その他の主要登場人物
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「天才バカボン」の記事における「その他の主要登場人物」の解説
レレレのおじさん 声 - 槐柳二 / 槐柳二 / 千葉繁 / 千葉繁 / 石田彰 / 龍田直樹(ビックワングループのCM) / 緒方賢一(ブックオフのCM) / 上島竜兵(天才バカヴォン) / 越後屋コースケ(TCKのコラボアニメ) 演 - 小日向文世 / 松平健(レオパレス21のCM) 和服姿に下駄履きで、常に路上で掃除をしている謎のおじさん。口癖は「おでかけですか? レーレレーのレー」。「クリーン、クリーン」と歌いながら掃除することが多い。販売店かメーカーかは不明だが、「電気屋」の社長である。家族はすべて顔がよく似ている子供25人(五つ子が5組)で、全員独立している。妻は既に他界。若いころの衣装は着物ではなくスーツだったが、柄は同じ。登場当初は「おでかけのおじさん」ともいい、顔が登場するたびに変わっていた。ニューヨークではほうきではなく掃除機を使用していた。小柳藩の城下町編では、いちゃもんを付けて来たタコ顔の男を「キレレのレー!!」の掛け声のもとホウキに仕込まれた刀でバラバラに切るアンマ師となっている。 博学なところがあり、「えらい人になりたいのだ」(竹書房第7巻)ではパパにワシントンのことを聞かれて詳しく説明したり、「たいくつはひとごろしなのだ」(同)では「退屈」の理由を説明してパパを驚かせた。 「あそびにきました土の中」では、地下で暮らすパパの同級生・小倉に逢うために地下を掘り進んでいたパパとバカボンの目の前に登場、また「お墓の中でコニャニャチワ」では雨天の中、傘の付いた箒で掃除していたり、「ねむれないのだ夢の中」では、真夜中に町の中を歩いていたパパの前に、道路に布団を敷いて寝ていながら「おやすみですか」と登場するなど、時々常軌を逸した行動を取ることがある。普段は温厚で飄々としているが、掃除を邪魔したり町を汚すものには容赦がなく、態度が急変して箒で叩いたりと乱暴な面もある。 「レレレのおじさん」のモデルは、作者がかつて愛読していた杉浦茂の漫画のキャラクターがヒントになっているという。顔つきや手の仕草(親指、人差し指、小指を立てる)など、共通点が多い。 なお浴衣の色は原作・アニメを通して黄色だが、天才バカヴォンでは緑の浴衣を着ている。 アニメ第2作と第3作では、彼の兄弟として「ヨヨヨのおじさん」が登場している。1995年にアステル東京のイメージキャラクターとして双子の兄弟の「ルルルのおじさん」が選ばれ、2004年にはロート製薬「レスパ」のCMに出演。1989年の川崎市市長選挙時には、棄権防止を呼びかけるポスターに登場、2009年には「レオパレス21」CMで松平健が扮し「お住まいお探しですか?レレレのレオパレス」とアピールをしている。2010年では明治製菓の「チップチョップ」のCMにも出演している。また、90年代には日本アジア航空のCMで実写で登場。声は初代の槐柳二が担当した。 本官さん 声 - 田の中勇 / 肝付兼太 / 千葉繁 / 千葉繁 / 森川智之 / 大竹宏(第1作) / 岩田光央(天才バカヴォン)/ チョー(ブックオフのCM)/高木渉(ワイモバイルのCM、TCKのコラボアニメ) 演 - 高嶋政伸 「日本で一番銃弾使用量の多いおまわりさん」との異名も持つ。一時は「ピストルのおまわりさん」が公式名称だった。パパと幼馴染みで、両方の目玉が眉間のところでつながっている。パパには原作では「おまわりさん」、アニメでは「本官さん」と呼ばれる(これは一人称が「本官」であることが名前の由来)。 私設派出所(表札は第2作では「横丁交番」や「下町交番」だったが、第3作では「こうばん」となっている、第4作では屋根にローマ字で「KOBAN」と書かれている)に常駐している。アニメ(第1作)では最初多摩川の周辺地域に勤務している。第1話でバカボンのパパとともに犯人検挙の手柄をたて、都心の町(バカボン一家の住む町)に配属されたとする。 一応真面目に職務に就いているが短気な性格であり、激こうするとあさっての方向にとにかくピストルを撃ちまくる(原作では明確に人に向けて撃ったことも何度かある)。「タイホするー!」「死刑だー!」「貴様!本官をブジョクする気か!!」が主な口癖。これが原因で警察をクビになったこともあったが、すぐに復職する。原作・アニメと共にラーメンが好物で主にカップラーメンや出前を頼むなどで食べている。出世欲が強く、なにか事件が起こると「手柄をあげて出世するチャンスだ」と張り切る。 出身は埼玉県新座市である。生年月日は昭和18年11月18日であることがアニメ第2作の第13話で本人の口から語られている(これは該当話の演出を担当したさきまくらが自らの生年月日をそのまま使った、一種の楽屋ネタだった)。趣味は鉄道模型で、KC庁模型クラブで優勝したことがある。優勝作品は「デゴイチ三重連」。連載開始当初は登場しておらず、その代わりに目玉がつながっていない普通の警察官が出てきていた(ただし、毎回顔が変わっていた)。本名は白塚フチオ(第3作では「綱刈本官」とされた)、勇という本人そっくりの子供がいたが、あまりの嘘つきのため夜中にお腹が痛いと訴えたのを無視した際死亡。勇が面白がってついたウソで死に追いやられた医者の隣の墓に葬られる。なお先述の本名が明かされたエピソード「みんなそろってフチオさん」の初掲載では、ラストの「ハシラ」部分の予告に「白塚フチオの弟登場」と記載されていたが、次の話の「強盗殺人の予告なのだ」の扉では本官が敬礼をしながら「先週の予告で本官の弟が出る話をやるとありましたが、もっとおもしろい話ができたのでこれをお送りいたします」と発言し、登場はしなかった。 アニメ版で使用しているピストルは、第3作までは実弾を使用していたが、第4作では撃ちたがりの悪癖から支給されなかったので本人自作の音だけはそっくりなモデルガン(しかし、連発のしすぎで暴発し、黒こげになるのがお約束)という設定になっている。第5作では実弾に戻り第2話でレレレのおじさんとウナギイヌを射殺した。 目はアニメ第1作では普段はつながっておらず興奮した時だけつながる。 鼻の穴は、第1作では2つだが、第2作以降から原作同様の四角い鼻の穴1つになる。 帽子の下は植物の双葉のようなつつましやかな髪型だが、第2作、第3作ではモヒカン。 時代は不明(アニメ第2・3作では「江戸時代」)だが大廻交番介(おおまわり こうばんのすけ)という姿形がそっくりな家老がおり、殿様を箱の中に封印して城を乗っ取った逆臣であった。 アニメ第3作では、警察のことを国家権力と言っている。また普通の警官よりピストルの弾を使うため給料を減らされていることを「それもこれもお前の親父のせいなんだ」とバカボンに恨みを言い放ったこともある。 バカボンシリーズの他多くの赤塚作品に登場しているものの、主役になったことは一度もなく名脇役と言えるが、京極夏彦が赤塚とジョイントした小説にて、初の主演を果たしている。 他のキャラクターにも言えることだが、登場した話によって立ち位置が変わるため、バカで極端なキャラクターであったり、常識人の警察官であったりと性格は一定ではない。 原作中期以降では、彼が同性愛に目覚めるオチのエピソードが多いが、大抵一話完結のため設定が元に戻る。 となりの天才ヴァカボンにおけるデザインはアニメ4作に近いものになったが、劇場版・天才バカヴォンでは原作とアニメの中間的なデザインとなった。 原作の初期には別のおまわりさんがレギュラーで登場しており、こちらはバカボン父子をからかう町の人々をたしなめるような優しい人情警官だった。 ウナギイヌ 声 - なし / 池水通洋 / 田原アルノ / 塩屋浩三 / 櫻井孝宏 / 秋本帆華(天才バカヴォン)/ 樫井笙人(TCKのコラボアニメ) ウナギとイヌの特徴を併せ持った珍獣。黒く太いウナギの体にイヌと同じく4本の足があり、「ワンワン」と吼える。なお、ドラマ版では『1』では未登場だったが、『2』においてCGとして登場した。 詳細は「ウナギイヌ」を参照
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