主人公とヒロインたち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:33 UTC 版)
藍野 青司(あいの せいじ) 声 - 小野賢章、吉岡茉祐(幼少期) 本作の主人公。高校2年生の少年。17歳。3月15日生まれ。身長は174cm、体重は64kg、血液型はA型。一人称は「俺」。ブレザーは着用せずカッターシャツの下にTシャツを着てる。ツンツン頭で髪の毛の色はプラチナホワイト。いわゆる「巻き込まれ体質」の気があり、グリの出現によりヒロインに振り回され、男子生徒からは嫉妬と恨みを買う日々が始まってしまう。 なぜ彼が選ばれたかというとグリが「有名男性声優同士のBLが見たい」とキスノートにその名前を書いてみたものの、その声優と一字違いだったため。 想いを寄せていた茜と実は両想いだったが、些細な嫉妬から殺人未遂も犯す重度のヤンデレというとんでもない本性を知って恐怖する。グリによってキスノートにグリと茜の名前も書かれ、恋人同士となるも、それが災難の本格的な始まりとなってしまう。 騒動に絶えない日々を過ごすが、皆の憧れの茜と付き合えても全くひけらかさない誠実さや、人に対してツッコミ以外では怒ったり人に恨みを抱くことがなく、他人事でも一緒に悩んでくれる度量の広さを持っているが、周囲の人間は訳ありのバックボーンや人間離れした身体能力の持ち主ばかりのためか、彼の人徳を理解されないことが多く、特に茜と恋人同士になって以降は、周囲の男子生徒から敵意と殺意を一身に浴びている。数年後はグリや茜や柚と結婚する。 グリ 声 - 青山吉能 本作のメインヒロインの一人。身長は143cm。一人称は「私」。父が神様で母マヴロが悪魔というハーフの少女だが、コスプレが好きなことと天使の格好が好きではないという理由で普段は死神の格好で登場している。一度興味をもった対象には全力で食いつくが基本は怠惰で働くのも動くのも大嫌い。愛のキューピッドを務めているが自身は恋をしたことがなく「男女愛」について全く知らず、自分のBL趣味とその場の思い付き(これもほぼBL趣味)でしかキスノートを書かないため、キューピッドとしての役目を果たす意志は全く無い。 ご都合主義により「普通の人には見えない」ことになっているが、これは単にグリの妄想と妄言に過ぎないため、実際には見えている。しかしながら超常的な存在なのは事実であり、人間なら絶対に死ぬような怪我を負っても平然としている。また、キスノートに自分の名前を書きこんだために青司や茜たちは死ぬことが出来ない身体にされてしまった。 傍若無人ではあるが、理解出来なくとも愛情そのものを踏み躙ったりすることはなく、時には天使の本能が働いて本質を突くことがある。数年後は青司と結婚する。 緋山 茜(ひやま あかね) 声 - 沼倉愛美 本作のメインヒロインの一人。17歳。10月28日生まれ。身長は163cm、血液型はB型。一人称は「私」。所属は陸上部。学園のアイドル。青司にとっても憧れの美少女。実は彼女も青司を溺愛していたが、本性はヤンデレで、服の中に襲撃用のグルカナイフを仕込んでおり、その気になったときの身体能力は人間離れしている。下着を見られても平然としているが、裸に関しては見るのも見られるのも恥ずかしがる。 キスノートの力があったとはいえ青司も自分を想っていたことを知り、キスも出来て恋人同士になれたことに幸せを感じている。恋敵と見なしたグリを「チビ猿」と呼び、存在を認めていない。異母妹の柚に対しては溺愛しているわけでもなければ、青司を最優先していることから特別な愛着も抱いていないが、嫌ってはおらず優しく接している。表面の優しい性格は、温厚な態度で他人をかわしているだけで、他人には興味が希薄。そのために、青司絡みか完全に対立している相手以外では寛容に接している。 青司との未来、結婚生活のためにと花嫁修業を欠かしておらず、特に料理と包丁研ぎは大の得意。良くも悪くも恋に生きる女であり、青司に近付く女(本人曰く「メス」)と浮気が大嫌いで彼に近づく女に殺人未遂を犯すほどヤンデレ。なお、あくあだけは将来の義妹となる(予定の)ため、実妹の柚以上に心から優しく接している。数年後は青司と結婚する。 黄蝶ヶ崎 柚(きちょうがさき ゆず) 声 - 長野佑紀 本作のヒロインの一人。高校1年生の少女。16歳。12月21日生まれ。身長は146cm、血液型はB型。一人称は「私」。茜の異母妹で富豪の令嬢。どんなに邪険にされても姉が超大好きな百合少女。 茜に近づく男は全て敵と認識しており、その中でも青司は殺そうと考えるほど大嫌い(茜と恋人になったことが何よりも許せないため)だが、グリが勝手にキスノートに名前を書きこんだことで、自身も青司らと関係を持つ破目になる。その関係が長く続き、青司に対する態度が徐々に軟化してきているだけでなく、彼に対し特別な感情が芽生え始め、しかし台詞に時折トゲがあることがあり、言うなればツンデレに近い。 バリアを張る能力で要人や貴重品を守る生業の一族のため防御術に長けており、茜が繰り出すグルカナイフを折り、車に轢かれそうになった際は接触部がバリア型に抉ってしまうほど。そのため、能力を制御出来なかった幼児期はぼっちだった模様。また、付き人の鶴岡を下僕として扱き使っている。 茜の物品にも興味を持ち、使い捨てたゴミを回収するなど節操のない一面があるが、下ネタは嫌いのようで天亞薇が下品なギャグを言ったときには唖然としていた。お嬢様らしいワガママさと世間知らずな面があるものの、実は青司の恋人の中では最も常識人(他の女達の思考が常識外れであるため)であり、また、主要人物の中では一番グリと仲が良く、グリの消息不明や悪魔になってしまったときには青司以上と言えるほどに一番心配していた。数年後は青司と結婚する。 白峰 樒(しらみね しきみ) 声 - 原由実 本作のヒロインの一人。茜・柚の従妹。17歳。2月14日生まれ、身長は158cm、血液型はAB型。一人称は「私」。緋山家の雑用(作中の描写から汚れ役)をする関係にあり、いつもヘラヘラした表情をしている。変装の達人で、地毛は白だが髪はピンクに染めている。 性や暴力に対する抵抗感が皆無で、他人が大切にしているもの壊すか奪ったり、他者を痛めつけることが大好きな外道。その一方で自分が痛めつけられることも好きな変態だが、自分の思惑から外れていくグリだけは苦手。物事が自分の思い通りにならなかったり、正義感を押し付けられると怒り狂う。彼女の本性を知って恐れている人間もいるが、見ず知らずの人間の人心を掌握する術と演技力に長けており、素性を知らなかった青司も優しい女子を演じていた彼女に気を許してしまい、グリや天界の仕組みをすぐに話してしまった。このことで、永遠の痛み(快感)を味わいたいために不死身になり青司の「恋人」になろうとした。自身の快楽追及のために青司にとって敵とも味方ともつかず、グリ以上に場をかき回すトリックスター。 緋山と黄蝶ヶ崎の家に比べて軽んじられた境遇から奪う形でしか満たす術がない人格が形成され、青司のことは当初は茜から奪うためだけだったが、不死身で際限なく痛めつけられることから興味を抱き、キスをすれば相性が悪くないなど、次第に彼への興味も深めていく。そして、グリと青司との生活は歪んで他人どころか自身でも触れられなかった内面に触れられていくこととなった。
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