七芝高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 04:08 UTC 版)
昴が通う学校。東大にも卒業生を送る上位クラスの進学校で、普通科の他にも、昴が所属するスポーツ選抜者クラスが設置されている。制服は紺色のブレザーに男子はネクタイ、女子はリボンを結んでいる。色は両方とも赤色。二期制の高校であるため、2週間ほどの秋休みがある。バスケ部は県内で中の上レベルだが、顧問のやる気の無さと水崎の起こした不祥事を理由に、1年間の活動停止処分を下された。 荻山 葵(おぎやま あおい) 声 - 伊藤かな恵 七芝高校1年3組。昴の幼馴染で、高校に入る前の小中学校の9年間ずっと同じクラスに所属していた。ポニーテールと豊満なバストとツンデレが特徴。勝気な性格で気の強さが目立つが、一方で何かと昴の世話を焼く面倒見のよさも併せ持つ。昴に対して幼馴染み以上の好意を抱いているが、彼の鈍感さとタイミングの悪さからその想いが伝わっていない。猪突猛進タイプで思い込みの激しい一面があり、些細な誤解の積み重ねから昴が紗季やひなたに好意を抱いていると思い込んで取り乱している。 昴は葵の素直になれない性格はわかってはいるものの、自分に好意があるとは思っておらず、幼い頃からバスケを通しての友人、ライバル、恩人と思われている。一方、葵が昴に好意を抱いていることは周囲にはバレバレで、さつきや多恵などの女友達、さらには会ったばかりだった麻奈佳にまでアプローチをけしかけられ、そのためのお膳立てまでされているが、毎回間が悪かったり葵が素直になれなかったりして失敗している。 女子プロレスや空手部にスカウトされるほどの我流の足技を得意としており、昴や一成を容赦なく蹴り飛ばしている。蹴りの他に打撃系や関節技も得意であり、幼少期から昴を殴り飛ばしていたらしい。バスケの他に小学生のころからぬいぐるみ収集が趣味だが、本人は恥ずかしいと思って周囲に秘密にしていたため、昴でさえ知らなかった。古着屋での良品発掘を隠れた特技としている。 中学時代は桐原中女子バスケ部のキャプテンを務め、技術面では地区大会レベルを遥かに凌駕していたが、当時のバスケ部内では最も身長が高かったため、センターを務めることになる。だが本来の適正ポジションでなかったことと(昴に「センターじゃなくF(フォワード)としてなら、お前、絶対すごい選手になる」と言われている)、センターとしては身長が低めだったため、チームの公式戦全敗の歴史を後輩達にリレーした過去を持つ。自分よりも上背の選手への対策としてフェイダウェイシュートを身に付けており、その切れ味は昴から「伝家の宝刀」と評されている。 高校では女子バスケ部に入部せず、休部になった男子バスケ部の立て直しを手伝うためバスケ同好会に参加している。昴には女子バスケ部に入ることを勧められたが、昴をライバルとし、昴とのバスケを一番大切にしているという、女子バスケ部に入らなかった理由を語っている。だがプレイヤーとしての情熱を失ったわけではなく、後に後述の女子バスケ部入部に繋がる。 頻繁に同好会を休む昴の行動に不審を覚え、こっそり後を追って昴たちの事情を知ることになる。コーチとして熱心に女バスに関わる昴を目の当たりにして、勉強や同好会が疎かになることを憂慮し、コーチを辞めさせようと女バスに昴のコーチ存続を賭けて勝負を申し込むが、試合を通じて昴を慕う智花たちの想いを確認し敗北を認めた。試合後は女バスメンバーとすっかり打ち解け合い、時折昴のお目付け役として顔を出す。 竜一達との勝負の際に万里と共に愛莉の指導を行い、かつて自身が目指したヨーロピアンスタイルのセンターの技術を教え、彼女のセンターとしての才能の開花に一役買った。後に昴の依頼で試合後の5年女バスコーチに就任、一ヶ月でラン&ガンの速攻スタイルを叩き込んで6年と互角に勝負できるチームに育て上げた。6年生と5年生チームの女バス合流後は、アシスタントコーチとして昴を支えている。真帆からは「あおいっち」と呼ばれている。 学園祭での女子対抗障害物競走で優勝したためにその運動能力が校内に知れ渡り、以来各運動部から勧誘を受けながらも断り続けていたが、最も執念深く口説き続けていたきららのしつこ過ぎる説得に止む無く折れる形で女子バスケ部に入部、男子部マネージャーとの兼任に挑戦することになる。 身長163cm。1月9日生まれ。血液型O型。好物は桃。成績は割と良。 上原 一成(うえはら かずなり) 声 - 松岡禎丞 七芝高校1年生。昴とは中学時代からの友人。ショートヘアに縁なし眼鏡をかけた平凡な容姿。東大志望のインテリで中学時代は勉強をしなくても学年一位を取っていた。デリカシーのない発言で昴や葵を怒らせて殴り飛ばされることが多いが、超えてはならない一線はしっかりと弁え、からかうような口調ながら部活動の場を失った昴を心配したり、昴の活躍が載ったタウン誌の記事を暗記したりしているなど友達思いな部分もある。バスケ同好会の結成を提案し、自身も人数合わせで参加している。そのことについては昴も密かに感謝しているが、自身の普段の発言で台無しにしてしまっているので微妙な扱いになっている。基本的に勉学を優先しているため、夏休み明けからは万里が同好会に参加したことで週一回の参加になった。同好会メンバーで唯一昴が慧心女バスのコーチをしていることを知らない。 後に生徒会副会長に就任し、男子バスケ部復活の署名運動を行っている。 香椎 万里(かしい ばんり) 声 - 浜田賢二 七芝高校1年生で愛莉の兄。橋田中出身。身長195cm前後の鍛えられた体格で、中学時代は「万里の長城(グレート・ウォール)」の異名を持つ県内トップクラスのセンターとしてその名を轟かす。七芝高校に入学するも間もなくバスケ部が休部になったためバレー部に入部するが、昴たち同好会の活動を知って夏休みから参加を希望する。 妹の愛莉を心底大切に思っているが、幼いころにボートで遊んでいた時に誤って愛莉をボート上から池に突き落としてしまったことで水に対するトラウマを植え付け、さらにデリカシーの無い発言で身長に対するコンプレックスと自身に対する恐怖心を与えたため、長い間愛莉との関係がギクシャクしてしまっていた。それでも妹のことを気にしており、休部の一件もあって妹のコーチが男子高校生であることを聞いて快く思わず「どこぞの馬の骨」と呼んで敵意を持っており、昴がそのコーチと知った瞬間に彼を殴り飛ばした。その後昴から再び勧誘を受けた際に殴ったことを謝罪し同好会に参加することを了承、そして竜一たちとの勝負のために愛莉の指導に協力してくれるように頼まれるも疎遠な関係を理由に断るが、その直後に愛莉本人と言葉を交わす機会があり、バスケを通じて成長した妹の想いを知って、葵と共に愛莉の指導を行い関係を修復する。昴のコーチとしての女バスに対する献身的な指導を目の当たりにし誤解は解けたが、その後も妹関連の危ない発言を聞くと抑えが効かなくなる模様で、シスコンの雰囲気を漂わせている。 真帆から愛莉のあだ名と連なるように「ばんりーん」というあだ名を付けられており、柿園と御庄寺からもそう呼ばれている。女子と会話をすることに慣れていないようで「さん」付けで呼んでおり、同好会の活動の際には姦しいメンバー二人に良いように弄られている。校内の一部では昴とのカップリングが噂されている模様。 水崎 新(みずさき あらた) 七芝高校3年生。名前のみ登場。男子バスケ部部長だったが、部の顧問の11歳の娘と恋仲になったことが露見して問題になり、活動停止処分を招いた上に自主退学扱いにされて七芝高校を辞めさせられ、県外へ引っ越した。中学時代に昴と対戦しており、エースでありながら仲間を自分と同等に活かすプレイは昴に大きな影響を与え、昴が七芝高校に進学するきっかけとなった人物である。 杉本(すぎもと) 七芝高校男子バスケ部の副部長。バスケ部休部の第一報を部員たちに伝えた人物。アニメ版には未登場。 島崎 きらら(しまざき きらら) 七芝高校2年生で女子バスケ部副部長。180cm強の長身と中性的なルックスで、去年のミス七芝に選ばれるなど人気も高いが、実は同性に対するセクハラ大好きな困った人物。 学園祭での女子対抗障害物競走で昴の女装を見抜き勝負を挑むが、介入してきた葵に敗れる。以来その運動能力(と巨乳)に惚れ込んで女子バスケ部への勧誘をしつこく続け、男子部マネージャーとの兼任を提案して、ついに口説き落とした。ポジションはC(センター)。 嘉堂定(かどう さだむ) 元七芝高男子バスケ部監督。指導方針はスパルタで、銀河いわく「サド侯爵の転生」。銀河の依頼で、休部明け以後の昴たちの指導を引き受ける。
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