がある。また、滅ぼすことはできず封印するしかない。
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