5代目 E12/13/15/17A型とは? わかりやすく解説

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5代目 (1983年 - 1999年) E12/13/15/17A型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 15:56 UTC 版)

三菱・ギャラン」の記事における「5代目 (1983年 - 1999年) E12/13/15/17A型」の解説

1987年登場。「E30系」はΣのサブネームが取れ2代目以来久々に単なるギャラン」の車名に (3代目(セダン系のギャランとしては通算5代目)Σを1990年まで併売)。スリーダイヤエンブレム復活した (トランクリッドにはMMCエンブレム残っている) 。G (グレ)、V (ヴィエント)、M (ミュウ)、4WD-V、と命名され4つシリーズ構成されている。オーガニックフォルムと呼ばれるS字状のサイドビューと、三菱伝統の逆スラントノーズ久々に復活させたのが特徴である。 トップグレードであるVR-4は、三菱看板車種として開発され当時ハイテク装備 (4VALVE、4WD4WS、4IS、4ABS) を「ACTIVE FOUR」と呼称して装備し当時直列4気筒史上最強ネット205 PS発生させる4G63ターボエンジン (インタークーラー付) を搭載したスポーツセダン。初期205 ps中期220 ps後期240 psマイナーチェンジ毎にパワーアップ図られた。マイナーチェンジ時に追加されAT車は、小径T/Cをはじめとした異なチューニングとなっており、最高出力210 ps抑えられている。その4G63ターボエンジン4WDシステムランサーエボリューション受け継がれ年々進化していった。ランエボだけでなく現代国産ハイパワー4WD車の元祖である。程度良い個体中古車市場ではランサーエボリューションI - IIIよりも高価になる場合もある。動力性能だけみればかなりのものだが、その反面スポーツ走行からフルブレーキをすると一瞬フェードしてしまうような危険な特性を持つクルマであった[要出典]。 VR-4は世界ラリー選手権 (WRC) のトップカテゴリーがグループA移行した時期重なったことにより、競技ベース車としても用いられWRCでは篠塚建次郎による日本人初優勝を含む6度優勝獲得した。 VR-4以外のラインアップには、2.0 L DOHC16バルブ (4G63・140 PS)・1.8 L SOHC(4G37・ECI仕様94 PS/エレクトロ キャブレタ仕様85 PS)・1.8 Lディーゼルターボ (4D65T)・1.6 L SOHC (4G32・79 PS) などがある。カープラザ店で販売される姉妹車エテルナは5ドアハッチバックセダンとなったちなみに日本売られていた5ドアセダンのエテルナは、輸出市場ではギャランとして販売されていた。ただ当時日本では人気薄な5ドアセダンであることによって販売不振になり、わずか1年半コンベンショナルな4ドアノッチバックセダンの「エテルナSAVA」が追加されることになったマイナーチェンジ時に追加された「AMG (現:メルセデスAMG)」には、4G63NAエンジンベースに、高速型中空カムシャフト、冷鍛製チタン合金リテーナ、ステム細軸化、ポート拡大ピストン変更触媒排気抵抗低減プレミアムガソリン仕様化などのチューニング施し、さらに排気系改良などが施された。このAMG専用エンジンは、NAという事もあってスペック上はVR-4に搭載されT/C インタークーラ付仕様及ばないものの、そのフィーリング高く評価されている。また、このエンジン各種パーツは、フォーミュラ・ミラージュにおいても使用された。また「VX」、「VX-S」には電子制御アクティブサスペンションECS」を採用していた (ECSMXAMG、Viento等にもメーカーオプションとして装着可能)。 開発途中まで、先代ギャランΣの延長線上にあるエクステリアデザインであったが、社内プレゼンテーションで「新鮮さ欠ける」との意見があがり、それまでインテリア担当していた当時31歳若手デザイナー急遽2か月仕上げ提案したモデル採用された。非常にマッシブスタイルであり、40歳代 - 50歳代からは拒否反応強く半面それ以下世代からは強い支持があったための採用と言われている。スタイリッシュな4ドアハードトップ全盛の中での居住空間重視した高い全高巨大なメーターはじめとして内外装ともに個性的なスタイリングであるとともに、現在では常識となったダイヤル式空調スイッチグリップ (把手) 式ドアアウターハンドル、親指以外の4本の指をスムーズに入れられる大型インサイドドアハンドルや赤外線式キーレスエントリーなど、他の日本車先駆けて採用となったものも多くきめ細かい使い勝手への配慮伺える。 この6代目ギャラン発表際しスタイリング中心とした開発過程纏めて書籍として発売しており、当時三菱自動車の強い意気込み伺える。メインセクションのS字断面スタイリング (三菱の定義ではオーガニックフォルム) は、その後一部アメリカ車などにも影響与えた。ただし、この処理はギャラン以前に既にジョルジェット・ジウジアーロ1980年コンセプトカー、「メドゥーサ」で用いている。 このギャランデザインメカニズム基本とし、それ以降発売されミラージュランサーミニカパジェロなどといった一連の三菱車がフルモデルチェンジていった点は、特筆すべき点である。 E39A型ギャランVR-4は1988年グッドデザイン賞受賞している。 1987年10月16日 - 6代目ギャラン発表同日よりFFシリーズ販売開始2.0 Lの「MX」、「VX」、「VZ」、1.8 L ECIの「MS」、「VS」1.8 Lキャブの「MF」、「GF」、1.6 Lの「ME」、「GE」、「G」がラインナップされた。 1987年12月 - 「2.0DOHC TURBO VR-4」「2.0DOHC VX-4販売開始同時にCMSCクラブ一部有力ショップに、ラリー専用モデルとして「2.0DOHC TURBO VR-4 R」を100限定発売スペック的にはVR-4 RS (翌年発売) と同等である。第8回日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞1988年3月 - 日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念してビスカスLSDブロンズガラス記念エンブレム等を装備し専用ボディーカラー (セルビアブラック) とした「VR-4 カー・オブ・ザ・イヤー特別仕様」を発売。また1800ターボディーゼル (4D65) を搭載した「1.8D TURBO MF」「1.8D TURBO GE」と、モータースポーツ用ベース車として装備簡略化した「2.0DOHC TURBO VR-4 RS」を追加1988年10月 - 一部改良塗色追加設定及び装備見直し。2.0DOHC VXベース装備充実外観をVR-4と同一エアロバンパーやカラードガーニッシュ等を装備した「2.0DOHC VX-S」、1.8ECIエンジン搭載4WD「1.8i MS-4」「1.8i GS-4」を追加1989年4月 - 1.8 LモデルDOHCエンジン (4G67) を搭載した「1.8DOHC Viento (ヴィエント)」「1.8DOHC MU EXTRA」、1.8 GFベース装備充実させた「1.8 GF EXTRA」を追加1989年10月 - 全車マイナーチェンジ実施バンパー組み込みフォグランプ付き大型バンパー廉価モデル (1.6G 1.6GE 1.8D TURBO GE) を除き採用。VR-4にリクエスト多かったAT車追加 (ただしATの耐久性絡み210 PSとなる)。VR-4のMT車220 PSパワーアップ。2.0DOHC車 (4G63NA) は145 psパワーアップ。1.8i MSエンジンSOHCECIマルチ (4G37) からDOHC (4G67) に変更4G63NA仕様AMGによるチューニング施し専用トランスミッション専用内外装とした「2.0DOHC AMG」を追加1990年1月 - 1989年WRC RACラリー総合優勝記念して本革スポーツシート、シースルーヘッドレスト等を装備して専用ボディーカラー (オニキスブラック) とした「2.0DOHC TURBO SUPER VR-4」を発売1990年4月 - 1.8i MS-4/1.8i GS-4AT車追加1990年10月 - 一部改良。VR-4の5MT車は240 PSパワーアップタービン変更インタークーラー大型化ボンネットへのエアアウトレット装備等各種変更が行われている。2.0DOHC車 (4G63NA) はハイオク仕様となり160 psパワーアップ全車にサイドドアビームを標準装備上級グレードにキーレスエントリ、運転席パワーシート設定ビスカスLSDサンルーフ専用デカール等を装備し専用ボディカラー (オニキスブラック) とした「2.0DOHC TURBO VR-4 モンテカルロ」を発売1991年1月 - AMGチューンエンジンAMGデザインアルミホイールそのままエクステリアをVR-4と同じものとして値段下げた2.0 DOHC AMGタイプII」と、1.8 MF/1.8DOHC MU EXTRAベース装備グレードアップ図った1.8 MU EXCEED」「1.8DOHC Viento EXCEED」を追加1991年6月 - 1.8 MU EXCEED/1.8DOHC Viento EXCEEDオートエアコン追加しその他装備見直して価格引き下げた1.8 EXE」「1.8DOHC EXE」と、4WS付きのE39A VR-4RSをベースに、AMGと同じシュロスシルバー色に塗られパワーウインドウオートエアコン電動リアスポイラー装備した、「VR-4 Armed By RALLIART」を発売姉妹車イーグル・2000GTX

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