ゴルトン‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ゴルトンの法則】
ゴルトンの法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 22:47 UTC 版)
19世紀から20世紀にかけてイギリスで遺伝の研究をしたフランシス・ゴルトンが提唱した理論。子供から見て、両親の影響力はそれぞれ父が4分の1、母が4分の1、祖父母が16分の1ずつ、曾祖父母が64分の1ずつ…であるとして、これらの総和によって子供の形質が発現するとした。この理論では、例えば両親が全くの凡馬であるのに子供が優秀である現象を説明できる。両親の影響力は父4分の1と母4分の1の計2分の1にすぎず、それより以前の代が優秀であれば残りの2分の1に相当するので、これに子供の能力の由来を求めることができるのである。この理論は、メンデルの法則に代表されるその後の遺伝学の成果により、完全に否定されている。しかし、血統表に現れるすべての馬が産駒の能力に影響を与えるという彼の考えは、現在もほとんどの血統理論に取り込まれている。
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