ゴルドア王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 01:35 UTC 版)
大陸最強と名高く、ベオクはもちろん、ほかのラグズよりも長命であることで知られる竜鱗族の住むラグズの王国。獣牙族や鳥翼族を下したベグニオンですらも強大な竜鱗族を隷属にすることは敵わず、建国以来独立を保ち続けている。国自体が閉鎖的で、ほかの国との交流はほとんどない。 デギンハンザー 声:西前忠久(ヒーローズ) 外見年齢50歳。ラグズ。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは黒竜王(キングブラックドラゴン)。属性は闇。 ゴルドア王国の【黒竜王】。クルトナーガ、ラジャイオン、アムリタの父。かつての女神の加護を受けて邪神を倒したとされる【三雄】の一人。 『蒼炎』ではゴルドア会議の場面でのみ登場。神に次ぐ力を持ちながら他国には干渉しない姿勢を貫き、いかなる戦争にも加わろうとしないため、ティバーンからは「化石親父」とよばれている。その理由は、「争いは行わない」(ひいては起こさせない)という正の女神アスタルテとの約束を守るため、そして自分達が介入することで戦火を大陸全土に広げてしまうことを危惧していたためである。そのため、息子ラジャイオンが「なりそこない」としてデイン王アシュナードの下にいることを知り、大陸全土の戦乱を望んでいたアシュナードがゴルドアを参戦させるためにラジャイオンのことを挑発しても、怒りを抑えて最後までゴルドアを介入させなかった(しかし、ナーシルには「アイクがアシュナードを討つのがもう少し遅ければゴルドアは戦争に参加した」のではないかと推量されていた)。また、かつてベオクとラグズの関係の悪化を危惧して真実を隠したために、後世の「印付き」たちが「女神の禁忌を犯した存在」として迫害や私刑を受けることになってしまったことへの後悔など、内心では計り知れない苦悩を抱え続けてきた。 『暁』第4部にてアスタルテが目覚めたとき、800年前の約束を守れなかったけじめとしてナーシル、ゴートを含めたほかの竜麟族諸共アスタルテ側に付き、裁きを受ける決心をする。そして、「導きの塔」の守護者として実の息子クルトナーガらと敵対することになった。当初はアスタルテとユンヌの目覚めは戦乱によるものと思っていたが、戦闘後にミカヤが友エルランの子孫である「神使」であったことに気付き、まだ希望は消えていなかったことを悟った。そして、アイクたちに敗れた後はユンヌと再会して和解し、生き残った者たちにクルトナーガたちに従うように命じ、アスタルテの下に向かう息子たちを後押しした後は、家族の幸せを願いながら亡き妻と息子ラジャイオンの下へと旅立った。 HP100という掟破りの体力を持つうえに、圧倒的な攻撃力と防御力を誇る。そして、「女神の加護」を受けているため、負の女神ユンヌの加護を受けた武器以外一切の攻撃が通用しない。また、近くにいる敵すべてにダメージを与える技(波動)も持ち、発動率と威力の非常に高い奥義「逆鱗」も所持しているため、単体では『暁』における事実上最強のユニットである。また、彼および配下の竜鱗族は敵対しているイナとクルトナーガの2人には攻撃をせず、反撃もしない。 クルトナーガ 外見年齢17歳。ラグズ。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは竜王子(プリンスドラゴン)。属性は水。 黒竜王デギンハンザーの実子。竜鱗族の中では最年少で見た目はまだ若者であるが、年齢は既に100を超えている。聡明で穏やかだが意思は強い。国自体は閉鎖的だが、彼自身は外の世界との友好を望んでいる。『蒼炎』では船をキルヴァス兵に座礁させられ往生していたアイクと出会い、彼らを助けた(彼はこのとき初めてベオクに出会った)。 『暁』第1部では国を出て「クルト」と名乗っており、ララベルとともになぜか牢獄に捕らえられていた。このときのクラスは放浪者(ピルグリム)となっており、種族表記もベオクになっている。 その後、第3部にてデインとラグズ連合との戦いの終盤に登場。争いを止めさせるためにやむを得ず自ら戦地に立つ。終章ではアスタルテに味方をした父デギンハンザーおよび父に従った竜鱗族と戦うことになる。父であるデギンハンザーの死後、彼の遺志を継ぎゴルドアの黒竜王となった。以降はラグズ王族同様「王者」のスキルを身に付け、常時化身が可能となる。 後日談ではゴルドア新王として他国との交流も盛んに行い、また争いの調停者として平和を保ち続けたという。 彼の名前は『聖戦の系譜』においての前半部の主人公シグルドの妻、ディアドラの父親でもあるバーハラ王家の「クルト王子」より採られたものと思われる(バーハラ王家は聖者ヘイムの血を引き、「ナーガ」という神聖魔法を使う)。 ラジャイオン 外見年齢23歳。ラグズ。『蒼炎』に登場。 ゴルドア国王デギンハンザーの息子であり、クルトナーガ、アムリタの兄。イナの許婚。 デギンハンザーに次ぐ実力を持っており、およそ20年前に外(他国)のことを知りたいと言い旅立った。しかし、デイン王アシュナードに、妹アムリタが生んだ生後間もない甥子(セネリオ)を盾にされ、罠に嵌められて「なりそこない」の薬を飲まされてしまい、姿を歪められてアシュナードの騎竜となる。 死の間際にリュシオン、リアーネの「再生」の呪歌によって人の姿を取り戻し、最期は許婚であるイナの胸の中で静かに息を引き取った。 アムリタ 「デイン王国#王宮」を参照 (※)ナーシル 外見年齢32歳。ラグズ。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは竜鱗族/白鱗(ドラゴントライブ/ホワイト)。属性は光。 イナの祖父。ベオグとラグズの共存の方法を模索して国を出ていたが、国に残してきたはずのイナとの再会で彼女の許婚のラジャイオンが「なりそこない」としてデイン王アシュナードの騎竜になっていたことを知り、孫娘のためにデイン=クリミア戦役ではガリアとデインの二重諜報をしていた。ミストからメダリオンを奪うも、結局はアイクを気に入ってその行動を助けた。船の船長や、ガリアの遣いとさまざまな役目を持ち、ガリアの者とは特に交流が深い。イナに対する溺愛ぶりは相当なもので、ライから「ジジバカ」とまで言われている。 『暁』では国に戻り、デギンハンザーの苦悩を知って何も知らずに国を出たことを後悔し、それ以降は王に従うことを己に固く誓った。そのため、正の女神アスタルテが復活したときには王に付き従い、「導きの塔」でイナとクルトナーガ、そしてアイクたちと敵対する。戦闘後、倒されていなかった場合はデギンハンザーの指示でアイクたちに同行する。 後日談では新国王となったクルトナーガを側近として支えつつ、曾孫の成長を楽しみにしているという。 白竜のブレスは、『蒼炎』では物理攻撃扱いだが、『暁』においては無属性魔法攻撃(要は術符の強化版)扱いになっている。なお、『蒼炎』27章後半では漆黒の騎士を倒せなかった場合、イナを救うため彼と共に城の崩壊に巻き込まれ生死不明になってしまう。漆黒の騎士を倒せた場合は以後自軍ユニットとして参戦する(倒せなかった場合のイナと二択)。イナに比べ初期値が高く、即戦力になる。彼は参戦時期の関係で『蒼炎』では支援を結べず、『暁』でもレベルCまでしか結べない。 ゴート 外見年齢35歳。ラグズ。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは竜鱗族/赤鱗(ドラゴントライブ/レッド)。属性は雷。 国王デギンハンザーに仕える赤鱗の大男。クルトナーガの目付け役。『蒼炎』ではクルトナーガとともに登場するが、出番は少ない。デギンハンザーには忠実で、彼の命には一切逆らわない。『暁』ではデギンハンザーやナーシルと共に「導きの塔」の守護者として立ち塞がる。その戦闘で倒されていなかった場合は、ナーシルと共にアイク達に同行する。 化身後の重量、体格が全味方ユニット中最大であるため、他のラグズユニットを救出することもできる。加入時期の関係上起用されることは少ないが、純粋な攻撃力は歴代のファイアーエムブレムシリーズの味方ユニット中でも屈指の威力を誇っている。また、ナーシル同様参戦時期の関係で支援がレベルCまでしか結べない。 (※)イナ 声:瀬戸麻沙美(ヒーローズ) 外見年齢17歳。ラグズ。『蒼炎』および『暁』に登場。クラスは竜鱗族/赤鱗(ドラゴントライブ/レッド)。属性は地。 ナーシルの孫娘。赤竜と白竜の混血。赤竜ではあるが、化身後の姿はピンクのような色になる。失踪した許婚ラジャイオンを捜すために国を出たが、「なりそこない」となったラジャイオンがアシュナードの騎竜になっていたことを知り、彼の側に居たいがためにデイン国王に従っていた。冷静沈着で分析眼に優れ、軍師としての才も持つ。『蒼炎』では初めはプラハの下で軍師として仕えており、その後デイン王都では指揮官としてアイク達クリミア軍に立ちはだかった。その後ナーシルに手引きによって逃亡、後に捕縛され漆黒の騎士に始末されようとしたところをアイクに救われる。敵の情報を正確に伝えるため、時に味方の士気を下げるような報告も平然とした顔で行う件についてライに突っ込まれている。 『蒼炎』で彼女が自軍ユニットになるのは、漆黒の騎士を撃破未遂(あるいは逃亡)に終わったときのみであった(ナーシルと二択)。 『暁』では、自身でも知らずに許婚の子を宿していることが判明。妊娠した状態のまま最後の戦いに同行していた。後日談で無事出産し、子には「ラジャイオン」と亡き夫と同じ名前を名付けた。
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ゴルドア王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 06:09 UTC 版)
「ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡」の記事における「ゴルドア王国」の解説
黒竜王デギンハンザーが治める竜鱗族の国。火山地帯に存在。ベオクとラグズの問題には基本的には干渉せず、開国以来ほとんど鎖国状態が続いている。竜鱗族は長命で、建国王でもあるデギンハンザーは三雄の1人として800年前の邪神との戦いに参加している。テリウス大陸の7国家のなかではベグニオン帝国とともに最も古い歴史を持ち、その強大な力ゆえに建国以来独立を保ち続けている。
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