モデルガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 23:31 UTC 版)
モデルガン (Model gun) とは、銃器の外観や機構を模した遊戯銃(トイガン)の一種で、弾丸を発射する機能を持たないものをいう。Model gun は和製英語であり、英語では火薬(玩具煙火)を使用するトイガンは Cap gun(キャップガン)と呼ばれる[1]。
- ^ 英語圏で特段の説明なく Model gun といった場合、博物館などで展示される火砲(「銃」ではなく「大砲」)のミニチュアモデルの意味に取られることが多い。
- ^ ただし、ガンダムのビームライフルなどをモチーフとしながら、作動機構としてモデルガンのメカニズムを使用したもの(マルシン工業製)については、モデルガンの範疇とされる場合がある。また、バンダイ製「DX・電動ディクテイター01」をモデルガンの範疇とするか否かは意見が分かれている。
- ^ 初期のキャップガンやモデルガンに使用される火薬は、主に100連発の巻玉火薬か輸入品のコブラキャップであった。だが、コブラキャップは玩具用としては火薬量が多すぎるとして、輸入禁止となった。コブラキャップに代わっては、国産の平玉火薬が使用されるようになった。
- ^ 亜鉛合金製のオートマチック式拳銃で、製造元は山田鍍金工業所(後のハドソン産業)、初期の販売元は国際ガンクラブ(後の国際産業)であった。
- ^ 純国産モデルガン第一号はMGC製ワルサーVP-IIであると言われていたが、月刊GUN2007年4月号記事「モデルガン銘鑑」において、当時の資料と関係者の証言からモーゼル軍用拳銃の発売がVP-IIよりも数ヶ月早いことが判明した、と発表された。
- ^ 日本高級玩具小売商組合(NKG)。アメ横の小売商7社で発足。組合結成の経緯についてはMGCを参照。
- ^ 規制後しばらくはメッキの手法に試行錯誤があり、高級感に欠ける虹色メッキと呼ばれる処理が主流の時期があった。
- ^ 金属で作られ、かつ、拳銃に著しく類似する形態を有する物であればモデルガンのみならずエアソフトガン、文鎮、ライター、催涙ガス銃なども規制対象になる。
- ^ 日本モデルガン製造協同組合。設立当初はMGC、国際産業、ハドソン産業、東京CMCなど11社が加盟。現在の名称は日本遊戯銃協同組合。
- ^ 当時組合未加入だった六研やウエスタンアームズは、他社のような亜鉛合金製の量産品と異なり、真鍮や鉄などの素材から削り出しでモデルガンを製造していた。
- ^ 銃身、機関部体、引き金、撃鉄、リボルバーの撃針、回転弾倉、尾筒、スライドおよび遊底に相当する部分。
- ^ a b 現在はメーカー組合(業界団体)が複数あるため、STGAマークやJASGマークが付されているものもある。
- ^ 趣味の分野への公権力介入に反対し、モデルガンについての正しい知識の普及と市民権の獲得を目的に作家などの文化人が中心となって結成された任意団体。二代目会長の妹尾河童は、原告団の一人として小麦由来の粘土でコルトコマンダーを自作し、規制反対のデモンストレーションを行った。
- ^ 第80回国会 衆議院地方行政委員会議録 第22号。
- ^ 過渡期のヘビーウェイト樹脂製モデルガンは鉄粉の含有比率が高いものがあり、一部メーカーの製品で磁石が吸い付くほどの鉄らしさを持つものが開発された。この鉄まがいのリアルさを持つヘビーウェイト素材は、「素材の金属化ひいては主要部品が限りなく金属的な性質を帯びている金属製モデルガンではないのか」という議論に発展し、メーカーは自主規制という形で販売を中止、その後は含有する金属や比率が見直されたという経緯がある。
- ^ リボルバーの場合、専用の火薬を使用する必要があり、オートマチックの場合は光を出すアダプターを付ける必要があった。また、赤外線センサーの反応も不確実であった。
- ^ カートリッジは2分割構造の本体部分とブローバック時のピストンとなる円柱状のプラグから構成される。撃針はカートリッジ内の底部に位置し、プラグとの間にキャップ火薬をはさんで気密性を高めている。
- ^ ただし、カートリッジの構造が複雑になったため、単価は高くなってしまった。また、閉鎖内発火のため硝煙や音の抜けが悪くなる傾向があり、初期のPFCでは発砲音がほとんどしなかった。
- ^ 上記以外に東京マルイが造るモデルガンシリーズで採用したカートリッジは、キャップ火薬自体にピストンの役割を持たせたもので、PFCを単純化したような構造を持つ。同様のカートリッジをMGCがVP70用として試作したことがある。
- ^ 2分割構造の本体はPFCと同様であるが、キャップ(キャップ火薬の撃ち殻)を装着したピストンが撃針を兼ねており、火薬のセット方向がPFCとは逆になる。ヘビーウェイト樹脂製モデルガンではスライドが重くなり後退力が不足するため、カートリッジ内の気密性をさらに高めるOリングを使用したCP-HW (HeavyWeight) カートリッジが開発された。
モデルガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 03:04 UTC 版)
銃器の外観や機構を再現したものであるが、弾丸の発射機能は持たない。火薬(キャップ火薬)を発火させることができるものと、観賞用のディスプレイモデルがある。内部構造は材質以外、完全に実際の銃と(分解方法まで)同じなので、リアリティを求める愛好家に好まれる。特に金属製のものについては、厳しい法規制の対象となっている。
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モデルガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 02:53 UTC 版)
エアソフトガンの他、1979年から2005年頃まではプラスチック製モデルガンを『造るモデルガン』のシリーズ名で発売していた。 発売当時の著名な拳銃がシリーズ化されており、商品名のとおり、購入者が自分で組み立て説明書に従ってランナーに配された部品を切り出し、接着剤で接合したりネジを締めたりして完成させる、いわゆる“プラモデル”である。 機構の省略やフォルムのデフォルメなどのアレンジはなされているが、縮尺1/1のリアルサイズの発火可能なモデルガンで、自動式拳銃のモデルは発火の反動でブローバックし排莢するメカニズムも再現している。 高価な金属製モデルガンに比べ、2千円台(発売当時価格)という価格帯で発売され、コレクションも容易で、プラスチック製品のため銃刀法の適用外となり、全体を黄色や白色にする必要がないため、安価ながらもフォルム、デティールの再現度は高いものであった。 反面、組み立てには相応の技術を要し、特にオートマチックモデルを快調に作動させるには丁重な組み立てと発火式モデルガンの知識に基づいた調整が必要で、手軽な“プラモデル”の感覚での組み立ては作動不良を頻発させるばかりか、すぐに壊れるという難点もあった。また、初期のロットでは付属の接着剤にABS樹脂用のものではなく通常のスチロール用のものが同封されており、これを用いた場合、設計上の想定強度が発揮されず、接着したはずの部品が完成後、特に発火させた際に脱落・分解する、という不良が多発した。この点も「すぐに壊れる」という不評を発生させた原因と推定される。 1979年に第1弾の『44オートマグ』が発売されたことを始めとして、1983年の末に発売された『S&W M586』まで、20種を超える製品が発売された。1984年以降は新製品は発売されることはなく、既存製品が限定的に再生産されるのみで、2005年前後に出荷された製品をもって流通および店頭在庫のみの商品となっている。 詳細は「造るモデルガン」を参照
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モデルガン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 07:03 UTC 版)
銃器の外観やメカニズムを再現した模型の一種であり、エアガンと異なり弾丸を発射機能がないものを指す。弾丸の発射機能は無く、銃の構造を詳しく知りたい欲求に応えたり、火薬を用いて擬似的な発砲音や動作を楽しむものである。金属製モデルガンが主流だった頃には、威嚇目的で悪用されたり、弾丸が発射できるように改造されたものが出回ったため、拳銃型のものの表面を白色または黄色(金色)に限定し、改造されやすいものの販売を禁止する法規制が行われた。金属製モデルガンの規制が強化された後はプラスチック製のものが主流になったが、1980年代中頃から台頭してきたエアソフトガンにシェアを奪われ、遊戯銃全体に占めるモデルガンの割合は僅かになっている。1971年(昭和46年)に金属製モデルガン券銃タイプの外観を規制され、1977年(昭和52年)に金属製モデルガンの構造等を規制された。現在、発射機能もないモデルガンを有害玩具に指定して、未成年者に販売規制している自治体は京都府など一部に限られる。
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モデルガン
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純国産モデルガン第一号であるモーゼル軍用拳銃を製造したのがハドソン産業の前身、山田鍍金工業所である。かつてモデルガン化された機種はAK-47、Vz 61、PPSh-41など共産圏のものやマドセンM1950、マッドマックスショットガン、NAAミニデリンジャーなどマイナーなものが多く、他のモデルガンメーカーの製品構成とは一線を画している。また、十四年式拳銃は会社設立当初から製造が続けられていた息の長い製品である。 キャップ火薬を使用するブローバックモデルも多いが、発火性能が良いものは少なく、中には製品の注意書きに「発火は難しい」と書かれているものも存在する。 同社のM1ガーランドやM14にはダミーカートリッジ仕様の観賞用モデルの他に、ガスブローバックのメカを利用して実銃の動作を再現させるガスオペレーションシステムを採用したものがある。グリーンガスで作動し、発火構造を持たない軽量カートリッジを使用するため、安定した排莢動作が楽しめる。それまで実現不可といわれてきたM1ガーランドのクリップ(装弾子)エジェクション機能の再現にも成功し、最終弾を撃ち終えると装弾子が“キーン”と音を立てて飛び出す実物同様の機構を備える。
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「モデルガン」の例文・使い方・用例・文例
- このモデルガンでは弾は撃てない
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