支配下の星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:35 UTC 版)
クロノス(クリンゴン語: Qo'noS、英語: Kronos) 帝国本星であり、クリンゴン帝国の中枢。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』では「Kronos」表記が用いられている。地殻に空洞が多く、全長750mのU.S.S.ディスカバリーNCC-1031もすっぽり隠れることができる巨大な洞窟も点在する。 22世紀にエンタープライズNX-01のジョナサン・アーチャー船長が訪れて以降、100年に渡って地球人が降り立つことはなく、23世紀においては連邦内ではその詳細がほとんど分かっていない。『スタートレック:ディスカバリー』14、15話でフィリッパ・ジョージャウ船長率いるU.S.S.ディスカバリーNCC-1031がクロノスに侵入する。 24世紀においてはクリンゴン帝国と惑星連邦は同盟関係にあり、ピカード艦長は何度かクロノスを訪問している。 プラクシス (pIraQIS) クロノスの衛星。劇場版第6作ではプラクシスが過剰な採掘によって爆発崩壊、クリンゴン帝国が窮地に陥る場面から始まる。 キトマー(クリンゴン語: QI'tomer、英語: Khitomer) 小説版では『キトメール』とも表記されることもある。 ロミュラン帝国との境界付近にある。2344年に「キトマーの大虐殺」と呼ばれる事件が起き、ウォーフとカーンの兄弟はこの時孤児となった。 また、2293年にはこの星の名を取ってキトマー条約と呼ばれるクリンゴン帝国と惑星連邦の和平条約が締結された(先の映画6作目)。なお、この時無実の罪を着せられたカーク艦長とドクター・マッコイを弁護したクリンゴン人のウォーフ判事は、その後TNGで活躍するウォーフ大尉の祖父であり、俳優も同じマイケル・ドーンが演じている(吹き替えは異なる)。この奇遇は撮影中に出たアイデアだという。なお2370年代初頭には、惑星連邦宇宙艦隊にこの星系の名を冠したソヴェリン級の船が存在する。 ボレス (Boreth) クリンゴンの聖地。人間が居住できるものの衛星軌道上からも惑星地表に流れる溶岩の川が確認できる過酷な環境で、建造物は修道院のみ。伝説では英雄カーレスが帰還する場所とされていた。『新スタートレック』149話ではウォーフ大尉が自身の信仰心を試すべく修行に向かう。『スタートレック:ディスカバリー』27話ではクリストファー・パイク船長が修道僧の護る修道院奥深くのタイムクリスタルの鉱脈を訪れ、自身に訪れる悲惨な未来を見せられるという過酷な試練を受ける。この時間を歪めるタイムクリスタルの存在は「クロノス」の名の由来ともなった。 ルラ・ペンテ(Rura Penthe) 惑星連邦内でもクリンゴンの流刑地として有名な極寒の惑星。ワープドライブの強化素材であるダイリチウム結晶の産出地でもあり、受刑者はここで強制労働をさせられる。 監獄ではあるが収容施設には転送を妨害するシールド以外、柵も塀も見張り台もない。まともな防寒具なしに外に出ればものの数分で凍死するほど過酷な環境であるため、外に出ることは自殺行為だからである。実際、処刑の手段として「裸で外に放り出す」という手法もとられている。 2152年にジョナサン・アーチャーが、2293年にジェイムズ・T・カーク大佐とレナード・マッコイ中佐がこの惑星に収監される。
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