U.S.S.ディスカバリーNCC-1031
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「スタートレック:ディスカバリー」の記事における「U.S.S.ディスカバリーNCC-1031」の解説
詳細は「U.S.S.ディスカバリー」を参照 クロスフィールド級宇宙艦。全長750.5メートル。リング状の円盤部と三角形の第2船体、金色の塗装が特徴。300もの科学実験を同時に行える科学艦で、特に「活性マイセリウム胞子転移ドライブ」というトランスワープ技術の実験・運用を行っている。 「スタートレック:ディスカバリーに登場した種族」も参照 マイケル・バーナム演 : ソネクア・マーティン=グリーン(よのひかり) 当初の階級は中佐で、U.S.S.シェンジョウNCC-1227の副長である。S1ではクリンゴン帝国との紛争の引鉄を引いたとして反逆罪に問われ、階級を剥奪された上で終身刑を宣告される。囚人護送中にU.S.S.ディスカバリーのガブリエル・ロルカ船長に戦時徴用されて同船にシルバーの制服の科学士官として乗務する。その後クリンゴン帝国の惑星連邦侵攻を食い止めた功績を評価され、恩赦を受け中佐に復帰する。S3では一時的に副長となりその後科学部門主任に降格されるも、最終話で大佐に昇進し、船長となる。 幼少期に戦闘種族クリンゴン人に襲撃されて孤児となり、バルカン人のサレク大使に引き取られ、スポックの義理の姉となる。バルカン学習センターおよび科学アカデミーを卒業した初の地球人で、地球人の熱さとバルカン人の冷静さを併せ持つ。 鏡像宇宙ではI.S.S.シェンジョウの前船長で、テラン帝国のフィリッパ・ジョージャウ皇帝にゴミの山から拾われた養女。 ガブリエル・ロルカ演 : ジェイソン・アイザックス(咲野俊介) 大佐。2256年、U.S.S.ディスカバリーの初登場時の船長。天才的な戦術家であり、微妙に南部訛りがある。好戦性を見せ、私室には多くの生物の標本を飾る。強い光に弱い光過敏症であるが、船長を務めたU.S.S.ブランを失った思い出だとして治療を避ける。高い能力を持つマイケルを戦時徴用しディスカバリーに乗船させる。 その正体は鏡像宇宙出身のもう一人のロルカ船長であり、そこではテラン帝国皇帝に反旗を翻す反逆者であり、光過敏症は鏡像宇宙のテラン人の特徴でもある。鏡像宇宙ではマイケルを利用して皇帝に近づき反乱を起こすも失敗し、皇帝に殺害される。(S1) クリストファー・パイク演 : アンソン・マウント(てらそままさき) 大佐。ジョージャウ船長に次いでU.S.S.ディスカバリーの船長となる。U.S.S.エンタープライズNCC-1701 の船長(カーク船長の前任)であったが、艦隊司令部からの特別指令を受けて、機能不全に陥ったU.S.S.エンタープライズからU.S.S.ディスカバリーの船長に転任する。エンタープライズの修復後はそちらの船長に復職する。行動力がある有能なリーダーで、ユーモアのある台詞を好む真面目で責任感がある人物。艦隊司令部からの信頼は厚い。(S2) サルー演 : ダグ・ジョーンズ(桐本拓哉) 中佐。U.S.S.シェンジョウ時代のマイケルの同僚。のちにU.S.S.ディスカバリー副長。S3では船長となるも辞して故郷に戻る。S4ではディスカバリーに戻り副長としてマイケルに仕える。技術的には後進的なケルピアン人でカミナー星の出身。ワープ技術を持つ捕食種族バウル人の通信機を盗んで発信したことで連邦の注意を惹き、当時大尉であったフィリッパ・ジョージャウに「艦隊の誓い」を厳守することを条件に艦隊にスカウトされる 。90もの言語を話すことができる。ケルピアン人は被捕食種族であり、強い警戒心と死の到来を感知するリスク神経を備えるため、当初はどこか臆病な性格であった。しかし「ヴァハライ」と呼ばれるリスク神経を失う生理的変化(死期だと思われていた)を体験した後には、ジョージャウ相手でもひるまない勇猛さを持ち合わせるようになる。プロデューサーによれば「スポックやデータに相当するキャラクター」とされている。 鏡像宇宙ではI.S.S.シェンジョウ船上の名もない奴隷。 ポール・スタメッツ演 : アンソニー・ラップ(川中子雅人) 大尉→少佐(15話)。ディスカバリーの機関主任。同性愛者。本来は宇宙菌類学者の科学士官で、U.S.S.ディスカバリー固有の移動手段である胞子転移ドライブを研究する。クマムシの遺伝子を自らに注射して胞子ドライブを制御できるようになり、タイムループの影響を受けない存在になり、時間の流れも理解できるようになる。名前のモデルは、実在の真菌学者ポール・スタメッツ(英語版) 。 鏡像宇宙では、S1ではロルカの反乱に加担したのちに裏切り、皇帝旗艦(宮廷艦)に乗務するが、ロルカに殺される。S3の別の時間線では、宮廷艦カロンの進水式で皇帝の暗殺に失敗して返り討ちになる。 シルビア・ティリー演 : メアリー・ワイズマン(英語版)(坂井恭子) 士官候補生→少尉(15話)。マイケルと同室の乗組員。宇宙艦隊アカデミー 最終学年の士官候補生で、船長を目指す指揮官育成カリキュラムを実地のU.S.S.ディスカバリーで受けている。若く有能であるがおしゃべりで、経験不足で精神力が弱い。S3の3189年の未来では、マイケルの降格に伴い、サルー船長のもとで臨時副長となる。S4ではディスカバリーを離れ宇宙艦隊アカデミーの教官となる。 鏡像宇宙ではI.S.S.ディスカバリーの船長で、「キリー(殺し屋)船長」の異名を持つ。 アッシュ・タイラー演 : シャザド・ラティフ(英語版)(加瀬康之) 大尉。クリンゴン艦に囚われていたが、ロルカ船長と共に脱出し、U.S.S.ディスカバリーの保安主任に任命される。ロルカの信頼を得、マイケルとも恋仲になるが、その正体は過激な整形手術と本物のアッシュ・タイラー大尉の記憶・精神の移植を受けたクリンゴン人のヴォークであると判明する。 S2ではクリンゴン母星クロノスに戻り、帝国総裁ルレルを支えるが、ルレルとの間に生まれた子を政争から守るために死を装って脱出する。その後は惑星連邦の秘密組織・セクション31の一員となり、連絡員としてU.S.S.ディスカバリーに乗船する。セクション31との戦いでは離脱してクリンゴン艦隊を率いて戻り、ディスカバリーを守る。(S1-S2) ランドリー演 : レッカ・シャルマ(藤貴子) 中佐。当初は保安部長。巨大クマムシ型生物に襲われ死亡。鏡像宇宙では反逆者の一員。(S1,S3) ヒュー・カルバー演 : ウィルソン・クルーズ(英語版)(奈良徹) 医療部長で、スタメッツの恋人。クリンゴン人の記憶が蘇り、錯乱したアッシュ・タイラー大尉に頸骨を折られて死亡する。しかしスタメッツの介在によりマイセリウム胞子網内に魂が移動されており、救出されてU.S.S.ディスカバリーに戻る。復活したものの、古傷もない新しい体に違和感を覚え、交友関係に悩む。 ジェット・リノ演 : ティグ・ノタロ(英語版)(浅野まゆみ) 中佐。同性愛者。小惑星に不時着した医療船ハイアワサの機関部員であったが、U.S.S.ディスカバリーに救助され、スタメッツと共に機関部勤務。研究者肌なスタメッツとは対照的に、直感的な機転が利く有能なエンジニア。(S2-) エアリアム演 : Sara Mitich,Hannah Cheesman(大津愛理) 少佐。かつて地球人女性であったサイボーグで、科学士官。船長席で臨時指揮官をしている場面もある。未来のAI"コントロール"が送り込んだウイルスにより体の制御を奪われて敵対行動をとり、ナーン中佐にエアロックから排出されて死亡する。(S1-S3) S3の鏡像宇宙ではサイボーグになっておらず、生身の人間の状態で皇帝旗艦(宮廷艦)乗務。 ケイラ・デトマー演 : Emily Coutts(清水はる香) 大尉のちに少佐。操舵主任の女性。ドイツ出身。サルー中佐と同じくU.S.S.シェンジョウからの転任。クリンゴンとの交戦時に負傷し、左目まわりが義眼インプラントとなっている。当初はマイケルに不信感を抱いている様子であったが、再び信頼を寄せるようになる。。 鏡像宇宙ではI.S.S.シェンジョウの副長。 ジョアン・オオセクン演 : Oyin Oladejo(品田美穂) 大尉。オペレーター(シールドや艦内システムを取り仕切る役職)主任の女性。 鏡像宇宙では皇帝旗艦(宮廷艦)乗務で、ジョージャウ皇帝に仕えていたが、ロルカに殺される。 ナーン演 : Rachael Ancheril 中佐。バーザン人女性。シーズン2以降のU.S.S.ディスカバリー保安主任。ジョージャウに引けをとらない勇敢な女性。U.S.S.エンタープライズの機関部員だったが、パイク大佐と共に転任してくる。パイク大佐がエンタープライズに戻る際に同行を勧められるが、ディスカバリーに残ることを選択する。(S2-) その後一時ディスカバリーを離れるが、バーナムとブックの関係に危惧を抱いた宇宙艦隊によってディスカバリーに送られる。(S4) トレイシー・ポラード演 : レイヴン・ダウーダ(大津愛理) 地球人女性。中尉。カルバーの後任で医療部長に就任したドクター。(S2-) アディラ・タル演 : Blu del Barrio(村中知) トリルの共生生物を体内に抱えるノンバイナリーの地球人 。自らに対する代名詞として"彼ら"(they)を用いる。S4ではディスカバリー搭乗の少尉。(S3-) ゾーラ声 : アナベル・ウォーリス 自我を持つことになるディスカバリーのコンピューターの声 (S3-)
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