Marg in

実用日本語表現辞典

マージン

英語：margin

「マージン」の意味・「マージン」とは

「マージン」とは、一般的に余白や余裕を意味する言葉である。様々な分野で用いられ、その意味は文脈によって異なる。例えば、ビジネスにおいては利益率を指すことが多く、デザインやウェブ開発では余白や隙間を指すことが一般的である。

「マージン」の語源

「マージン」の語源は、ラテン語の「margo」（縁、境界）に由来する。英語では「margin」と表記され、日本語ではカタカナ表記で「マージン」と呼ばれることが多い。

「マージン」に関連する用語・知識

「マージン」を取るとは

「マージンを取る」とは、ある程度の余裕を持って行動することを指す。例えば、スケジュールに余裕を持たせることや、費用の見積もりに余裕を持たせることなどが挙げられる。

歯科における「マージン」とは

歯科における「マージン」とは、歯と被せ物（クラウン）の境界部分を指す。適切なマージンが確保されていることで、食物の詰まりや歯周病のリスクを低減することができる。

医療における「マージン」とは

医療における「マージン」とは、手術や治療において、病変部分と正常な組織との間に取るべき適切な距離を指す。適切なマージンを確保することで、再発や合併症のリスクを低減することができる。

時間の「マージン」とは

時間の「マージン」とは、スケジュールや計画において、予定された時間よりも余裕を持たせることを指す。時間のマージンを取ることで、予期せぬトラブルや遅延に対応することができる。

ビジネスにおける「マージン」とは

ビジネスにおける「マージン」とは、商品やサービスの売上から原価を引いた利益率を指す。マージンが高いほど、企業の収益性が高いとされる。

CSSにおける「マージン」とは

CSSにおける「マージン」とは、ウェブページ上の要素間の隙間や余白を指す。マージンを調整することで、デザインやレイアウトのバランスを整えることができる。

デザインにおける「マージン」とは

デザインにおける「マージン」とは、画像やテキストなどの要素間の隙間や余白を指す。適切なマージンを確保することで、デザインの見やすさや美しさが向上する。

安全マージンとは

安全マージンとは、リスクや不確実性に対処するために、ある程度の余裕を持たせることを指す。例えば、投資や事業計画において、予測される収益やコストよりも余裕を持たせることで、リスクを低減することができる。

「マージン」を用いた例文

1. 交通渋滞が予想されるため、出発時間にマージンを取っておこう。 2. この商品のマージンは20%であるため、利益率が高いと言える。 3. デザインの見た目を改善するために、テキスト間のマージンを調整した。

（2023年5月30日更新）

margin

別表記：マージン

「margin」とは、日本語で余白や物体の縁または差のことを意味する英語表現。

「margin」とは・「margin」の意味

「margin」は、日本語で余白や物体の縁、または差のことを意味する英語表現で、「マージン」と読む。発音記号は「mɑ'ːrdʒin」となり、「ː」は長い音を表すので「mɑ'ː」は「マァー」と伸ばして発音する。「r」は、はっきり「ル」と発音するのではなく、舌先を奥に引きアとの間のような音を出す。「dʒ」は破擦音の一つで、「dʒi」は唇を突き出して強めに「ヂィ」と発音する。単語末の「n」は鼻から息を抜いて「ンヌ」のように発音して終わる。

marginはビジネスシーンにおいて「もうけ」や「手数料」を指す際にも使用される。もうけとは利益のことで、主に損益計算書における「売上総利益」のことを指す。売上総利益は一般的に「粗利」と呼ばれ、売上高から売上原価を差し引いて算出される。利益の種類は複数あるが、粗利は経営をする上で非常に重要なものとして位置付けられている。家賃や人件費、広告費その他多くの費用が粗利から支払われ、ここに余裕があればイコールで余裕のある経営ができているといえる。marginには余白や物体の縁以外にも「余裕」という意味があり、経費の余裕というニュアンスで用いられるようになったとされる。

売上高から変動費を差し引いた「限界利益」は英語で「marginal profit」と表す。marginalはmarginの形容詞で、「余白の」「縁の」の他に「下限近くに下がっている」という意味をもつ。限界利益は利益の限界のことを指すのではなく、原価と売価の間にどれくらいの利益が出るのかを表すもので、事業が継続できるかどうか見込みを立てるために用いられる。

webページを作成する際にも、スタイルシートを記述する言語「CSS」の「プロパティ」としてmarginが用いられる。CSSは「カスケーディング・スタイル・シート」の略で、「ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ」を略した「HTML」とともにwebページを作成する際の言語として使用される。HTMLで記述した内容に色や大きさ、配置を設定するのがCSSで、スタイルを適用させたいタグを指す「セレクタ」にプロパティでスタイルの種類を指定する。そのプロパティの一つで、要素の外側の余白を指定する際にmarginが用いられる。

「margin」の語源・由来

「margin」の語源はラテン語の「margo」で、「縁」「端っこ」という意味に由来する。そこから転じて現在の余白や物体の縁を指す言葉として使用されるようになったといわれる。

「margin」と「padding」の違い

「padding」には「詰め物」という意味があり、marginと同じく余白を整えるCSSのプロパティとして用いられる。要素の外側の余白を指定するmarginに対し、paddingでは要素の内側の余白を指定する。webページは複数のブロックから構成されており、1つのブロックの中にある内容と要素の境界であるボーダーとの間が要素の内側の余白である。要素の外側の余白は、ボックスとボックスの間のことを指す。

「margin」を含む英熟語・英語表現

「profit margin」とは

「profit margin」は、日本語で「売上高利益率」のことを指す。「利益」を意味する「profit」と「margin」から成り立つ。売上高利益率は一般的に「利益率」と呼ばれ、売上高に対する利益の割合を表す。

「by a margin」とは

「by a margin」は、「差」を表す際に使用される。「by a big margin」や「by a wide margin」で「大差で」を意味する表現となる。

「margin（CSS）」とは

CSSのプロパティの一つ。HTMLとともにwebページを作成する際の言語として用いられる。

「margin-top」とは

「margin-top」とはCSSのプロパティの一つで、webページを作成するコーディングにおいて用いられる。要素外側の上部の余白を指定する際に使用する。

「margin-bottom」とは

「margin-bottom」とはCSSのプロパティの一つで、webページを作成するコーディングにおいて用いられる。要素外側の下部の余白を指定する際に使用する。

「margin-left」とは

「margin-left」とはCSSのプロパティの一つで、webページを作成するコーディングにおいて用いられる。要素外側の左の余白を指定する際に使用する。

「margin: 0」とは

「margin: 0」とは、CSSで要素の外側の余白が「0」である状態を指す。marginの後にくる値はまとめて指定することが可能で、「上下」と「左右」をまとめて「margin:0px 10px;」と表したり、「上」「右」「下」「左」のそれぞれをまとめて「margin:0px 10px 20px 30px;」と表す場合もある。

「margin: auto」とは

「auto」は日本語で「自動」を意味し、CSSで「margin: auto」は4方向全ての値をautoにした形である。

「margin」の使い方・例文

「margin」は余白や物体の縁のことを表現する際、「I drew a picture in the margin of my notebook.」で「ノートの余白に絵を描きました。」、「I'm on the margin of the lake.」で「私は湖のほとりにいる。」のように使用される。また、「私たちは大差で勝った」など差を表す場合には「We won by a wide margin.」と使用される。

（2023年2月10日更新）

デジタル大辞泉

マージン【margin】

読み方：まーじん

１ 原価と売値との差額。利ざや。

２ 委託証拠金。

３ ページの欄外。余白。

DBM用語辞典

マージン

【英】margin

販売価格から仕入原価（製造原価）を差し引いたもの。利幅、利ざやの意味。マージンは利幅といってもこの中には得るべき利益のほか、販売に要する人件費、運搬費、倉庫費、営業費、販売促進費、一般管理費、保険料、借入金の金利までが含まれる。一定期間における仕入原価と売価との差は、グロス・マージンで売上総利益のこと。売上総利益から販売費用と一般管理費を引いたものが営業利益となる。

流通用語辞典

マージン

【英】margin

流通段階で発生する収益済で、仕入価格と売価との差であり、粗利益に該当し、利幅などと呼ばれることもある。マージンの設定が業態を決定する重要な経営要因となっており、一般的に高回転商法をとっている業態ではマージン幅が低く、低回転商法をとっている業態ではマージン幅が高い。前者はスーパーやディスカウント・ストア、現金問屋などであり、後者は百貨店や高級専門店に見られる。マージンは流通企業の収益源であり、ここから営業費を差し引いたものが利益となる。

外国為替用語集

マージン（Margin）

　販売手数料、利ざやのこと。外国為替取引では証拠金のこと。取引をする際に支払う現金。

商品先物取引用語集

margin（マージン）

米国の先物取引で、顧客からブローカーに(customer margin)、またはブローカーから清算会社(clearing margin)に預託される保証金のことをいいます。日本の証拠金のことです。証拠金は内容に応じて以下の4種類に分類されます。

1. initial margin
   当初証拠金＝委託本証拠金、基本証拠金のことです。この証拠金は、先物契約で建玉を行うときに、FCMによって請求される証拠金の合計額のことをいいます。
2. maintenance margin
   維持証拠金、追加証拠金のことで、価格が不利益な方向に変動して損計算となったときに追加で預託を行う証拠金のことで、日本の委託追証拠金のことをいいます。
3. minimum margin
   最少証拠金のことで、この証拠金は先物約定の成立における最少の証拠金額のことをいいます。この最少額は取引商品ごとに個々に定められていますが、FCMは独自の危険評価に基づいて、これより高額の当初証拠金を請求することができます。
4. variation margin
   変動証拠金のことで、これは当初証拠金とは異なり日々変動する証拠金です。

FA用語辞典

余裕度

読み方：ヨユウド
【英】：margin

関連するカテゴリ：

光電センサ

受光量のしきい値に対する比率。（現在の受光量／しきい値）×100（％）で表される。この度合いを見ることによって、光電センサが安定した動作状態にあるか否かを知ることができる。正式には「受光出力余裕度」という。

カム用語集

当り

英語表記：margin

カムとカムフォロアの接触率をいい、通常60％以上を目標とする。

凡例：同義語は⇒、類似語は→、関連語は?で示す。

PDQ®がん用語辞書

断端

【仮名】だんたん
【原文】margin

がんの手術で切除した組織の切り口や辺縁。病理医が切除した組織の切り口にがん細胞を認めない場合は、断端は陰性またはきれいと表現され、がんが全て取り除かれたことを示唆する。病理医が切除した組織の切り口にがん細胞を認める場合は、断端は陽性または浸潤有りと表現され、全てのがんが取り除かれていないことを示唆している。