5代目 CJ0/CK0/CL0/CM0系(1995年-2000年)
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「三菱・ミラージュ」の記事における「5代目 CJ0/CK0/CL0/CM0系(1995年-2000年)」の解説
世界戦略車のコンパクトカーとして10年ぶりに復活。なお、ヨーロッパでは商標上の理由(ゲンバラが既に使用している)から「スペーススター」の車名が使用されるが、それ以外の地域では「ミラージュ」の車名で販売される。また、2012年8月に日本でも公式発表となり、12年ぶりにミラージュが復活した。日本国内においては当時Cセグメントにあった先代ミラージュより2つ下の車格(Aセグメント)に当たる。軽乗用車を除くエントリーモデルの役割を果たすべく、Bセグメントに位置していた先代のコルトよりもさらにダウンサイジング化が行われ、特に全幅は他の一般的なコンパクトカーより3cmほど小さく設計するなど、5ナンバー枠ぎりぎりのコンパクトカーを敬遠するユーザーの取り込みを意識した設計となっている。 今回は、タイの現地法人「Mitsubishi Motors Thailand」にて、日本を含む全世界向けの全量が生産される。価格を落とすために、部品の現地調達率を70%以上にし、また軽量化のため高張力鋼板を従来のコルトと比較し、2割利用範囲を拡大。7%ほど軽量化をした。 コスト削減はパーツの大きさにまで及び、例えばヘッドライトのサイズは個性を演出するための重要なファクターと認識しつつ、部品メーカーから1つのパレットに1個でも多くのヘッドライトを納入してもらうべくパレットのサイズとヘッドライトのサイズのバランスをミリ単位で協議を重ねて決定した。今回のためにバンコク郊外に新設された「タイ第3工場」では日本国内同様のクオリティゲート方式で生産され、タイ出荷前と日本陸揚げ後の2重の検査により高い品質を確保している。 日本仕様では、軽量&高剛性ボディに1.0L 3気筒DOHC12バルブ・MIVECエンジン(3A90型エンジン)とジヤトコ製の副変速機構付CVT「INVECS-III」を搭載し、多岐にわたる軽量化や徹底的な空気抵抗・走行抵抗の低減を行った(Cd値は0.27を達成している)ことで、アイドリングストップシステム「AS&G(オートストップ&ゴー)」搭載車は27.2km/L(JC08モード、平成27年度燃費基準+20%達成)、非搭載車でも23.2km/L(JC08モード、平成27年度燃費基準+10%達成)の優れた低燃費を実現した。また、最小回転半径4.4mと前方の車両感覚がつかみやすい設計としたことで、取り回しのしやすさや運転のしやすさを追求。高効率パッケージの採用により大人5人でも十分な居住空間と日常生活に不足のない荷室容量を確保した。車両本体価格は99.8万円から128.8万円に設定されており、購入しやすくしている。 日本での発売当初、三菱自動車は2012年度内の目標販売台数を30,000台としていた。しかし実際の販売実績は半分の15,000台強にとどまった。東洋経済オンラインでは、その理由を「先進国における環境対応車」と「新興国におけるエントリーカー」の二足のわらじを履かせようとした点にあるという見方を示している。
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