主人公とバンド仲間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 19:40 UTC 版)
「BLOW UP!」の記事における「主人公とバンド仲間」の解説
菊池オサム(きくち オサム) 本作の主人公。担当楽器はテナーサックス。関西地方出身で、東京で暮らしながらも常に関西弁で喋る。細身の割に大食漢。 高校時代は勉強もスポーツもそこそこでき、実家は建設会社で金回りも良いという「おいしい男」だったが、都内一流S大学で音楽にのめり込み、留年を重ねた挙句、実家から勘当され、大学を中退してプロを目指すことになる。著名な演奏家を輩出したS大ジャズ同好会「4ビートクラブ」でレギュラーコンボを張ったこともあるが、プレイは粗削りで、スランプにはまって自己嫌悪することもある。食うや食わずやの耐乏生活を送りながらも、音楽を生計の手段と割り切れるほど擦れてはいない。 巨匠クリフォード・デイビスから贈られた遺作「Sam's Blues」を演奏するため樫山・野坂・福田と「丸の内ジャズカルテット(MJQ)」を結成。ストリートライブでの熱い演奏が評価され、有名ジャズクラブから出演のオファーをもらうようになる。最終話では亡くなった由井に代わり、夏のジャズフェスティバルの本命「ライブ・アンダー・ザ・ヘブン」に出演を果たす。 樫山(かしやま) 担当楽器はウッドベース。背が低く、作品後半では頭をさっぱり丸めてスキンヘッドになり、バンダナを巻いている。 普段は自動車整備工として働きながらプロを目指しているが、父親の体調次第では、故郷に帰らなければならない立場にいる。学歴への劣等感から当初は菊池を嫌っていたが、セッションで互いを認めてから行動を共にするようになる。「上手いだけのミュージシャンなら用無しさ」といったぶしつけな言葉で、菊池の甘さを切り捨てることもある。 野坂(のさか) 担当楽器はドラム。渋い味のあるドラマーとして知られ、「赤鼻のブレイキー」なる仇名も。 人のよさそうな小柄なおじさんに見えて、飲んだくれで、借金を踏み倒す常習犯。飲み代のツケがたまった時のみ、店で演奏するという気ままな人生を過ごしている。かつては本場ニューヨークで修行し、クリフォード・デイビスとヴィレッジの安アパートで同居していた。 福田陽一(ふくだ よういち) 担当楽器はピアノ。S大学4ビートクラブ時代のオサムの後輩。童顔で眼鏡をかけている。 3回生で唯一4ビートクラブのレギュラーを取るなど、一目置かれるピアニストだったが、卒業後は大手のキキン・ビールに就職し宣伝部で働いている。仕事は有能だが、多忙で心身とも疲れ気味。MJQへの参加を機に会社を辞めミュージシャンになろうとしたが、職場の彼女に反対されて断念する。 島田(しまだ) 担当楽器はピアノ。音大出身で4ビートクラブに出稽古に来ていた縁で、オサムを貸しスタジオのセッションに誘う。 石橋(いしばし) 担当楽器はドラム。島田が集めたセッションメンバーで、オサムと樫山と3人組でよく行動している。オサムがアイドルのバックバンドになることを「プロダクションの奴隷」と反対した。
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