アクセプタンスとは? わかりやすく解説

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アクセプタンス


acceptance

別表記:アクセプタンス

「acceptance」とは、受理受諾容認などのことを意味する英語表現である。

「acceptance」とは・「acceptance」の意味

「acceptance」は、受納受諾容認などを意味する表現である。受け入れる、受諾するなどの動詞の意味を持つ「accept」に接尾辞の「-ance」を組み合わせて名詞形にしたのが「acceptance」である。複数形にする場合は、sを付けて「acceptances」にする。

「acceptance」の発音・読み方

「acceptance」は、アクセプタンスと読む。発音記号米国英語で「ækséptəns」、音節はac・cep・tanceである。

「acceptance」の語源・由来

「acceptance」は印欧語根で「取る」を意味する「kehp-」が語源とされている。ラテン語で「~へ」を意味するad-」と「取る」を意味する「capio」を合わせて受け取る」という意味の「accipio」になり、これに反復の「-to」を合わせることによって、「快く受け取る」という意味の「accepto」になる。「accepto」が変化し古期フランス語で「受け取る」を意味する「accepter」となり、「~すること」を意味する「-ance」と組み合わせることにより、中期フランス語受諾意味する「acceptance」になったとされる

「acceptance」の関連語一覧

「accept(動詞形)」とは


「acceptance」の元となったaccept」は、元々動詞の意味を持つ単語であり、受け入れる、引き受ける、受諾するなどの意味を持つ。「accept」に、動詞名詞変化させる接尾辞の「-ance」を付けることにより、名詞形の意味を持つ「acceptance」にすることができる。

「acceptance」の略語

「acceptance」は、「acc.」と略されることがある

「acceptance」を含む英熟語・英語表現

「acceptance」を含む英熟語英語表現として、以下のものが挙げられる
letter of acceptance(入学許可証
・acceptance of (~の受領承諾
・acceptance of(合格基準
・acceptance situation採用状況

「acceptance」を含む様々な用語の解説

「Acceptance speech」とは


「Acceptance speech」とは、受賞スピーチ受諾演説就任演説のことである。例文として、
He gave his acceptance speech on stage.(彼は壇上受賞スピーチ行った
などのような文章挙げられる

「Letter of acceptance」とは


Letter of acceptance」とは、入学許可証のことである。例文として、
She got a letter of acceptance to her first choice school.(彼女は第一志望校入学許可証手に入れた
などのような文章挙げられる

「Self-acceptance」とは


「Self-acceptance」とは、自己受容のことである。心理学的な面から見ると、「自分自身受け入れること」と表現するともできる一般的に人は、自己肯定する面と、自己否定する面を持っているとされている。通常は、これらがバランスよく働くことによって、失敗反省し次に生かす、というサイクルを送ることができ、多少どちらが上回っていたとしても問題はない。しかし、明らかに大きな差が生じてしまうことによって、生きづらさを感じてしまう人もいる。特に、自己否定感が強くなってしまうと、希死念慮のような症状出てしまう可能性もあり、生死直結してしまうこともある。そうなってしまうと、専門家への相談治療必要になってしまうことも少なくない

一度自己否定に陥ってしまうと、「自分には価値がある」「毎日が楽しい」といった自己肯定感感じることが非常に難しくなってしまい、普段であれば喜びや、楽しさ感じ出来事体験であっても自己否定中にいる人には全て逆効果になってしまうこともある。どうにかしようともがくこと自体が、さらに状態を悪化させてしまうことも珍しくはない。そのような時に重要なのが自己受容考え方である。自己受容とは、自己受け入れることであり、「自分良い面も悪い面も全て受け入れる」といった考え方である。できないこと苦手なことコンプレックス感じていることなど、全てそのままでよいと受け入れることによって、自己否定にしか捉えることができない状態であってもそのような状態すらもそのまま良いという風に捉え直すことができる。一気プラスの状態に持っていくことは無理でも、自己否定考えから抜け出すことができる可能性上がるのが自己受容考え方である。

「acceptance」の使い方・例文

「acceptance」を使った例文として、いかのような文章挙げられる

・She received a letter of acceptance.(彼女は合格通知書受け取った
・The concept was widely acceptance.(そのコンセプト広く受け入れられた)
・Acceptance is possible at any time.(いつでも受け入れが可能である)
・The president is giving his acceptance speech.(大統領就任演説を行う)
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アクセプタンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 03:08 UTC 版)

私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい。
変えることのできるものを変える勇気を与えて下さい。
そして、変えることのできるものとできないものを見分ける賢さを与えて下さい。

ニーバーの祈り

人間心理学におけるアクセプタンス(Acceptance)、受容(じゅよう)とは、その人が置かれた現実の状況について、変化や抵抗しようとせずに、その過程や状況を理解しようとする姿である。その多くはネガティブで不快な状況についての姿勢である。この概念はacquiescence(黙諾)に近似しており、これはラテン語の 'acquiēscere' に由来する[1]

アクセプタンスは、様々な信仰瞑想の世界において顕著である。たとえば仏教四諦においては「全ての生は(dukkha)である」という真理が述べられており、人生の本質は不満足であることを受容するよう諭している[2]。ユダヤ教のカバラという語も、アクセプタンスと同意である。

マジョリティ側がマイノリティ側を社会的排除しないであろう社会において、マイノリティ集団LGBTなど)は多くの場合、自分たちの目標を「受容」と表現する。一方、マジョリティがマイノリティの社会参加を特定の分野のみに限定している場合、少数派を「許容」していると言えるかもしれないが、「受容」しているとは言えない。

種類

自己受容

自己受容(Self-acceptance)とは、あなたが今置かれている状況を愛し、満足することである。いまの時点の自分を、評価し、検証し、受け入れ、サポートすることを、自分自身と合意することである。

たとえば、あなたが今住んでいる家について問題がないことを、自分自身とアクセプタンスすることを考えるとする。あなたは大きな家を欲するかもしれないし、心に秘めた「夢の家」があるのかもしれないが、あなたが今住んでいる小さな家にも利点がある。だからあなたは今持っている家に満足できるし、また将来の現実として大きな家の夢を見ることもできる。

自己受容は、あなたが現実との闘いに巻き込まれたことによって、以前存在しなかった新しい可能性を生み出し、新しい人生を導くものである。人々はモチベーションの欠如のため、自身を受容することが困難である。一部の人は、自分自身に満足しているのなら、人々は自分自身のことを変えようとしないという誤解を持っている。しかしそれは違う。あなたは自分自身に不満を感じる必要はないし、好きでないことを積極的に変えることができるのだ。

社会的受容

臨床において

キューブラー=ロスモデル(死に至る段階)においては、アクセプタンスは第5の最終段階である。

アルコホーリクス・アノニマス(AA)の書籍においては、アルコール依存症治療においてアクセプタンスが重要であることを説明している。アルコール依存の患者は「神の世界では間違いなどは何も起こらない」ということを受容し、かつ患者のその状況は「神に与えられたものである」ということを受容するまで、患者は安らぎを手に入れることはできないと述べられている[3]

1. 私たちはアルコールに対して無力であり、思いどおりに生きていけなくなっていたことを認めた。

信念において

イスラム教の礼拝ではアッラーフへの降伏を示す

アクセプタンスは、ほとんどのアブラハムの宗教において教義の中核的基本である。イスラームという言葉は、アクセプタンス(acceptance)、降伏(surrender)、自発的受け入れ(voluntary submission)[4][5]などと翻訳することができ、キリスト教でもナザレのイエスを救世主として受け入れる。仏教でもサティ,マインドフルネスといった概念を持つ。

宗教や精神療法においては、その状況が苦痛でありながらも変更不可能な場合、もしくは大きなリスク・コストを払ってのみ変更可能な場合、しばしアクセプタンスの道を提案するであろう。アクセプタンスは、変更可能性に対しての外向的・行動的なチャレンジの放棄を意味するだけでなく、感じ方、仮説認知感情状態などに対しても用いられる。

キリスト教徒の信仰は、その出来事が道徳的・正義・適切かについて同意することなく、現実を受け入れることを特徴とする。イスラム教においてはアッラーを高位の存在として受け入れる点について、キリスト教と類似している。ユダヤ教においても613のミツワー(戒律)において、充実した人生を送るための手法として同じような教義となっている(Mcdowell and Stewart, 1983)。

上記の記述において、キリスト教の道徳的な側面が切り捨てられており、神の与えた試練として苦難を耐える思想についての誤解が見受けられる。

信念(Brief)とアクセプタンスは重なりえるが、しかしそれは非常に多様な形態である。心情の一つとしてのアクセプタンスは、自身の人生設計や目標を立てるにおいて重要な要素である。それは生き残るのに必要なだけでなく、日常の人間関係において活用される道具である。一人の人間が彼の友人から受け入れられることは、個人の自尊心と幸福に影響することが示されている。

脚注

  1. ^ Acquiesce - Define Acquiesce at Dictionary.com”. Dictionary.com. 2017年3月1日閲覧。
  2. ^ 「生は苦なり、老は苦なり、病は苦なり、死は苦なり」初転法輪, 南伝大蔵経
  3. ^ Dr Paul O, "The big book of Alcoholics Anonymous" P449, 3rd ed or P417, 4th ed.
  4. ^ Lewis, Bernard Ellis; Churchill, Buntzie Ellis (2009). Islam: The Religion and the People. Pearson Education Inc.. p. 8. https://books.google.com/books?id=IVyMAvW9slYC&pg=PA8&dq=surrender+to+will+of+God+islam#v=onepage&q=surrender%20to%20will%20of%20God%20islam&f=false 
  5. ^ admin. “What does ISLAM mean?”. The Friday Journal. qaem.org. 2011年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月13日閲覧。

文献

関連項目

外部リンク


アクセプタンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:25 UTC 版)

ベヨネッタ2」の記事における「アクセプタンス」の解説

プロローグVerse1で登場ケンタウロスの様な見た目(形)をしていて、・弓の二種類個体がいる。

※この「アクセプタンス」の解説は、「ベヨネッタ2」の解説の一部です。
「アクセプタンス」を含む「ベヨネッタ2」の記事については、「ベヨネッタ2」の概要を参照ください。

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